Q.メガネがズレ落ちて困っているのですが、直せますか?
A.はい。ほとんどのものは店舗で直せます。
原因はいろいろ考えられますが、使用による変形で広がってしまっている場合が多いです。
本来、メガネは鼻パッドの摩擦力、両モダンによる摩擦力、テンプルによる頭部の押さえ込みの力等でお顔の上に固定されるような作りになっておりますが、片手で掛け外しをするなどの力を加え続けることで徐々に歪んで広がり、バランスが悪くなってしまうとズレ落ちるようになってしまいます。
メガネフレームは、レンズを正しい位置に固定するための道具ですので、見え心地が悪くならないよう、いつでも無料で再調整させて頂きますので、早めにご来店いただくことをお奨めします。
また、手先が器用な方はご自分で調整される事もありますが、鼻パッドを狭めれば良いというものではありません。自己流の調整を何度も繰り返すと金属疲労を起こして折れてしまう場合もありますから、ご来店していただく事をお奨めします。
Q.耳あてが痛いのですが、直せますか?
A.はい。ほとんどのものは店舗で直せます。
掛け心地調整をした時に、きつめに合わせると痛くなることがあります。また、メガネのズレ落ちと同じで、使用による変形で負荷がかかっている場合も多いです。
放っておくと皮膚に炎症が起こってメガネを掛けられなくなってしまう事もありますので、早めにご来店いただき再調整することをお奨めします。
Q.耳あてが壊れてしまったのですが、直せますか?
A.はい。メタルフレームならほとんどのものは修理可能です。
経年変化でプラスチックが硬化して割れる事がありますが、新しいものに付け替えることが可能ですので、店舗にサイズと色が同じものがあれば、その場で直せます。
同じものや似たものが無い場合、一部のブランド品はパーツを取り寄せになることもありますので、その場合は少しお時間が掛かります。
また、セル手と言われるテンプルがセル枠で出来ているものは、有料でのパーツ交換となるか修理センターに送って修理になります。
Q.鼻パットが取れちゃったのですが、つけられますか?
A.はい。つけられます。
鼻パッドはネジで止まっていたと思いますが、ネジが外れただけなら今まで使っていたパッドを取り付けることも可能ですし、新しいものに変えることも可能です。
鼻パッドを無くされた場合、店舗にあるサービス用のもので良ければ無料で左右共に新しいものに付け替えますが、ブランドのロゴが入った鼻パッドや特殊な鼻パッドの場合は、有料でのお取り寄せになる事もあります。
また、一部、ネジ止め式ではないものもありますが、店舗にはそういった鼻パッドもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
Q.鼻パットが汚れてしまったのですが・・・
A.はい。洗浄するか、新しいものに取り換えます。
汚れているだけなら超音波洗浄にてキレイにしますが、金属部分が緑色に変色している場合は、緑青(ろくしょう=銅のサビ)と思われますので、パットを新しい物に交換する事をお薦めします。
因みに、昔から緑青は人体に有害と言われてきましたが、現在は研究が進み、過剰に摂取しない限り毒性は低いと言われていますので焦らなくても大丈夫です。
ただ、メガネを拭くときにパッドが汚れていると気になりますし、その汚れがレンズに付着する場合もありますから、ご来店の際にお気軽にお申し付けください。
Q.直ぐにネジが緩んでしまうのですが、直せますか?
A.はい。ほとんどのものは店舗で直せます。
メタルフレームは普通、レンズ止めネジ2本、鼻パッドネジ2本、丁番ネジ2本の合計6本の小さいサイズのネジが使われていますが、使っているうちにだんだん緩んで最後には取れてしまう場合が多くあります。一度ゆるんだネジは締めても緩みやすく、緩み止めなどの処置をしないとまた直ぐに緩んでしまう場合もあります。
ご持参頂ければネジを新しいものに交換したり、緩み止めの薬剤を付けて緩みづらくさせて頂きます。
尚、緩みやすいまま使っていると、時にはレンズが外れたり、テンプルが外れたりして重大な事故に繋がる場合がありますので、出来るだけ早くご持参ください。
Q.テンプルがパタパタするのですが、直せますか?
