レンズのはなし

レンズコーティングでワンランク上の快適な生活へ!ーレンズコーティングとは?ー

メガネレンズにはコーティングが施されているのをご存知ですか?コーティングには、巷でよく耳にする『ブルーライトカット』を始め『抗菌・曇り止め』といった最近のニーズに適したものなど様々な種類がございます。今回はそんなコーティングについてご紹介します。

レンズコーティングとは?

メガネを掛けている方でも、メガネのレンズコーティングという言葉はほとんど耳にしないのではないでしょうか?しかし、レンズコーティングはクリアな視界を確保する為やレンズを守る為に必要不可欠な存在です。

一見レンズは、一枚のガラスやプラスチックのように見えますが実は何層ものコート膜が施されています。このコート膜の厚みはサランラップよりも遥かに薄い0.001mm以下となっており、非常に高度な技術で作られています。

レンズコーティングの種類

実際に購入するメガネに付いているコートは、ページ上部画像内で説明されています3つのコート(撥水コート・多層膜コート・ハードコート)をベースに、より機能性に特化したコートが施されています。

それでは機能性に特化したコートにはどのようなモノがあるのか、大きく分けてご紹介します。

1.青色光(ブルーライト)カットコーティング

青色光(ブルーライト)カットメガネという言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?実はこのメガネもレンズのコーティングによってブルーライトをカットしているのです。


青色光(ブルーライト)カットコーティングは、その名の通りテレビやスマホの画面から発せられる青色光(ブルーライト)をカットをしてくれます。青色光(ブルーライト)をカットしてくれることで眩しさやチラツキといった目の負担を軽減することが出来るので日常的にスマホやパソコンを長時間使う方にオススメです。

青色光(ブルーライト)について、気になる方はこちらの記事でもご紹介しています。
ブルーライトを軽減するゲーム用メガネ

目の疲れやすさは人によって異なるため一概には言えないのですが、見え方のコントラストが上がるといった効果にも期待が出来ます。

2.防曇(曇り止め)コーティング

マスクを着用しながらメガネを掛けている方にとって気になるのがメガネの曇りですよね…そんなストレスを軽減してくれるコーティングが防曇コーティングです。

メーカーによって多種多様な防曇コーティングがございますが、こちらの遠近ドットコムでも詳しくご紹介している記事がありますので気になる方は是非チェックしてみてください。
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3.撥水・防汚機能コート

撥水・防汚機能コートとはレンズ表面の撥水、撥油機能を向上させたコーティングです。メガネを掛けていると、指紋や化粧品等の汚れが気になった経験があるのではないでしょうか?

こちらのコーティングをすることで、皮脂や指紋、化粧品等をスムーズに拭き取ることができ、メガネのケアがとても楽になります。(※撥水とは付着した水を玉状にして弾くこと。撥油とは油を弾くこと。手に付着した皮脂なども含まれます。)

4.静電気防止コート

静電気防止コートは静電気に強いコーティングとなっています。
なぜ静電気に強い必要があるのかといいますと、静電気が発生することでレンズにほこりといった汚れが付着してしまうからです。このコーティングは汚れが付着しにくくなるだけではなく、汚れを拭き取りやすいレンズとなっています。また花粉対策にもなるため花粉症の方にもオススメのコーティングです。

5.裏面反射UVカットコート

裏面反射UVカットコートとは、その名の通りレンズ裏面のUV(紫外線)反射を防ぐことが出来るコーティングです。レンズの表面には通常UV(紫外線)カット機能がほぼ全てのメガネに付いているのですが、裏面にはUVカット機能が付いておりません。裏面にもUVカット機能が必要なの?と疑問に思った方も多いかと思いますが、目とレンズの間から紫外線が入り裏面のレンズに反射し目に届く紫外線に関しては、表面のUVカットコーティングだけでは防ぐことが出来ないのです。

6.その他にもたくさんのコーティングの種類が

今回ご紹介させていただいた以外にも、コーティングには多くの種類があります。今ニーズが高まっている抗菌コーティングというモノも登場しています
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今後の需要に伴い様々なコーティングが登場するのが楽しみですね!

レンズのコーティングはとても繊細

このようにレンズのコーティングには様々な種類があり、何層ものとても薄いコーティングが施されているため、メガネのレンズはとても繊細なモノなのです。

とても繊細が故に、乱暴に扱ってしまうとレンズ自体はまだ使える状態でも傷や熱によってコーティングが剥がれてしまうことがあります。

この場合コーティングのみを新しいモノに買い替えるということが出来ないので、レンズ毎買い替えなければいけなくなってしまいます。

そのため、自分が掛けているレンズのコーティングを知り、性質を理解することは、メガネを長年愛用するためにはとても重要なことなのです。また度数に変化がなくてもレンズのコーティングには、5年程で寿命が来てしまうと言われています。

レンズのコーティングについて少しでも興味を持ってくださった方は、是非お近くの遠近両用プロショップをお訪ねください。メガネ選びのプロが今よりもあなたの生活にあったレンズのコーティングをご提案をしてくれます!


メガネやメガネレンズにお困りの方はお近くの「遠近両用プロショップ」へ。こちらの「ご相談・お問い合わせフォーム」からお気軽にご相談ください。