謎の表記はテンプルにあります。
メガネのフレームのテンプル(耳に掛ける部分)の内側をよく見てみると、英語や数字の表記がされているかと思います。今回注目してもらいたい箇所は以下の写真のような表記です。
メガネのサイズの見方
メガネのサイズ表記にあたるのが、画像の赤丸で囲んである箇所になります。
”52□17-142”この数字だけを見ても何のこっちゃという感じですよね。この数字はメガネフレームの①レンズの横幅②ブリッジの長さ(鼻の間の鼻幅)③テンプルの長さをそれぞれミリメートル(mm)単位で表記した数字となっています。上の写真のサイズを具体的に示すと下の写真のようになります。
①~③それぞれの長さは、以下に影響がある大切なポイントとなります。
①レンズの横幅は、目の大きさや顔の大きさを考慮した快適な視野のポイントとなります。
②ブリッジの長さは、鼻間の鼻幅を考慮したメガネのズレ(特に上下)に影響が出やすいポイントとなります。
③テンプルの長さは、目尻から耳までの距離となりますので、メガネを正しい位置で掛けられるかのポイントとなります。
十人十色の人の顔の特徴に対応するため、上記の3つがメガネサイズとして採用されているのです。特に遠近両用メガネは、1枚のレンズの上下に焦点がある為、これらのサイズ感が調整可能かどうかが遠近両用メガネ選びの大切なポイントとなります。ただし、この数字がメガネフレームの実際の総横幅を表現しているものではなく、実際にはレンズの外側にもフレームが多少広がっています。
そのためこのサイズの表記はあくまで目安であり、メガネのサイズを確認する際は、実際に手に取り掛けてみることが大切です。
サイズの活用方法
服を購入する際は、S・M・Lといったわかりやすい表記がされていることで、数字を見なくても着た姿をイメージすることができ、試着をすることなくフィット感を得ることができるかと思います。しかし、メガネにおいてはそのようなわかりやすい表記は残念ながら現状ありません。
じゃあ先程のサイズの表記は何だったんだということになりますよね。メガネのサイズの表記も、ある程度のサイズの指針にはすることができるのです。
注目して見て欲しい数字は、レンズの横幅の数字です。一般的な男女のレンズの横幅のサイズの目安としては以下のような数値になっています。
・男性 52~56mm
・女性 50~54mm
一般的には上記のサイズを参考に、レンズ横幅が大きくなると、テンプルも長めで、大きめのメガネとなり、レンズ幅が小さくなると、全体的に小さめで、女性やお子様向きなフレームとなるケースが多いです。これは、レンズ幅によってある程度のメガネフレームの総横幅が決まっているためです。
(※但し多種多様なメガネフレームのデザインが流通しているため一概には言えません。あくまでもひとつの目安としてください。)
日本製と海外製のフレームでのサイズ表記の違いは?
一般的には日本製と海外製のメガネサイズの表記に違いはありません。しかし、ここで注目してもらいたい表記があります。それは先程の写真でご紹介したサイズ表記の中にある四角形です。
この四角形があることで[ボクシングシステム]という国際規格を使ってサイズを表記している証拠となるのです。このボクシングシステムというのは、日本製・海外製問わず多くのメガネで採用されています。
ボクシングシステムが一般的となってからは、ほとんど見かけることはありませんが、メガネフレームのサイズの表記には、他にもデータラインシステムという表記方法もあります。
同じメガネでもどちらのシステムを採用しているかによって数値が異なるため、もしメガネフレームのサイズの表記を確認した際には、このボクシングシステムを採用している四角形の表記部分の数値を参考にしてください。四角形の表記部分がないようでしたら店員さんに確認することをオススメします。
その他の表記
メガネにはサイズ表記の他にも、どのような素材が使われているのか・商品のブランド名・商品の型番やカラー・どこで作られたのかといった表記もされているモノがあります。
メガネによって表記がされているモノ・されていないモノがありますが、一般的なメガネフレームには最低限サイズの表記はされています。
それでは実際にサイズ以外の表記には、どのようなモノがあるのか一例をご紹介します。
謎の表記の正体
メガネのテンプルにある謎の表記についてご紹介してきましたが、目立たない場所に表記してあるが故に、こんなところにサイズや素材の表記があることすら知らなかったという方も少なくないのではないでしょうか。
知らなくても困らない豆知識のようなモノですが、自分の顔の大きさとレンズの横幅との関連性は、大まかにでも把握しておくと便利ですね。メガネをお持ちの方は、是非ご自分のメガネの表記をチェックしてみてください。特に遠近両用メガネの場合は、自分のサイズ感を知っていると選びやすいです。
メガネ選びで失敗しないためには、サイズを確認するだけでなく実際に店頭でメガネを手に取り掛け比べてみることが大切です。もしメガネ選びが毎回不安だ。という思いをされていたら、是非お近くの遠近両用プロショップをお訪ねください。
メガネ選びのプロがあなたのライフシーンに合った素敵なメガネフレームを紹介してくれます。全国の遠近両用プロショップ一覧、ご相談・お問い合わせフォームは、下記のリンクから宜しくお願いいたしします。
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