メガネが壊れる原因 … 踏んだ・踏んづけられた!
メガネが壊れる原因で一番多いのが「踏んだ」・「踏んづけられた」と言われていますが、どうして大切なメガネを踏んでしまうと思いますか?
答えは簡単です。
踏まれるようなところ、具体的には床の上、畳の上、椅子の上、ソファーの上等に自分自身で置いてしまったのが原因です。
対処方法としては、高い所に置くこと、あとはハードケースに入れて保管する事です。
メガネが壊れる原因 … 落とした、引っ掛けた
何かの際に「メガネを落としてしまった」という方も多いようですが、「丸首のTシャツを脱ぐときに引っかかった」とか、最近では「マスクを外そうとして紐がテンプルの先に引っかかった」という事もあるようです。
対処方法は丁寧に扱っていただくことと、服を脱ぐときは先にメガネを外すことですね。
マスクを外す時は、先にメガネを外す人はいないと思いますので、勢いよくマスクを外さないことが一番だと思います。
メガネが壊れる原因 … 掛けたまま寝た
いわゆる「寝落ち」ってやつですね。もしくは「うたた寝」でしょうか。これも経験者が多いのではないでしょうか。
「掛けたまま寝た」への対処方法は、残念ながら眠くなったらメガネを外すのが正解だと思います。
それでも何か良い対処方法はないかと言うのであれば、TR-90やウルテム等の樹脂素材で作られた弾力性の高いメガネを家用のメガネとしてご利用いただくことをお奨めします。
また、枕元は必須として、ソファーやコタツなどの「うたた寝」スポットにもハードケースを置いておくと良いかもしれません。
メガネが壊れる原因 … ぶつかった
お子様のメガネが壊れる原因として多いのが、運動中に「ボールがぶつかった」とか、ふざけていて「人とぶつかった」とかが多いようです。
大人の場合は、何か考え事をしていて「壁にぶつかった」とか、よく見ていなかったので「ドアにぶつかった」という人もいるようです。
「ぶつかった」に関しては、突然起こる事か、逆に気を抜いている時に起こる事なので具体的な対処方法は難しいですね。
ただ、歩きスマホとかは事前に避けられるかもしれないです。
メガネが壊れる原因 … 事故
眼鏡店にいると、たまに「車の事故で壊れた」という方がご来店される場合があります。
保険で直せる場合もあるようですので、万が一の際はご確認して頂きたいのですが、これに関しては明確な対処方法はありません。
何とかして対処方法をお伝えするとしたら、弾力性の高いフレームを使うとか、割れにくいレンズを使うとか、キズに強いレンズを使うとかでしょうか。あと、使っていないサングラス等はハードケースに入れて頂くことですね。
メガネが壊れる原因 … お子様、お孫様、ペット
赤ちゃんを抱っこしていたら「掛けていたメガネをつかまれて壊された」とか、「掛けていたメガネを落っことされた」とか、「掛けていたメガネを叩かれた」という話をよくお聞きします。
また、外したメガネをテーブルに置いておいたら「お子様におもちゃにされた」という話もお聞きします。
あと、意外と多いのが「犬にかまれた」ですね。特にテンプル(つる)の先端をガシガシかじられてしまうようです。
これは大好きな飼い主さんの匂いが付いているからとか、一説によると耳の後ろはフェロモンが出ていて、そこに当たっているのがテンプルの先端だからという話もあるようですが、ガムやジャーキーのような太さなので、犬はおもちゃのように感じるからと言うのが現実的かもしれません。
赤ちゃんや小さい子供の対処方法は、何度もダメと言ってきかせるか、「寝落ち」のところでご紹介した弾力性の高い樹脂素材で作られたメガネをご利用いただくことでしょう。
「犬にかまれた」に関しては、届かないところに置くか、フタが空けづらいハードケースに入れておくことが良いと思われます。
