\お話をうかがいました/
株式会社サンリーブ
企画部デザイン室第一課
●岡本千亜紀さん(左)
●野村奈菜さん(右)
「イエベ」と「ブルべ」ってナニ?
イエベとブルべとは、生まれ持った肌や髪、瞳の色、そして顔立ちに調和した色「パーソナルカラー」のことです。大きく分けると黄色みを含んだ「イエローベース(イエベ)」と青みを含んだ「ブルーベース(ブルべ)」に分類されます。同じピンクやオレンジでも、イエベとブルべでは似合う色が違います。
そこで、「ラ・ミルフィーユ」を手掛けた岡本さんと野村さんに、イエベとブルべのパーソナルカラー別でメガネを選んでいただきました。今回は色だけでなく、似合う顔型についてもご紹介しています。
●「ラ・ミルフィーユ」とは?
年齢を重ねた女性たちにやさしく、エレガントな印象を与えてくれるメガネブランド。カラーやデザインのバリエーションの豊富さが特徴です。
デザイナーさん直伝「似合う色」選びのポイント
岡本 同じイエベさんでも、ツヤっぽいタイプが似合う方とソフトなくすんだタイプが似合う方がいらっしゃいます。ブルベさんも同様です。
「ブルベさんだからこれが似合う!」と言い切れない場合もありますので、今回ご紹介する「おすすめポイント」を参考にしていいただきつつ、お友だちやご家族、メガネ屋さんのスタッフのご意見や鏡をご覧になった時の顔映りなどで、「似合う色」のメガネを選んでいただければと思います。
イエベさん×顔型 おすすめのメガネ5選
女性の肌色を明るくするゴールドとピンク、イエベさんにおすすめのオレンジのメガネを紹介します。
【イエベ×ゴールド】
\おすすめポイント/
フロントはツヤ感のある明るいゴールドです。イエベさんがこのメガネをかけると、肌の血色が良く見えて、健康的で若々しい印象になります。テンプルに使っている黄み寄りの強いブルーも、横顔の印象が明るく見える効果があります。
【イエベ×ピンク】
\おすすめポイント/
色は黄み寄りのピーチ(ピンク)です。イエベさんがこのメガネをかけると、顔の血色が良く見え、明るく元気で健康的な印象になります。さらに若々しさも出ます。
【イエベ×オレンジ】
\おすすめポイント/
オレンジ色のメッキを使ったメガネ。この色が似合うイエベさんが掛けると、色の持つ相乗効果で顔に華やかさが出て元気で艶やか、そして若々しい印象になります。
MLF 121-1はゴールド寄りの色ですが、テンプルに柿の色に近いオレンジを使っているため、派手でも地味でもなく、バランスの良い配色で顔に血色を与える効果を出してくれます。
\ブルべさんにオレンジは逆効果?!/
オレンジはブルべさんには調和しにくい色で、ブルべさんがこの色を顔にのせると顔がくすんで見えてしまうという可能性があります。
ブルべさん×顔型 おすすめのメガネ5選
女性の肌を明るくするゴールドとピンク、ブルべさんにおすすめのライラック(パープル)のメガネを紹介します。
【ブルべ×ゴールド】
\おすすめポイント/
フロントは黄色みを抑えたライトなゴールド。テンプルが青み寄りのブルーのメッキ色なので、ソフトな発色でやさしい印象を与えます。この色が肌の色に調和すると顔の色みが少し抜けるため、肌に透明感が出て美白効果が期待できます。
【ブルべ×ピンク】
\おすすめポイント/
テンプルが青み寄りのピンクでマットな質感のため、薄いベールがかかったようなふんわりとやさしい印象の横顔に見えます。
\おすすめポイント/
MLF 121-2よりも色味の薄い青み寄りのピンクを施していますので、肌のくすみが抜けて透明感が出るとともに、上品な印象になります。
【ブルべ×ライラック(パープル)】
\おすすめポイント/
青み寄りのパープル「ライラック」は、ブルべの人が掛けて調和した場合、透明感や美白効果を生む色です。
「好きな色」と「似合う色」は違います。
–メガネを選ぶ時、フロントの色を気にしがちですがテンプルの色選びも大切ですよね?
岡本 一概には言えませんが、光を反射させるポイントのあるものや肌に色みを加える、もしくは色みを抜く色のもを選ぶことで肌の色との調和が成功すると、よりきれいな印象になると思います。
–そして、「好きな色」が「似合う色」とは限らない…。
岡本 私がそうなのですが、「好きな色が似合わない」という方もいらっしゃいます。ご自身に似合っていてきれいに見える色は、第三者に判断してもらった方が良い場合がありますので、店頭でスタッフの方と相談していただきながら、色々な色や形を試されるのをおすすめします。
「ラ・ミルフィーユ」の特長①色へのこだわり
–ゴールドは本来、イエベさんに似合う色ですよね?
