メガネを作るのに必要な時間について
はじめに、メガネというものは、既製品の老眼鏡や度無しのサングラス等を除き、一般的にお客様の眼の状態やご希望に合わせたレンズと、お客様が選んだフレームを組み合わせて、初めて使えるメガネとなります。
よって、売り場に並んでいるフレームさえ決めれば、すぐに持ち帰れるというものではありません。
そこで今回は、メガネを作る流れを順番にご説明しながら、メガネを作る為に必要な時間についてご説明していきましょう。
メガネを作る時間…メガネを購入する時
メガネを購入する時にかかる時間は、個人差がありますので多少の差は生じますが、おおよそ以下の通りとなります。
●測定前面談、ヒアリング
お客様のお困りごと、どういう時に使いたいか、どのように使いたいか、どれくらいの時間使いたいかなどのご希望をお聞きする時間です。
目的がハッキリしている場合は1~2分程度の場合もありますし、どうしたら良いか等のご相談を含める場合は10分以上かかる場合も多々あります。
●視力測定
視力測定でレンズの度数を決めていきますが、個人個人の眼の状態と作るメガネの種類にもよりますので、最低でも10~20分程度はかかるでしょう。
尚、眼科様の処方箋をご持参いただいた場合は、視力測定に係る時間は無くなります。
●見え方の体験
レンズの度数が決まったら、テストレンズを使って見え方の体験をして頂きますので、最低でも1~2分程度必要となります。
また、遠近両用の場合、今までとは違う目線の使い方や体の動かし方などを体験してご理解いただく必要がありますので、体験にかかる時間は必然的に長くなり、最低でも10~20分程度は必要となります。
機能レンズに関しても機能を体感して頂くためのお時間が5~10分程度、使い方のご説明にも5~10分程度のお時間が掛かることがあります。
●フレームを決める時間
短い方ですと5分、長い方ですと1時間以上、もしくは数回ご来店して吟味される方もいらっしゃいます。個人差がありますので何とも言えませんが、通常は10~20分程度はかかります。
とは言え、お客様がメガネを作る際に一番楽しい時間帯ですので、あまり時間を気にせず選んでいただきたいです。
●レンズの種類を決める時間
問診、視力の、見え方の体験が終わり、フレームが決まった所でレンズの種類を決める時間となります。
レンズの種類は、レンズの設計(ランク)、レンズの薄さ(仕上がりの見栄え)、レンズのコーティング(追加機能)などの説明を行い、金額面も合わせてどのレンズにするかを決めていきますので、最低でも10~20分程度はかかります。
また、遠近両用レンズの場合は、メガネを掛けた状態の測定が必要になる場合もありますし、眼の位置の確認や細かい設定が必要になりますので、最低でも15~30分程度は必要です。
●掛け心地の調整
掛け心地の調整に関しては、メガネを作る時に行う場合と、お渡しの時に行う場合の両方がありますが、共に5分~10分程度かかります。
●メガネを購入する時に係る時間の合計
短い方ですと30分、長い方ですと数時間、平均的には1~2時間程度かかります。
メガネを作る時間…メガネのお渡しまで
最初に記載した通り、メガネはレンズとフレームを組み合わせて初めてメガネとなる為、お客様の眼の状態や、作るメガネの種類によってお渡しまでの時間が異なります。
●近視・遠視・乱視・老眼鏡用の単焦点レンズの場合
店舗にレンズの在庫があって、尚且つ人員の余裕があれば30分から1時間程度でお渡しすることが出来る場合もあります。
店舗に在庫が無く、レンズメーカーに在庫がある場合は取り寄せとなりますので、数日お待ち頂くことになります。
店舗に在庫が無く、レンズメーカーにも在庫が無い場合は、レンズメーカーで個別作製になりますので1週間程度の日数が掛かります。
●遠近・中近・近々両用、カラー染色、特殊コート、特殊機能があるレンズの場合
基本的に店舗に在庫はありません。全てオーダーメイドとなりますので、メーカーから店舗に納品されるまでに1週間から10日間程度の日数が必要になります。
●極一部の特殊なレンズ
極一部の特殊なレンズは、ヨーロッパで作製して取り寄せるものもあります。このような場合は1か月以上かかる事もあります。
●レンズ加工
お客様の眼に合わせてレンズをフレームに入れる作業は、フレームの形状にもよりますが30分から1時間程度の加工時間を要します。
メガネを作る時間…メガネのお渡し時
●掛け心地の調整、確認
メガネを作る時に掛け心地の調整を行った場合は微調整と確認で数分程度、お渡しの時に行う場合は5分~10分程度かかります。
●見え方の確認
メガネお渡し時の見え方確認は1~2分程度で終わる事も多いですが、メガネの種類によっては見え方の確認に5~10分程度のお時間を頂く場合もあります。
●使い方のご説明等
メガネが初めてという方にはメガネの使い方、日々のケア方法、保管のしかた、注意事項、補償内容等をご説明しますので、最低でも10~15分程度のお時間を頂きます。
遠近両用が初めてという場合には、使い方のご説明をしつつ見え方の確認や使い方の練習をして頂く場合もありますので、時間の余裕を持ってご来店いただくことをお奨めします。
●メガネのお渡し時に係る時間の合計
短い方ですと10分、長い方ですと30分以上、平均的には20分程度かかります。
メガネを作る時間…メガネの種類別
●近視・遠視・乱視・老眼鏡用の単焦点レンズで店舗在庫 → ありの場合
来店からお渡しまで最短1時間程度、通常は1~2時間程度かかります。
●近視・遠視・乱視・老眼鏡用の単焦点レンズで店舗在庫 → なしの場合
来店時に30分~1時間程度、お渡しまでに数日から1週間程度、お渡し時に10~20分程度かかります。
●遠近・中近・近々両用、カラー染色、特殊コート、特殊機能があるレンズの場合
基本的にオーダーメイドとなりますので、来店時に1~2時間程度、作製期間が1週間から10日間程度、お渡し時も20~30分程度かかります。
メガネを作る時間…お願い
これまでいろいろとご説明してきましたが、メガネを作るのって意外と時間が掛かるものだという事がお分かり頂けたと思います。
そこでお願いがあります。 運転免許取得や記念日等の写真撮影、進学や就活、就職等で新しく「メガネ」を作りたい時、もしくはドライブや海外旅行などで「度付きのサングラス」を使うご予定がある場合は、メガネに慣れて頂く時間も含め、早め早めの作製をお願いします。
メガネを作る時間…メガネを作る時間帯
最後に、メガネを作る時間帯についても度々ご質問を受けますので記載しておきます。
『ズバリ!目が疲れていない朝~午前中がベストです。』
実際には学校やお仕事が終わった後の夕方から夜にメガネを作る方が多いのですが、お仕事での運転やパソコン、テレビや新聞、長時間のスマートフォンなどで目が疲れた状態ですと、最も自然な状態の視力を測定することが出来なくなってしまうために、あまりお奨めできません。
また、絶対に避けて頂きたいのが夜勤明けや、長時間コンタクトレンズを付けた状態でのご来店ですね。見え方が安定せずに、納得がいかないメガネが出来てしまう事がありますので、くれぐれも目の疲労が蓄積していない状態での作製をお奨めします。
あと、飲酒時も避けてくださいね。
JINSなどの短時間でお渡しが求められているメガネ店も見受けられますが、じっくりと時間を掛け、高い専門性のあるお店でメガネを作りたいというニーズも増えてきております。そんなニーズに応えるお店が『遠近両用プロショップ』となります。
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