目のケア・メガネのお手入れなど

盲点とは? 何か知っていますか?

盲点を突かれた!という言葉を聞いたことがあると思います。意味は「うっかりして誰もが見落としてしまうような点や事柄」の事を指しますが、盲点とは、いったい何なのでしょうか?今回は盲点に関してご説明します。

盲点(もうてん)を体験してみよう

上記のイラストで盲点の体験をして頂けますので、先ずは体験してみてください。体験方法は…

①画面と顔が平行になるように

②右目の前に青い●印が来るように

③左目を閉じるか隠して

④右目で青い●印をじっと見つめながら

⑤画面までの距離を近づけたり離したりすると

⑥赤い★印が消えますよね?そこが右目の盲点です。

⑦左目で盲点を確認するときは赤い★印で行ってください。

盲点の体験方法

盲点(もうてん)について

いかがですか?★印や●印が消えましたよね?

(消えないという方は両目を開いているか、印から目を離しているか、近づけたり離したりが少ないかと思われます。)

パソコン画面やスマートフォンの画面など、見ている状況が違うので距離はそれぞれですが、片目で見た時、外側に約15度の所にほぼ円形の視野欠損部(しやけっそんぶ)があり、これを盲点と呼んでいます。

盲点は誰にでもあるもので、医学的に視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)と呼ばれる部分を説明したものです。視神経乳頭は、網膜上の視神経や血管が一か所に集まり束になって眼球の外へとつながる部分で、眼底の中央のやや鼻寄りに位置します。

視神経乳頭には光を感じる視細胞がありませんので、ここに★印が来ると見えなくなってしまうのです。

盲点の位置

人間の脳みそってスゴイ‼

では次にもう一つ。人間の脳の凄さも体験してみましょう。

体験方法は先程の青●、赤★と同じです。ただし、今回は青●、赤★が消えた時に緑色の線がどうなっているか?に注目してください。

盲点 体験

青●、赤★が消えた瞬間、緑色の線が繋がって見えましたよね?

実は、片目でどこか一点を注視したとしても、周りに何かがある時、人間の脳は周りの見え方から推測して視野欠損部を補ってくれるという凄技を持っています。

ですので、普段の生活の中で片目をつぶっても、特に見えなくなる場所は無いのです。これは片目で周りを見て頂ければ体験できます。

盲点の意味をご理解いただけましたか?

盲点の言葉の意味は「うっかりして誰もが見落としてしまうような点や事柄」の事を指すと初めにお伝えしましたが、実際の見え方に関して言うと盲点は周りの映像や記憶で情報が補われたり、反対側の眼でカバーされることから、普段の生活上、何も問題になる事はありません。

ただし、いきなり盲点を突かれるとピンチを招く怖さがあります。それはどんな時でしょうか?最後に「いきなり盲点を突かれる」例をご紹介します。

いきなり盲点を突かれる例

あくまでも例ですので参考になるか分かりませんが、一緒に想像してみてください。

お車で旅行の最中、何らかのトラブルで右目を負傷し、眼帯を付けたと仮定します。

同乗者が運転できれば変わってもらった方が安全かもしれませんが、それが出来ない状況だとしましょう。

左目だけで運転しながら前方を注視した際、左の外側15°の所に盲点があるわけですから、その部分から急に何かが飛び出してきたとします。その時、ほんの一瞬かもしれませんが、反応が遅れる可能性が出てきます。

具体的には下記のような状況です。

盲点と運転

前の車のナンバープレート付近を左目のみで注視すると、左の駐停車中の車の間から飛び出してきた人が消える距離があります。これが実際に起こると確実に事故につながってしまいますので注意が必要なのです。

因みに普通第一種免許の取得条件では「両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上」「一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上」と記載されておりますので、運転自体は可能です。(※ 大型、中型、けん引や第二種運転免許の場合は、片目での運転は不可)

ただ実際に片目で運転せざるを得ない状況になると、盲点の怖さよりも遠近感覚(距離感)が掴めなくなる方が怖いので運転は避けた方が安全です。

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現実の世界で体験することは少ないかもしれませんが、こういった知識に関しては知っておくだけでも安心につながると思います。

そこで次回は「車の運転をする方に知っておいていただきたい目と視覚に関する豆知識」のお話をします。ご興味がある方は、是非一度、ご参照頂けると幸いです。

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