A.はい。ネジの緩みや丁番部分の変形によって起こる事が多いですが直せます。
ネジを締めれば直る事も多いですが、頻繁に起こるようであれば丁番部分の調整が必要になります。丁番が広がってしまっている場合はかしめて調整しますし、間に噛ましているワッシャが摩耗している場合は、パーツ交換して調整することもあります。
また、テンプルを止めているネジの緩みは、ほとんどの場合、掛け心地の良し悪し(メガネのズレ)には関係がございません。
Q.テンプルが外れた! どうしたらいいの?
A.ネジが取れただけなら、直ぐに直りますのでご安心ください。
テンプル(つる)を止めている丁番ネジが外れて、テンプルが取れるケースが多いです。
このような場合はネジを入れ直すだけで修理が可能ですから、お気軽にお申し付けください。
逆に、ロー付け(溶接)部分が取れてしまった場合や、パーツが折れてしまっている場合は、修理にお時間や費用がかかる場合や、修理出来ない場合もありますので、メガネをご持参の上、店頭でお尋ねください。
Q.メガネを拭くとレンズが動くのですが、どうしたらいいの?
A.レンズ止めのネジを締め直せば動かなくなることが多いのでご来店ください。
メタルフレームの場合、レンズを止めているリムロックのネジが緩んでしまう事があります。この場合、ネジを締め直せば緩まなくなりますが、ご持参頂ければネジの緩み止めの薬剤を付けてさらに緩みづらくさせて頂きます。
万が一、使用中にレンズが外れて脱落してしまうと、レンズにキズが付いてしまったり、最悪の場合は重大な事故に繋がる可能性もありますので、早めにご持参頂く事をお奨めします。
また、ツーポイントフレーム(枠無しでネジ留めされているフレーム)をお使いの方は、通常の枠があるフレームよりネジが緩みやすい場合が多いですので、定期的に点検や調整を受けられることをお奨めします。
備考として、プラスチックレンズは温度によってほんの僅かですが伸び縮みします。よって冬場はネジが緩んでなくてもレンズが動くという症状が出ることがあります。
Q.レンズが取れて(外れて)しまったんですが、直せますか?
A.ネジの緩みやネジの外れなら、直ぐに直せます。
メタルフレームの場合は、ネジが緩むか外れるかしてレンズが外れる事が多いです。この場合は、ネジを締めるか新しくネジを入れれば直せますので、お気軽にお申し付けください。
ナイロールフレーム(溝堀フレーム)の場合は、ナイロン糸が伸びたり切れたりしてレンズが外れる事があります。ナイロン糸は必ず劣化します。1年に1度はご来店頂き、新しいナイロン糸に交換するようにしてください。(ナイロン糸の交換は無料です)
プラスチックフレームの場合は、色々なケースが考えられます。
一つはフレームの収縮により押し出されてしまうケースです。低価格フレームの場合、生地が十分に寝かされておらず、予想外に縮んでしまう場合があります。この場合はレンズを削るなどして対応する場合があります。
また、加工職人が居ない全て機械で処理しているような、大量販売の低価格チェーン店で作ったメガネは、レンズのサイズが大きかったり小さかったり、カーブが合っていなかったりで外れてしまうこともあります。
リム切れによる脱落もあります。生地がセルロイドやアセテートの場合は修理センターにて修理が可能ですが、費用とお時間が掛かります。TR-90やウルテムのような樹脂枠のリム切れは修理が出来ません。詳しくはプラスチックの修理の記事をご確認ください。
Q.レンズにキズがついてしまったのですが、直せますか?
A.残念ながら、レンズのキズはお直しすることは出来ません。
同様に、熱を原因としたコーティングのひび割れ(クラック)や、コート剥げ、水やけによるシミ、薬品付着によりコート剥げやシミも直せません。
見え心地に影響が出るような場所にキズやコート剥げ、シミが出来てしまった場合は、お早めに新しいレンズに交換することをお奨めします。
また、この場合、フレームがしっかりしていればレンズのみ交換する事も可能ですが、フレームが劣化している場合や破損している場合は、フレームも新しいものをご購入することをお奨めさせて頂くこともあります。
尚、お仕事柄、レンズにキズが入りやすいという方は、仕事用とプライベートのメガネを分けて頂くか、キズに強いコーティングをオプションで選ぶことをお奨めします。
熱を浴びてしまうことが多い方には耐熱コートをお奨めします。
Q.メガネを踏んづけて激しく変型してしまったのですが、直せますか?
