老眼対策

「メガネ屋さんが掛けているメガネ」… 第8回 仕事用は距離別、プライベートは遊び心!

メガネ屋さんが掛けているメガネって、どんなメガネか気になりませんか?今回は「必ず自分で試してからお客様にご提案している」というメガネ・補聴器 専門店 共文堂の宇野社長のメガネに関してお伝えします。

メガネ・補聴器 専門店 共文堂様

今回は、千葉県東総地区、旭市、銚子市、匝瑳(そうさ)市、香取市の皆様に愛されるメガネ・補聴器専門店を目指し営業している「メガネ・補聴器 専門店 共文堂」の宇野社長にお話を伺いました。

共文堂様は、SS級認定眼鏡技能士在籍、TALEX PROSHOP認定店、認定補聴器専門店、認定補聴器技能者在籍店という専門技術に秀でた店舗であり、宇野社長自身もとても研究熱心な方です。

筆者も30年近くお付き合いをさせて頂いておりますが、いつも「新しく発売されたレンズを試したよ~」とか、「あのレンズ、結構使いやすいよ~」と体験談を語ってくれる方で、私自身もいろいろと勉強になり大変ありがたい存在です。分からないことがあった時に何度か質問させて頂いたこともあります。

そんな宇野社長が現在使っているメガネに関してお聞きしました。是非、参考にして頂けると有り難いです。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器
宇野社長のお試しコレクション

プライベートは遊び心!

筆者:タイトル部の乗馬のお写真が気になった方もいらっしゃると思いますので、プライベート用からご説明してください。

宇野:ちょっと前からオークリーの取り扱いを始めたので、先ずは自分のプライベート用を作ってみました。フレームはオークリー ヘックスジェクター(OAKLEY Hex Jector)OX8174F-0456です。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器 オークリー 調光サングラス

筆者:それはどういうフレームですか

宇野:顔を覆うようなそり角があり、レンズカーブもハイカーブ(6カーブ)のいかにもアクティブなスポーツタイプのデザインです。素材も通常のプラスチックフレームに使用するアセテートと比べてとても軽いです。

こんなタイプのメガネでも度付きメガネが作れるのかなぁ~?しかも、私は遠近両用レンズを使っているのだけど大丈夫なのかなぁ~?違和感はないのかなぁ~?という事で、自分用で試してみました。

筆者:フロントがカーブしているフレームに遠近両用レンズを入れたのですか?

宇野:入れられる遠近両用はある程度限られますが、実際にどれくらい使えるものなのか、側方の見え方はどうかを知りたかったので。

筆者:レンズは何を入れたのですか?

宇野:Nikonから発売されている「ロハス テン」の遠く重視設計のアクティブを選択、ハイカーブにして、調光レンズのトランジションズGEN8のグレーを付けてみました。

筆者:では、見え方から教えてください。

宇野:実際に出来上がったメガネを装用したところ、遠方の側面の歪みもほとんど感じられず、心配が無駄になるほど快適な見え心地でした。

しかも、遠近両用だから、スマートウォッチや、スマホもストレスなく見えるのも有り難いですよね。

「ロハス テン」はフレームの前傾角、眼とレンズの装用距離、フレームのそり角を測定するフェイス・プロフィールを採用し、レンズのカーブも1カーブ単位でフレームに合わせて指定して設計するオーダーメイド遠近両用レンズだから問題なく行けたんだと思います。

筆者:ハイカーブは普通の見え方と違うのが当たり前と言われているのに、意外と大丈夫だったんですね。

宇野:やっぱりフェイス・プロフィールを採用した遠近両用は、見え心地が良くなりますからお奨めですね。

因みに、私はそれなりに加入度(老眼)も強いので「ロハス テン」を使いましたが、加入度(老眼)が低い方はそり角、レンズカーブが設定できる同じロハスシリーズのスタンダード「ロハス セブン」の方が出費も抑えられるので、ご検討いただくのも良いと思います。

筆者:有難うございます。 因みに調光レンズのトランジションズGEN8はどうですか?

