\教えて!遠近両用プロショップ/
小林 純一さん
OPTMAX! アイベル 代表
最適な1本のために、今の「見え方」を徹底的に測定する。
千葉県房総エリアに3店舗を構える「OPTMAX! アイベル」では、一般的な視力測定に加えて最新の機器を使った高度な測定を行う「見え方にこだわる」お店です。
――主にどんな測定をされるのでしょうか?
小林 千葉南房総エリアではオプトマックス木更津店とオプトマックス君津店に各1台ずつしかない高度な測定機器「オートレフケラトメーター」を使った調節力測定や見え方を可視化できる「明視域アプリ」を使った説明を行っています。
――測定時間は、どの程度かかるのでしょうか?
小林 遠近、中近、老眼とレンズの種類は多岐にわたり、そのなかからお客さまのライフスタイルにあったレンズ選びをヒアリングしながら最適なレンズを選んでいきますので、最大で45分程度かかることもあります。
\OPTMAX!アイベルの「見え方」測定の一例/
●調節力測定
「オートレフケラトメーター」を使って目のピントを合わせる力測定。調節力は年齢とともに低下し老眼になっていく。
●立体視測定
正常であれば物が立体的に見える。
●両眼視測定
両目での見え方を検査する。
●明視域測定
明視域とは、遠くのピントの合う点(遠点)から、目のピント合わせの力を最大限使って最も近くでピントの合う点(近点)までの間の範囲(奥行き)のこと。「明視域アプリ」を使うことで、見たい距離に合わせたレンズが選びやすくなる。
――ライフスタイルが多様化しているため「老眼用」といっても、人によって最適な老眼メガネは違うのですね。
小林 どんな使い方をしたいかが重要です。一言で老眼鏡と言っても、見たいモノや見たい距離によってレンズの種類や度数が変わってきます。パソコン作業用の老眼メガネが必要な場合は「一般的な老眼鏡」よりも「近々メガネ」や「中近メガネ」をおすすめします。
「老眼だから」と老眼鏡をおすすめするのではなく、測定によってわかる今の目の状態とライフスタイルに合うレンズをいくつかご提案して、それぞれのメリットとデメリットをお伝えしたうえで最適なメガネを選んでいただくようにしています。
「オートレフケラトメーター」で目の調整力を測定し、疲れ目対策もアドバイス
――「OPTMAX!アイベル」さんで行っている高度な視力測定について教えてください。まず「オートレフケラトメータ―」では、どんなことがわかるのですか?
小林 「オートレフケラトメータ―」は目の調節機能の状態がわかる装置です。老眼の度合い、疲れ目の状態がグラフ化されます。
①調節力測定
目が、正常か老眼かを測定します。
②調節機能測定
眼精疲労の原因のひとつ「調節緊張」を定量的に表示します。グラフが右肩上がりだと正常、赤い色は目の緊張度を表し疲れ目の度合いを示しています。
●34歳、男性、正常な目のグラフ
小林 上記のように、グラフが右肩上がりになっている場合は、近くが良く見えて調整力が正常な目です。
●58歳、女性、加齢による老視のグラフ
小林 グラフが平坦になっていますね。近くの物を見るとピントが合わない目です。近くを見るときに調節ができていないということは、老眼が入っています。50代以上になるとこのようなグラフになることが多いですね。
●30代、女性、IT眼症のグラフ
小林 この女性は30代で近視の測定をしたのですが、物が近づくにつれて赤いカラーが出ています。パソコン作業等が疲れやすい目です。こういった状態の時は、レンズの下の方に弱い度数を入れたサポートレンズや作業用の近く専用メガネをお勧めします。
――疲れ目の場合、具体的にはどんなレンズがおすすめですか?
小林 「サポートレンズ」や近視の度数が弱めのレンズをおすすめしますね。今のメガネが過矯正で、本来の視力よりもすごく強く作っていらっしゃる方は赤が出やすいので、その場合は「度数を下げたほうが今の目にはいいですよ」とアドバイスすることもあります。
\サポートレンズとは?/
スマホやPC作業による目の疲労や、加齢によって起こる手元の見えにくさを改善するレンズのこと。
――赤い状態は目が緊張している状態なんですね。
小林 そうですね。緊張異常や屈折異常などで、近くを見るときに目が常に緊張しているため疲れやすくなるんです。赤がたくさん出てしまういまう学生さんもいます。仮性近視といってゲームのやりすぎなどで自分で近視の状態を作ってしまい、遠くが見えにくくなってしまうのです。
近視ではないのに近視用のメガネを作るのは健康上よくないため、若い方で赤いグラフが出ている場合は一度眼科さんに診ていただくことをおすすめしています。特にお子様の、初めてのメガネは、眼科医の診断に基づく処方箋をご持参いただいております。
「明視域アプリ」で見たい距離のレンズを可視化
――「明視域測定」について教えてください。
小林 明視域とは遠くのピントの合う点(遠点)から、目のピント合わせの力を最大限使って最も近くでピントの合う点(近点)までの間の範囲(奥行き)のことで、「明視域アプリ」は見える距離を可視化することで、「見たい距離」に合わせたレンズをご提案できるアプリです。
60代の目で遠用レンズをかけた場合、遠くは見えますが2m以内の範囲は見えません。遠近両用なら、遠くから33㎝までの距離が見えます。このように、見たい距離を可視化した画面をご覧いただきながらレンズ選びをしていきます。
小林 このアプリに、使っているメガネの度数を入力すれば、そのメガネの見え方を可視化できますので、今のレンズと新しいレンズの見え方を比較しながら、より最適なレンズをお選びいただけます。
――タッチパネルを使って見える範囲を移動させながら説明していただくと、「見え方」の理解度が深まりますね。
小林 当店ではお客さまの目の環境に必要な情報を、色々なツールを使いながらご案内し、理解を深めていただいた上で、最適なメガネをお求めいただくことを目指しています。
「OPTMAX!アイベル」さんをご紹介します。
千葉県南房総エリアにラフィン本店(木更津)、オプトマックス木更津店、オプトマックス君津店の3店舗を構える「OPTMAX!アイベル」さんでは、メガネ、使い捨てコンタクトレンズ、コンタクトレンズを取り扱っています。
各店舗には、認定眼鏡士が常駐。今回紹介した「オートレフケラトメータ―」や「明視域アプリ」のほかにも、深視力測定などの最新の測定設備を備え、「見え方」にこだわったメガネ選びをしてくれるお店です。
●ラフィン本店 千葉県木更津市大和2−12−16 TEL 0438-23-5541
●オプトマックス木更津店 千葉県木更津市太田4−13−23 TEL 0438-23-5864
●オプトマックス君津店 千葉県君津市南子安4−21−2 TEL 0439-57-2930
▼「房総いいねスタンプラリー」実施中▼ 「OPTMAX!アイベル」さんは地域のお店との交流も活発に行っていて、2021年11月3日まで開催の「房総いいねスタンプラリー」にも参加しています。このスタンプラリーは、房総エリアの190店舗が参加する大規模なイベントです。
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