A.直せることも多いですが、フレームを見てみないと何とも言えません。
「メガネを掛けているときに人とぶつかった」、「転んだ」、「メガネを踏んづけてしまった」、「メガネを外して机の上に置き、その上に重たい物を乗せてしまった」、「メガネを掛けたまま服を脱いでしまった」等が激しく変型する原因です。
このような場合、余分な負担が掛からないよう眼鏡フレーム調整用の工具を使えば直る場合もありますが、溶接部分が剥がれかかっている場合や、素材にひび割れが起きている事もありますので、メガネを見てみないと何とも言えません。
また、万が一壊れてしまった場合でも、修理や部品交換が可能な時もありますので、お気軽にご相談ください。
Q.フレームが折れたけど、直せますか?
A.素材にもよりますが、修理すれば直せる場合が多いです。
メタルフレームの場合は、ロー付け修理という方法で直せる事が多いです。ただし、ロー付けをするとメッキが黒く変色したり剥がれたりしますので、きれいに直すなら再メッキという処理も必要です。
プラスチックフレームの場合、セルロイドとアセテートは修理可能ですが、TR-90やウルテムといった樹脂系のフレームは修理出来ないことが多いです。もし、修理できたとしても破損個所の強度が出せず、同じ個所が再破損してしまいますのでお奨めしていません。
また、福井県にある修理センターへ送って修理しますので、お時間と費用が掛かります。折れたフレームをお買い上げいただいた時の価格に対して、修理費用が見合う場合は修理をお奨めしますが、割高になってしまう場合は新しいものをお奨めすることがあります。こういった場合は、修理のお見積りを致しますのでお気軽にご相談ください。
尚、メーカーに同じフレームの在庫があれば、壊れた部分の部品交換で直す事も可能です。
Q.レンズを活かしてフレーム交換したいのですが、可能ですか?
A.条件が合えば可能です。
同じ形で同じサイズなら簡単なのですが、なかなかそうもいきません。
先ずは、活かしたいレンズより入れ替えるフレームの方が小さくないと隙間が出来てしまいますので入れられません。
次に、レンズには光学中心というものがあり、このレンズの中心を黒目に合わせないと、見え具合が変化したり、疲れの原因になることも多々あります。
特に度数が強いレンズや遠近両用レンズをお使いの方は、見え方が大きく変化してしまう場合がございますので、その場合はお断りさせていただく事もございます。予め、ご了承ください。
Q.フレームを活かして、レンズのみ交換って出来ますか?
A.レンズ交換は、フレーム交換とは逆に可能な場合が多いです。
ただし、フレームが劣化していないこと、破損していないことが条件となります。
フレームが劣化していて長持ちしそうもない場合、せっかくレンズ交換してもフレームが長持ちせずに、レンズ交換後に直ぐにフレーム交換し直していただくようなこともありえます。
結果的にご迷惑をお掛けしてしまうことも考えられますので、こういった場合はフレームも新しいものにするようにお薦めする場合がございますので、予めご了承ください。
遠近両用プロショップからのお願い
遠近両用プロショップでは、ベテランの眼鏡技術者がメガネのサイズに合わせて作られた専門の道具を使い、お客様のメガネの再調整を行っております。
前記させて頂いたように、手先の器用な方はご自分で直してしまう場合も御座いますが、専門の道具と豊富な経験が無いと溶接部分に負担を掛けてしまう事が多く、破損の原因になってしまいます。
出来るだけご自分では直さず、お持ち頂けますようお願い致します。
メガネやメガネレンズにお困りの方はお近くの「遠近両用プロショップ」へ。こちらの「ご相談・お問い合わせフォーム」からお気軽にご相談ください。