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器 オークリー 調光レンズ

宇野:調光レンズはひとつのメガネでサングラスにもメガネにもなりますから、凄く便利ですよ。主に休日と仕事が終わってからのスポーツクラブに行くときに使っています。

休日は、地元の旭市に海を間近に見ながらサイクリングが楽しめる太平洋岸自転車道があるので、よく行くのですが、強い日差しの海沿いのサイクリングロードを走るとき、紫外線に反応してサングラスに変身してくれるので、太陽が反射する海面を見ても眩しくありません。眼に入る日差しが和らぎ、光ストレスを軽減できます。

仕事が終わってから、スポーツクラブに行くときには既に夜なのですが、クリアなレンズのままなので、夜でも普通に使えてしまいます。

さらにトランジションズGEN8は従来の調光レンズより、発色スピードも退色スピードも速くなったので快適です。

筆者:トップのお写真の乗馬も、この調光機能が付いた遠近両用の「ロハス テン」を入れたオークリーのヘックスジェクターを使っているんですね。

宇野:そうです。

このサングラスを使って、小さな大会ですが優勝しました!

筆者:何か乗馬に特別な効果はあるのですか?

宇野:よく遠近両用レンズは、足元の揺れやユガミが気になると言われますが、揺れる馬の背中に乗っても、ロハステンクラスくらいのグレードのレンズだと、それも全く気にならず、ストレスがありません。

筆者:確かに、余計なものを気にすることが無いのは良いですよね。

では、次にお仕事用のメガネに関して教えてください。

仕事用は距離と角度が重要

宇野:仕事用は3種類のメガネを使っています。

先ず一つめはHOYAの最高級品「極(きわみ)」というレンズのフィールドという遠くから近くまでバランス良く見える設計の遠近両用レンズです。

フレームはラインアートのXL1469です。軽いだけじゃなく、テンプルが柔軟にしなるので、とても掛け心地が良いフレームです。

接客時や外出時などの普段掛けとしてメインに使っています。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器 遠近両用 ラインアート

宇野:二つ目はNikonの「ロハス テン」のホームという中近両用レンズです。先ほどご紹介したサングラスも「ロハス テン」ですが、サングラスはアクティブという遠近両用なのに対して、こちらのメガネはホームという室内で使う中近両用レンズです。

フレームはこちらもラインアートでXL1495という品番です。遠近よりも太目でガッチリしている感じがしますが、やはり柔軟性があって良い掛け心地です。

主に事務作業やノートパソコンを使うときに使っています。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器 中近両用 ラインアート

宇野:三つめはニコン・エシロールのセンチュリーAIビスポークという限定店向けのカスタムメイドのレンズを近々両用レンズの設定にして使用しています。

これは主に大きな画面のデスクトップ型のパソコンを使うときに使っています。

パソコンのディスプレイを見る距離(自分の場合は65センチ)と視線を通るレンズの度数をきっちりと合わせることができるので、楽な姿勢で、特定の距離に長時間ピントを合わせる方に最適なレンズです。

現在、ビスポークは、よりきめ細かく設計されたセンチュリーAI 2.0と改良され、遠近両用から近々両用まで、ユーザーの使用環境に合わせて設計するカスタムメイドレンズとして販売されています。

また、当店は、旭市を含む千葉県東総地区で唯一の『ニコンレンズウェアパートナー店』となっており、一般店では扱えないカスタムメイドのロハステン2.0、ロハスセブン2.0の取り扱いも可能です。

フレームはマッキントッシュフィロソフィーの MP-3004 というもので、チタン素材の跳ね上げフレームです。

視線正面は65センチ、レンズの上部は2メートルにピントを合わせているので、遠くを見るとぼやけますが、跳ね上げフレームなので跳ね上げてしまえばもっと遠くも見えますので便利です。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器 近々両用 マッキントッシュフィロソフィー

筆者:業務内容で使い分けているのですね。

宇野:そうですね。

人によっては遠近両用レンズを入れた1本のメガネで対応してしまう方もいらっしゃいますが、見やすさとか、目の疲れとか、肩こり等を考えると、やはり作業距離や目線、角度を合わせたメガネを使った方が、楽に快適に過ごせると思います。

筆者:そのあたりをもう少し詳しく教えてください。

宇野:先ずは遠近、中近、近々の違いからご説明しますが、下の図のようにレンズ内の場所によって、それぞれ見える距離が違います。

遠近中近近々の設計と目線

宇野:遠近は、顔を真っすぐの姿勢にした時、正面より少し上が遠くを見る部分、少し目線を下げたところが中間、目線を下に下げた時に近くとなります。

続いて中近は、目線をかなり上げたところが遠く、正面を見た時が中間、少し目線を下げたところが近くとなります。遠近を上にずらしたような感じですが、遠近より中間と近くの見える部分の横幅が大幅に増えているのが特徴です。