岡本 「ラ・ミルフィーユ」では、黄み寄りでツヤのあるゴールド、ゴールド感が薄めでツヤ感や光の反射の度合いを抑えたソフトなゴールドというように、イエベさんだけでなくブルべさんにも合うゴールドが選べるように、色みと質感の違うゴールドのメガネをご提案しています。
–お話をうかがっていると「ゴールド」という色へこだわりを感じます。
岡本 かつてはゴールドというと、光があたった時に黄色く反射して派手な印象になってしまうタイプが多かったんですが、今はいろいろなバリエーションを選べるようになりました。
「ゴールドは私には派手すぎる」と敬遠される女性がいらっしゃると思いますが、ゴールドは女性の肌を明るく見せてくれる色です。派手さを抑えながら、若々しい印象を与えてくれるゴールドもありますので、店頭で色々なゴールドのメガネを試してみて、ご自身に似合うメガネをみつけていただきたいですね。
–ゴールド以外の「色」へのこだわりについても、教えてください。
岡本 メガネを掛けた時「顔色を明るしたい」「地味に見えるのはイヤ」と思いながらも、顔の正面にくる色が派手だと気恥ずかしいという人がいらっしゃいます。そのため、明るさだけではなく、気品や柔らかな印象という点も重視しながら色のバリエーションを考えています。
「ラ・ミルフィーユ」では、フロントに暗い色は採用していません。ネイビーやワイン色は、光があたっていなければ暗い色ですが、太陽の光やライトの反射で明るい印象になるよう色の組み合わせを工夫しています。
例えばMLF 123-3やMLF123-4はメインカラーがワインとネイビーで本来は暗い印象になりがちな色ですが、ブリッジとヨロイに使ったゴールドの部分に光があたり、顔の印象が暗くなりません。
–コロナ禍でメイクをしない人も多いですが、その場合、メガネのフロントやテンプルにゴールドが入っていると顔色が明るく見えて、便利だなと感じています。
岡本 メガネを目立たせたくないという方もいらっしゃると思いますが、顔に光をあてて顔の印象を明るくすることは年齢を重ねた女性を美しく見せるという意味で必要なことだと思っています。
「ラ・ミルフィーユ」の特長②マスク生活を考えたデザインと色合い
–コロナ禍でマスク生活が続くなか、メガネのデザインや色の流行などに変化はありますか?
野村 マスクにメガネがかからないように天地の深さが抑えられているタイプが増えています。「ラ・ミルフィーユ」では多焦点レンズでも視野が確保しやすい天地でありながら、マスクが顔に占める顔面積も考えて少し浅めで調整したデザインにしています。
色は「かわいい」「きれい」と感じてもらえるカラーリングが中心ですが、シックで濃い色を好む人には、リムにだけ濃いカラーを使用し、圧迫感なく、メガネが悪目立ちしない色合いのメガネがおすすめです。
特にMLF 125-4のフロントは、ピンクゴールドのメッキに、リムの表面にだけ黒の七宝を施しているので、目元を引き締めつつ顔の印象が明るくなるメガネです。
「ラ・ミルフィーユ」の特長③掛ける女性を美しくする、パーツへのこだわり
–最後に「ラ・ミルフィーユ」をデザインされた岡本さんと野村さんにとって、思い入れのあるメガネを教えてください。
野村 MFL119モデルです。特に飾りパーツにこだわりました。繊細なテンプルにくぐらせたアクセサリーのようなリング状の飾りパーツは、どの角度からでもきれいに見えるように考えました。
岡本 MFL123モデルです。サイドのアクセサリー部分に手作り感のあるハンマートーンのようなテクスチャー付けました。そのテクスチャーが、まるで浮いているような印象にすることで軽さと抜け感を演出しています。ハンマートーンをゴールドにしてツヤ感も出しました。
岡本 上からみると少し、湾曲した形になっているんですが(下記写真参照)、テンプルがすごく柔らかくバネ性が優れているので、掛け心地がバツグンなんです。横からみたときのさりげなくおしゃれな感じのモチーフと掛け心地という点で、私の一押しです。
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イエベとブルべ。ご自身のパーソナルカラーが分からない場合は、店頭で気になったメガネを掛けてみてください。顔の印象が明るくなったり、透明感を感じたら、それがあなたにとっての「似合う色」「きれいになる色」です。自分の判断だけでなく、店員さんや身近な人のアドバイスを聞くことも大切です。
今回の記事を参考に、「似合う」「きれいになる」メガネを見つけてくださいね。
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