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「メガネ総点検」大切なメガネ いつまでも

今、掛けているメガネの見え心地、掛け心地はいかがですか?レンズの度数はあっていますか?メガネがズレ落ちるようになっていませんか?大切なメガネをいつまでも快適に使っていただくために定期的なメンテナンスを心掛けましょう。

メンテナンスのおすすめ

毎日メガネを使っていると、どうしてもフレームにゆがみが出てきて再調整が必要になります。普段からメガネのお手入れをして頂いたとしても、手が届かない場所には汚れが蓄積されていきます。鼻パッドなどのプラスチック系パーツは、紫外線や温度、汗や整髪料などで経年劣化も起きてしまいます。

見え方も日々、変化してしまいますし、気付かないうちにレンズのコーティングが剥がれてしまう事もあります。

大切なメガネをいつまでも快適に使っていただくためには、下記のようなメンテナンスを定期的に受けることをお奨めします。

メンテナンス_その1 パーツの点検、交換

・鼻パッド

直接肌に触れるパーツなので、汚れが付きやすく、経年劣化も起きやすいパーツです。金属の芯材が腐食して緑色のサビを起こしてしまうこともあります。

汚れにくく長持ちしやすいハードパッド、肌あたりが柔らかいソフトパッド、滑りにくいが若干、寿命が短いシリコンパッド、店舗によって多少異なりますが、それぞれ大中小サイズの在庫している場合が多く、必要な場合は交換してもらうようにしましょう。

尚、ブランド品の専用鼻パッドや特殊な鼻パッドは、交換の際にお取り寄せや有料となる場合がありますので事前にご確認ください。

・モダン(先セル)

モダンも鼻パッド同様、肌に触れるパーツなので経年劣化が起こるパーツですが、形や色、芯穴の形とサイズ、ブランド専用デザイン等、バリエーションの豊富さから、鼻パッドほど交換するケースは多くありません。

ただし、割れた時などは怪我をする恐れがありますので、早めにご確認いただくことをお奨めします。

・ネジ

ネジは金属なので簡単に劣化することはありませんが、徐々に緩みやすくなってきます。

ゆるみ止めを塗って緩まなくすることも可能ですが、フロントとテンプルの繋ぎ目など、外せなくなると困る部分には塗れませんので、そういった場合には丁番のコマを加締めたり、ネジを新しいものに交換したりします。

また、ご自身でサイズが合わないドライバーを使って何度も開け閉めすると、頭がなめて溝が無くなるばかりか、ドライバーが滑ってレンズにキズを付けたりすることもありますので、眼鏡店に依頼したほうが安全です。

・ナイロン糸の交換

ハーフリムレスフレームのレンズを吊っているナイロンの糸も経年劣化しますので、1年前後を目途に定期的に交換することをお奨めします。

メンテナンス_その2 掛け心地の調整

メガネを外す時に毎回必ず両手で外しているという方はいらっしゃいますか?

メガネが出来上がった時に「必ず、両手で掛け外ししてくださいね」と言われたはずですが、ほぼ全ての人が片手で外しているのではないでしょうか?

片手で外した結果、メガネが広がってしまい掛け心地が悪くなる、もしくはズレ落ちてくるようになる事がめちゃくちゃ多いです。

また、引っ張るように外すことで、耳の部分の曲がりが伸びてしまう方もいらっしゃいます。

メガネフレームは本来、レンズを正しい位置に固定する為の道具ですので、掛け心地が悪くなり、レンズの中心と黒目の位置がズレると見え方が悪くなるばかりか、場合によっては目の疲れや肩こりといった体調不良につながる恐れもあります。

掛け心地が悪くなったら、早めに再調整することをお奨めします。

メンテナンス_その3 メガネのクリーニング

普段のお手入れで手が届かない場所というのは、鼻パッドを止めている箱の内側、鼻パッドの芯の根元、レンズとフレームの間の部分などです。この部分に汚れや油分が溜まりやすくなります。

メガネ拭きでメガネを拭いた時に、拭いても拭いても汚れが取れない時ってありますよね。

これって隙間にたまった汚れや油分が、メガネ拭きによって掻き出されてレンズ表面に再付着する為に起こる現象です。

「え~、それじゃ永遠に取れないよ~」。ご安心ください。超音波洗浄器を使うと驚くほど綺麗にクリーニング出来ます。

5分程度で綺麗に出来ますので、季節の変わり目には超音波洗浄器でのクリーニングをお奨めします。

お時間に余裕がある時は

お時間に余裕がある時、もしくは店頭でお待ちいただける時には下記の項目もお願いしてみると良いでしょう。

ただし、視力測定が順番待ちになる場合や、店員さん全員の手がふさがっている場合などは、少々お待ちいただく可能性もありますので、予めご了承ください。

メンテナンス_その4 見え心地の確認

人の体は徐々に変化するものには慣れてしまうという特徴がありますので、徐々に見え具合が悪くなったという場合は、なかなか自分では気づけません。

そこで見え方の確認が大切になってくるのです。

また、近視や老眼など、度数が変化しやすい年齢の場合は、購入時からどれくらいの変化があるのかを確認しておくことで、次回購入時期の目途が立つという考え方もあります。

尚、視力って1.5まで見えないとダメというものではありません。見えすぎると疲れるのでそこまで見えなくても良いという方もいらっしゃいます。

ご自身の生活スタイルに合っているか、快適に見えているのかをチェックするという感じで、お気軽に確認して頂くことをお奨めします。

メンテナンス_その5 分解洗浄

メガネの各パーツを分解して綺麗に磨き上げ、必要な部品は交換してから再度組み立てます。この時、掛け心地の調整が必要な場合は再調整も行います。

尚、予備メガネをご持参いただければ、分解洗浄するメガネは預けることも可能です。

各メンテナンスに係る時間と費用

メンテナンスをお願いする時って、お時間と費用に関して心配ですよね。そこで簡単に補足しておきます。

鼻パッド、モダン、ネジ、ナイロン糸の交換に関しては、ブランド専用のものや特別なものをご希望されない限り、無料で対応してくれる店舗が多いです。時間的には、店員さんが即対応可能であれば5~10分程度で交換可能です。

掛け心地の調整やクリーニングに関しても、ほとんどの店舗が無料で対応してくれ、待ち時間が無ければ両方合わせて10分程度です。

見え心地の確認もほぼ全ての店舗が無料で対応してくれ、時間は5~10分程度ですが、より細かい測定となると数十分かかる可能性はあります。

分解洗浄に関しては、非常に手間が掛かる作業であり、状況によっては各種パーツ交換も必要になってくることから、有料サービスとしている店舗も少なくありません。また、時間的にも10~20分程度お待ちいただくこと場合があります。

最後に修理になる場合をお伝えしておきます。

店頭で対応出来る範囲を超えた場合は、メーカー及び修理センターに送って修理となる場合があります。

この場合、日数と費用について事前に了承を得てから行いますが、修理箇所や修理内容によって数千円から一万円程度掛かることもあり、日数的にも数日から2~3週間掛かる場合もあります。

修理に関しては、メガネを購入された時のお値段を超えてしまう場合もありますので、そういった場合は新しいものをご購入されることをお奨めする場合もあります。