最後に近々ですが、遠近や中近のように遠くや中間は見えません。近々はレンズ上部も下部も近くですが、正面より少し上がちょっと離れた近く、正面より少し下がお手元といった感じです。

この目線の角度と見たい物までの距離が合っていれば、目線の移動だけで済みますので楽に使えるのですが、顔を上げたり下げたり(アゴを出したり引いたり)すると、姿勢が崩れて疲れの原因になるのです。

また、目線を思いっきり上げ下げすることも疲れの原因になりますので、正面、もしくは少し上げ下げしたところに見たい物が来るようにすると楽に使えるようになります。

筆者:なるほど。だから業務によって使い分けているのですね。

宇野:そうですね。

よく、遠近両用を使っていて、疲れ目や肩こりを訴える方がいらっしゃいますが、この目線と角度があっていない事が多いです。

パソコンは種類にもよりますが距離的には近いので、近くを見る部分じゃないと良く見えません。

しかし、近くを見る部分はレンズの下の方にある為、距離的に度数が不足気味の中間で見ることで目が疲れたり、アゴを突き出して角度を合わせるために首が疲れたりするのです。

遠近両用 目線 アゴを突き出す

筆者:アゴを出して無理やり角度を合わせ続けると肩こりの原因になりますね。

宇野:はい。

さらにスマートフォンはパソコンより近い距離なので、レンズの下の方で見る姿勢になりますが、長時間、目線を思いっきり下げ続けるのはかなり疲れます。

ですので、見たい距離が見える場所や目線の角度が、楽に見える位置にあるのが重要なんです。

筆者:中近と近々を使い分けているのも、その辺りの理由からですか?

宇野:はい。

ノート型のパソコンは眼から画面までの距離が50~65cm離れています。画面が視線よりもやや下にあるので、中近でもアゴを突き出すこともなくよい姿勢で見ることができます。

近々でも問題なく見えるのですが、店内を動き回ったり、何か他の作業をすることも考えると中近両用が使いやすくなります。

デスクトップ型のパソコンは大型の画面で画像の処理とかに使っているのですが、画面の位置が正面にあるので、中近ではアゴをやや上げないとはっきり見えず長時間の作業では首が疲れてきます。

短時間の作業では中近でも問題なく使えるのですが、目線の角度を考えると近々の方が、楽に見やすくなります。また、はっきり見える横幅もより中近より広くなります。

筆者:掛け替えている理由は、首の角度ということなのですね。

でも、掛け替えが面倒だという方も多いですよね?

宇野:確かに。

今日は朝一でノートパソコンを使ってZOOMしていましたので、一日中、中近両用を使っていました。しかも、この後、仕事が終わったらスポーツジムへ行くのでオークリーに掛け替えます。

筆者:お店の中とノート型のパソコンなら中近が楽ですものね。

宇野:そうなんです。

因みに、近々両用レンズが入っているメガネは、大型モニターのパソコンの所に置きっぱなしで、使うときだけ掛け替えていますよ。

ただし、近々両用を使っているときに、ふと遠くを見たい時には、レンズ部分を跳ね上げることで遠くも見えるようにしているので、元々、眼が良かった方は是非、試して欲しい方法です。

筆者:使う場所に置いておき、気が付いた時に変えられるようにするのも手ですね。

宇野:そうですね。

ですので、メガネを作る時は、お仕事の状況や距離、時間の長さなど、出来るだけ詳しくお伝えいただきたいです。そうすれば本当に見やすいメガネが作れると思います。

筆者:有難うございました。

メガネ・補聴器 専門店 共文堂の宇野社長にメガネに関するご相談を希望される方は、是非、下記にお問い合わせくださいませ。

千葉県 旭市 共文堂 メガネ 補聴器

千葉県旭市 メガネ・補聴器の専門店|共文堂

〒289-2516 千葉県旭市ロ915-4

Tel.0479-64-1146

営業時間 10:00〜19:00(定休 水曜日)

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