老眼対策

最近、目が疲れる!もしかして老眼?疲れ目の原因は老眼なの!?

「老眼」と言われると「自分はまだまだ大丈夫」と答えたくなるのは当然のことかもしれませんが、老眼鏡などを使わずに頑張って手元を見続けていると疲れ目の原因にもなりますし、何よりも生産性の低下にも繋がる危険性があります。

老眼って?

老眼は加齢に伴って起こる目の状態であり、誰もが老眼になると言われています。

たまに近視の人は老眼にならないという噂話も聞きますが、近視の方は元々近くが見やすい目をしている為に気が付きにくいだけで、同じように老眼になります。

では、老眼になるとどんな症状がでるのでしょうか。試しにチェックしてみてください。

□ スマートフォンや新聞は少し離したほうが見やすい

□ スマートフォンの文字設定を大きくした

□ スマートフォンで細かい文字を見るときはメガネを外す

□ スマートフォンの文字入力が遅くなった

□ コンタクトやメガネの度数を下げて使っている

□ 昔使っていた弱いメガネの方が近くは見やすい

□ 「ばびぶべぼ」と「ぱぴぷぺぽ」の見分けがつきにくい

□ 手元をしばらく見た後に遠くを見ると、最初はピントが合わない

□ 目がかすむことが増えた

□ 目が乾きやすくなった

□ 暗い場所では文字が見えにくくなった

□ 細かい文字や説明書などは読む気がしない

□ 眉間にしわを寄せて、目を細めてみている

□ アイメイクなどの細かいメイクをしなくなった

□ 色彩が鮮やかではなくなったと感じる

□ 目が疲れていると感じることが増えた

□ 夕方になると目がしょぼしょぼする

□ 頭痛や肩こりが酷くなった気がする

上記の症状に思い当たる点はありましたか?

これらはよくお聞きする老眼の症状です。無理に我慢すると疲れ目や体調不良の原因になってしまうこともあります。特に最近、問題視されているのがお仕事や生活に支障をきたすことです。

老眼は若い時(調節力のピークが10~12歳と言われている)から始まっていて、40代前半から中盤にかけて自覚することが多く、その後は右肩上がりで進行し、ある程度進み60代位でゆるやかな横ばいに感じるようです。

残念ながら現在のところ根本的な治療方法はなく、完治することはありません。

よって、老眼鏡や遠近両用のメガネ・コンタクトレンズを使って、上手に付き合っていくことが大切です。

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老眼の対処方法

老眼は今現在、完治することが無いので、自分に合った対処方法と早く出会うことが重要です。

ご本人様の元々の目の状態、困っている生活シーン、どのくらいの時間使うか等の条件によって、いろいろ変わりますので、どれが自分に合っているか? 検討してみてください。

1.お手元を見るとき専用の老眼鏡を使う

老眼鏡には既製老眼鏡とオーダーメイドの老眼鏡があります。

既製老眼鏡は、スーパーやホームセンター等で販売されている既に出来上がったもので、価格が安いのがメリットです。初めてメガネを掛ける普段メガネを必要としなかった目の良い方のためし掛けにはお奨めです。ためし掛けをして良く見えるようなら、短時間のご利用なら問題ないでしょう。ただし、あくまでも万人に合うように作られていますので、長時間のご利用は疲れの原因にもなってしまう恐れがあり、あまりお奨めできません。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 既製老眼鏡

次に、オーダーメイドの老眼鏡ですが、こちらは眼鏡店での作製になります。

一人一人の視力を測定し、使いたい距離に合わせて度数を決めていきます。レンズ素材やコーティングに関しても多くの種類から選ぶことができます。そしてお顔のサイズに合ったフレームを選び、お客様の目の位置を確認してから、レンズを削ってフレームにセッティングしていきます。掛け心地の調整も可能です。

オーダーメイドの為、レンズやフレームの種類によってお値段は大きく変わりますが、一般的には5,000~10,000円程度から作製可能で、高級なものは数万円になります。既製老眼鏡よりは確実に高くなってしまいますが、安心して使って頂けると思います。

レンズの設計イメージと見える範囲は下記のイラストでご確認ください。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 老眼鏡の設計

既製老眼鏡とオーダーメイド老眼鏡の共通のデメリットもお伝えします。

老眼鏡は着脱の回数が増える為に面倒と感じる方も多いです。また、紛失もよくお聞きしますので注意が必要です。

2.1日中メガネを掛けている方にお奨めの遠近両用メガネを掛ける

遠近両用は老眼鏡と違って、複数の場所にピントが合うように作られています。よく、遠くも近くも一本のメガネで見ることができる大変便利なメガネとして紹介されていますので、ご存じの方も多いでしょう。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 遠近両用の使用シーン