メガネが壊れる原因 … 自分で直そうとして壊した
「形が崩れた(掛け心地が悪くなった)ので、自分で直そうとしたら壊れた」という話もよく聞きます。
これは手先が器用な男性に多いような気もしますが、基本的にご自分で直すのは避けた方が良いです。
と言うのも、何度も曲げ伸ばしをすると金属疲労を起こして折れてしまう事があるからで、直し方を知っている眼鏡店の店員でも、専用の工具を何種類も使って慎重に直しているからです。
因みに、テンプルとフロントを繋ぐ丁番部のネジを締め直しても、メガネの緩さは直せません。逆にサイズが合わないドライバーで締め直すと、ネジの溝がなめてしまい外せなくなる恐れもあります。
また、メガネが緩くてズレ落ちるという場合に、鼻パッドの幅を狭めて直そうとする方も多いですが、鼻パッドを狭めただけではズレ落ちを解消できません。
メガネの緩さに対する眼鏡専門店の対処方法は、鼻パッドの角度と摩擦、顔幅に対するテンプルの開き具合、頭の形とテンプルの添わせ具合、先セルの曲げ具合、耳の後ろの摩擦等、たくさんの要素を合わせることでメガネがズレなくしています。
よって、ご自分で直そうとしてもあまり効果が得られないことが多いので、眼鏡店にご持参いただくことをお奨めします。
メガネが壊れる原因 … 保管方法
先程から『ハードケース』と言う言葉が何回も出ていますが、メガネのケースは一般的に「ハードケース」「ソフトケース」「メガネスタンド・コレクションボックス等」の3種類があります。
この中でトラブルが起きることが多いのが「ソフトケース」。いわゆる袋状の柔らかいケースの事です。
確かに、かさばらない事とキズ防止には良いのですが「カバンの中に入れておいたら潰れてしまった!」というトラブルが多いのです。
何らかの圧力が掛かる可能性がある場合は、読んで字のごとく硬い『ハードケース』に入れて頂くことをお奨めします。
メガネが壊れる原因 … 経年劣化?もしかしてご自身で?
眼鏡店に勤務していた当時「何もしていないのに壊れた!」と言われたことが何度もありました。これ、実は眼鏡店あるあるなのです。
確かに経年劣化によりハーフリムレスのレンズを吊っている糸が切れたり、振動か何かでネジがゆるんでパーツが取れてしまったり、レンズや鼻パッドが黄ばんでしまったり、素材が縮んでレンズが外れてしまったというケースもあります。
しかし、明らかに踏んづけた形跡がある型崩れした物や、落としたか何かでレンズやフレームがキズだらけになっている物、何回か曲げ伸ばしをした形跡がある金属の切れ口など、いやいや何かしましたよね?というケースも多々ありました。
昔のメガネは高価なものだったので何とかして欲しいという気持ちも分かりますが、店内で出来る型直しならともかく、ご自身で壊してしまったものまで無償で直すことは出来かねます。大変申し訳ございませんが、修理等の代金を頂いくこともありますので、ご了承くださいませ。
メガネが壊れる原因 … 筆者の経験談
長年、眼鏡業界に身を置く筆者でも、壊してしまったり、型崩れしてしまったりという経験がありますのでご紹介しておきます。
●「踏んだ」
若い時の話ですが、コタツでうたた寝した時にメガネを外して畳の上に置いたのですが、トイレに行きたくなって起き上がった時に踏んづけてしまいました。その時は思いっきり踏んでしまったので、メガネが壊れただけでなく足の裏を怪我しました。
●「踏んづけられた」
最近の話です。ソファーに座ってスマホをいじくっていた時、遠近両用を掛けていて目に疲れを感じたので、メガネを外してすぐ横に置いたのですが、そこに嫁さんがど~んと座ってしまいました。(そんなところに置いてしまった私の責任です)
幸いソファーが柔らかかった為に、型崩れのみで済みましたが…。
●「引っ掛けた」
筆者は眼鏡業界に身を置く者なのに、実はこれを何回もやっています。