この遠近両用メガネには大変多くの種類があり、複数個所にピントが合うメガネの総称としても使われています。またの名を多焦点(前記の老眼鏡は単焦点)とも言います。

遠近両用に関しては見た目で2種類に区別されますが、30年位前を境に境目がある遠近両用と境目が無い遠近両用の主流が入れ替わりました。理由は見た目の問題と技術の進歩です。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 遠近両用の設計

境目が無い遠近両用は遠くから中間、そして近くまでを一本のメガネで見ることができる大変便利なレンズですが、徐々に度数が変化していきますので、レンズのどの部分を使うと見やすいかという事に慣れるまで、少々時間が掛かることがあります。

ただし、老眼の度数が弱いうちは変化量が少ないので、比較的早く慣れてしまう場合も多いです。因みに筆者も遠近両用を使っていますが、40代半ばで初めて遠近両用を掛けた時は1~2時間で慣れてしまいました。

逆に、我慢に我慢を重ねてどうしようもなくなってから遠近両用を作ると、老眼用の度数も強くなり、慣れるまでに多くの時間が掛かってしまいますので、眼鏡店としては我慢をせずに早めに作ることをお奨めしています。

3.室内で過ごす時間が長い方にお奨めの中近両用メガネを利用する

次に中近両用についてですが、中近は主に室内・屋内で使うものです。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 中近両用の使用シーン

前記の遠近両用は、1枚のレンズの中に5m以上の遠くを見る度数、3~1mの中間距離を見る度数、30cm程度の近くを見る度数が入っていますので、それぞれの部分が狭くなってしまうというデメリットがありますが、中近両用は5m以上の遠くを見る度数の場所を極端に減らすことで、3~1mの中間距離を見る場所や30cm程度の近くを見る場所を広くとる設計になっています。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 中近両用の設計イメージ

一日の大半を室内で過ごす主婦の方や、通勤以外は事務所内で過ごす会社員にとっては、遠くを見る度数より中間や近くを見る部分が広い方が使いやすく、こういった環境の方に合わせて中近両用というレンズが開発されました。

筆者も使っているのですが、作業時にピント合わせがスムーズで非常に使いやすいです。

デメリットは運転には使えないこと。近視等で普段からメガネを使っている方は運転時に掛け替えが必要になります。

因みに筆者は近視なので、遠近両用と中近両用を使い分けています。

4.老眼鏡より見える範囲が広い近々両用メガネ

近々両用は、お手元専用の老眼鏡より見える距離が長いレンズで、読書のときや机の上で何かをするときに非常に便利なレンズです。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 近々両用の使用シーン

お手元の資料を見ながらパソコンにデータ入力をするときや、ご趣味のお裁縫やビーズアクセサリー作り、模型作りなどにも使いやすいレンズです。 デメリットは遠くが全く見えないこと。もちろん老眼鏡も遠くは全く見えませんが、机上から目線をそらした時、例えば壁に掛かっている時計やカレンダーを見たときに対象物がボケてしまいます。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 近々両用の設計イメージ

筆者の経験上、元々、近視で遠くが見えないが故に遠近両用を使っている方が近々両用を作った場合、手元の見やすさや見える範囲の広さに驚くのですが、逆に約半数の方は遠くが見えないことに対する不満を口にするように感じます。

実は筆者も遠くが見えないことが気になりました。そういうものだと理解していても不満を感じてしまうのです。

元々、目が良い方は近々両用を外せば遠くが見える普通の目に戻れるのですが、近視の人は近々両用を外しても見えません。裸眼では遠くが見えないことは理解しているのですが、遠くが見えないこと自体がストレスに感じるようです。

ただその後、リモートワークが行われるようになり、自宅で作業することも増えたことにより、事務所より空間が狭く慣れた環境の自宅では、近々両用が使いやすいことも発見しました。余計なものを見ないで済むので集中しやすいという逆のメリットを感じました。 また、遠近両用プロショップの熟練販売員さんに聞くところによると、今までメガネが必要ではなかった目の良い方は、遠くを見るときにメガネを外せば済むので「老眼鏡より使いやすい」と喜ばれることが多いレンズだそうです。

5.遠近両用のコンタクトレンズ

使い捨てコンタクトの1Day、2Week、ハードコンタクトの3種類で遠近両用タイプのコンタクトレンズが発売されており、さらに設計的には、遠くの度数と近くの度数の2つが入ったバイフォーカルと、遠くから近くの度数までがなだらかに変化し、中間も見えるマルチフォーカルが発売されています。

構造的にはメガネと似ていますが、脳が最適な視界を選択するように学習する点が違っています。

人差し指を目の前30cmのところに差しだし、その先にパソコン画面を見てください。指を見ているときはパソコン画面がボケますが、パソコン画面を見ようとすると逆に指がボケます。これと同じで本当は両方が見えているのですが、脳が最適な視界を選んで切り替えるようになります。この訓練が必要になるのです。 一昔前までは、遠くの度数と近くの度数の2つが入ったバイフォーカルしかなく、見え方がクッキリ別れているために、慣れるまでは違和感を覚えたり、酷い場合は気持ち悪くなってしまうこともあったようです。しかし今は、度数がなだらかに変化し中間距離も見えるマルチフォーカルが主流になったため、昔よりは違和感が減ったようです。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 遠近コンタクトの設計イメージ

6.過去に使っていた度数の弱いメガネ

これは元の目の状態が近視系の方に関しての方法です。

近視を矯正するレンズはマイナスの度数なのに対し、老眼で使う度数はプラスの度数の為、過去に使っていた近視の度数が弱いメガネは、老眼鏡として使える可能性があるのです。試しに掛け替えてみて見やすいようなら使ってみてはいかがでしょうか。

ただし、乱視が入っている場合は、長時間のご使用はお奨めできない場合もあります。

また、老眼鏡としては強すぎる場合や、逆に弱すぎるという場合もありますので、使いにくい時は遠近両用プロショップでご確認ください。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 近視の方の古いメガネが老眼鏡になる理由

7.拡大鏡

お尻で踏んでも大丈夫!というTVコマーシャルが少し前に流行っていましたが、あのルーペは拡大鏡の一種です。昔、おじいちゃんが手にもって新聞を見ていたものも拡大鏡です。理科の実験で黒く塗った紙に太陽光を集めて燃やしたのも拡大鏡、虫メガネも拡大鏡です。 手持ちで使うか、メガネの形にして目の前にかけるかの違いです。

老眼 疲れ目 老眼チェック 老眼の対処方法 ハズキルーペ

では、拡大鏡(ルーペ)と老眼鏡の違いは何でしょうか?

  拡大鏡 … 見たいものを大きく見せる道具です。

  老眼鏡 … 見たい場所にピントを合わせる道具です。

実は同じプラスのレンズを使っていますが、使用目的が違います。

単純に小さな文字を拡大したり、針の穴に糸を通すのには、ものを拡大してくれる拡大鏡が良いのですが、老眼で手元にピントが合わなくなっている場合は老眼鏡の使用が適切です。

ピントを合わせても文字が小さくて読みにくいという場合は、老眼鏡を掛けた上に拡大鏡を掛けて文字を大きくするという方法があります。二重に掛けるので重たくなりますが、両手が使えて大変便利ですし断然見やすくなりますのでこの方法をお奨めします。

尚、拡大鏡の使用に関しては以下のことにご注意ください。

①拡大鏡は着用したまま歩行等をするためのものではありません。

拡大鏡を掛けたまま歩いてしまい、転倒して骨折してしまったという事例がありますのでご注意ください。

②拡大鏡メガネは長時間かけていると疲れを感じることがあります。

拡大鏡メガネは脳の錯覚を利用して物を大きく見せている為、長時間のご利用時には疲れを感じることがあります。

③拡大鏡は専門の知識を持った店員が居ない店舗でも販売されています。

商品の使い方など、自己流の使い方をすると身体に危険なこともありますので、必ず説明書等を読んでからご使用いただくようにしてください。

それぞれの選択について

遠近両用を使うのか?それとも中近両用の方が自分には合っているのか?

考えれば考えるほど難しくなってきますよね。

実は、遠近両用の中でも目的距離や見たい範囲などによっていくつかの設計に分かれており、さらに度数設定や屈折率、コーティングなどの組み合わせによって、1万円位のものから10万円程のものまで多種多様のレンズが存在します。

これらの選択は熟知したものでないと難しいので、経験を積んだ技術者が対応することが必要になるだけでなく、問診段階で困っている状況などを詳しくお話しして頂くことも重要になります。是非、お気軽に遠近両用プロショップの販売員にお伝えいただき、一緒に一番自分に合っているものを探していきましょう。


メガネやメガネレンズにお困りの方はお近くの「遠近両用プロショップ」へ。こちらの「ご相談・お問い合わせフォーム」からお気軽にご相談ください。