お風呂に入るために服を脱ぐ時に、メガネを掛けたまま服を脱ぐ癖があって、度々メガネを引っ掛けています。反省しているのですが、引っ掛けないように上手く脱げば大丈夫という変な自信があるのかもしれません。
ただ、壊してしまったり、型崩れしてしまったりというひどい状態にはなっていないので大丈夫なのですが、一回だけ顔に強く当たって軽い怪我をしています。
●「上に物を置いた」
数年前、細かい文字を見る仕事をするためにメガネを掛け替えたのですが、外したメガネを袖机の上に置いた状態で、その上に大量のファイルやカタログを置いてしまいました。この時も型崩れのみで済みましたが、一般の方では直せませんのでご注意ください。
●「ぶつけられた」
これは電車で通勤中の話ですが、席に座ってうたた寝をしていた時、前に立っていた人が神棚の荷物を降ろそうとしてうまく降ろせずに、筆者の頭に荷物をぶつけてきました。その拍子にメガネにぶつかったのか、引っかかったのか、メガネを足元に落とされてしまいました。
最悪なのは満員電車だったこと。荷物を降ろした人も気づかず、何人かの人に踏まれたり蹴られたりして、数メートル先でぐちゃぐちゃになったところでやっと拾い上げましたが、時すでに遅し。荷物を降ろした人は消えていました。
●「掛けていたメガネを落っことされた・叩かれた」
これは筆者の子供たちが赤ちゃんだった頃の話ですが、やはり何回かやられましたよね。うちの子の場合、掴まれた・落とされたより、叩かれた・触られたの方が多かったように思います。壊されることは無かったのですが、鼻パッドが顔にめり込んで痛かった事とレンズが汚れるのが嫌でした。
対応策として、超弾性素材の弾力性が高いフレームを使ったり、コンタクトレンズを併用したりもしました。
●「今でいう歩きスマホ」
これは30年以上前の話で、地下鉄のホームでの出来事です。
当時、スマホはありませんでしたので文庫本だったのですが、その人は文庫本を広げて読みながら、周りの人と同じ速度で歩いている筆者を勢いよく追い抜いていきました。
前を見ていなかったのでしょう。ホームの中央にある時刻表や出口表示の支柱に、顔面から突っ込んでいったのです。ほんの5~6m先で起こった事です。
本人は後ろにぶっ飛びながら顔面の数か所から出血していたのですが、メガネもぶっ飛んで、ブリッジの付近でくの時に折れ曲がった状態で転がっていました。
メガネが壊れる原因と対処方法 … まとめ
メガネの扱いに慣れた人でも結構ある事だということがお分かり頂けたと思いますので、不慣れな方はより一層、ご注意いただきたいです。
また、メガネを掛ける時、もしくは外す時に片手で行う方が多いですが、これはメガネが緩くなる原因となりますので、掛け外しは必ず両手で行ってください。
尚、メガネを外した後は『ハードケース』に入れて、高い所に保管するように習慣づけることをお奨めします。
すでにメガネが壊れた!という場合は?
もし「すでにメガネが壊れてしまった」という場合の対処方法もお伝えしておきます。
先ず、壊れてしまった部分のパーツがメーカーに残っていれば、パーツ代金と取り寄せ送料のご負担で、パーツ交換が可能な場合があります。
この場合、お客様のカルテやメガネに記載されている品番等で調べることが出来ますので、壊れてしまったメガネをご持参の上、ご購入された店舗に行ってください。
メーカーにパーツが残っていない場合、もしくは、メーカーが分からない時でも、福井にあるサンクス・メンテナンス・センターに送って修理することが可能な場合もありますので、壊れてしまったメガネをご持参の上、遠近両用プロショップにご相談ください。
修理に関する詳しい記事が下記リンクにございますので、修理ご希望の方は、こちらの記事も是非、ご覧くださいませ。
→メガネの修理に関するお問い合わせについて