疲れ目対策

働き盛りの40代には「疲れ目サポートメガネ」が必要です。

「パソコン作業での集中力が続かない」ということはありませんか? それは疲れ目が原因かもしれません。40歳を過ぎると誰もが「疲れ目世代」に突入します。今回は、働き盛りの40代に知ってほしい「疲れ目」サポートメガネのお話です。

「疲れ目サポートメガネ」が仕事の作業効率を上げる

今回は、「リラクシー」「リラクシーデュオ」「シフトオン」という疲れ目対策に特化したレンズを販売し、「疲れ目」サポートレンズのパイオニアでもある株式会社ニコン・エシロールの加藤 宏太郎さんにお話をうかがいました。

――まずは「疲れ目」になる原因について教えてください。

加藤 今回は読書やパソコンなどを長時間見ることで起こる「疲れ目」とその原因についてお話します。疲れ目は目の筋肉を酷使することで起こります。日々の生活で目の筋肉を意識することはありませんよね? 簡単なテストで目の筋肉を意識することができますので、試してみましょう。

①手を伸ばして、人差し指の指紋を見ます。
②指紋が見える一番近いところまで目を近づけます。
③指紋が見えて、目のピントの合う位置でしばらく指紋を見続けます。

③の状態をしばらく続けていると、目にかなりの負荷がかかっていることを感じられると思います。人の目は、カメラのオートフォーカスと同じで、物を見るのと同時に意識すること無くピントを合わせます。この時、目の中ではピント調節のために毛様体筋という目の筋肉を使います。

毛様体筋の図 疲れ目サポートメガネ

加藤 上の図のように、遠くを見るときは目の筋肉(毛様体筋)が休んでいますが、近くを見るときは筋肉が働いています。指紋が見えるギリギリまで目に指を近づけて、そのままの状態をキープしてみてください。目が疲れて、恐らく3分も我慢できないと思います。

――幅広い年代の中で、特に40代の人が「疲れ目メガネを必要とする理由を教えてください。

加藤 加齢とともに目の筋力が衰えて目の調節力(近くにピントを合わせる能力)が減り、ピントの合う距離はどんどん遠くなります。これが一般的に言われる「老眼」と呼ばれる現象です。人によって差はあるものの、45歳くらいになると多くの人がこの現象に気がつくでしょう。それなのに、パソコンの距離は50㎝、スマホの距離は20㎝~50㎝程度。ピントの合う距離が遠くなっている40代以上の人が、50㎝以内の近距離でパソコンやスマホを長時間見続ければ、目が疲れるのは当然です。

――メガネをかけずに無理をすることで、デメリットもありますよね?

加藤 目が疲れれば集中力がなくなりますし、パソコンに向かって長時間仕事をすることが辛くなります。目の良い人ほどメガネをかけることに抵抗があり、「まだ大丈夫」「我慢している」とおっしゃいますが我慢すればするほど作業効率は落ちると思います。

目を鍛えたら老眼になる時期が遅くなるということはありません。目の調節力は加齢とともに必ず衰えてきます。疲れ目用のサプリメントや目薬で一時的に改善できたとしても、根本的な解決にはならないのです。

そこで「メガネで、目の筋肉をあまり使わずにパソコンやスマホが見えるようにしよう」という発想から誕生したのが「リラクシー」「リラクシーデュオ」「シフトオン」などの「疲れ目」サポートレンズです。パソコンやスマホを長い時間見続けると、目の奥が痛い、目がしょぼしょぼする、といった「疲れ目」を経験することがあると思います。この3種類の「疲れ目」サポートレンズは「遠くを見る」度数に加えて、「近くを見る」度数を1枚のレンズの中に融合させています。つまり毛様体筋をあまり使わなくても見えるサポート度数があるということです。

     

疲れ目サポートメガネ

3つの「疲れ目」サポートレンズの特徴は?

――「疲れ目」サポートレンズは近視の人の常用レンズとして使えますか?

加藤 「リラクシー」「リラクシーデュオ」は、基本的に遠くがしっかり見える度数でお作りするレンズですので、40代以降の近視の人の疲れ目対策用の常用レンズとしておすすめです。

遠くがきちんと見えるメガネで生活している近視の人が、パソコンやスマホの画面が見づらい、メガネをはずした方がラクに見えるという経験をすることがあります。メガネを外してラクに見えるのであれば、度がない方が見やすいですよね。ということは、少し弱い度数にすればパソコンやスマホが見やすくなる。でも度数を弱くしたら、今度は遠くが見えなくなってしまいます。強めの度数と弱めの度数のレンズの良い点を1枚のレンズにまとめたのが「疲れ目」サポートレンズなんです。

――遠くが見える度数と近くが見える度数を上下に配置すると、度数の境目ができてかえって目に負担がかかりそうですが…。

加藤  強めの度数と弱めの度数を1枚のレンズに配置するといっても、上から下へとゆるやかに度数を連続的に変化させていますので、度数の境目を感じることはありません。「リラクシー」と「リラクシーデュオ」は近視の人が遠くを見るための度数をしっかりとキープしつつ、近くを見る時には弱い度数に変化しますので、自然に毛様体筋をサポートしてくれます。

――では「シフトオン」はどんな人向けのレンズなのでしょうか?

加藤 「シフトオン」と「リラクシー」「リラクシーデュオ」の違いは、近くを見る度数の違いです。「シフトオン」は遠く→近くの度数変化が小さく、「リラクシー」と「リラクシーデュオ」は度数変化が「シフトオン」よりも大きいです。

「シフトオン」は目の調節力が40代ほど衰えていていない20代・30代向けの「疲れ目」サポートレンズですね。このレンズにはブルーライトカットコーティングが施されていますので、パソコンやスマホの眩しさやチラつきが気になる人にもおすすめです。

――近視でない20代・30代の人でも、目の健康のことを考えると「疲れ目メガネをかけた方が良いのでしょうか?

加藤 パソコンやスマホを1日1時間以上見る人は「疲れ目」メガネをかけた方が良いと思います。人は加齢とともに目の調節力が衰えます。小学校の低学年と20歳で比べたら、20歳の方がピントの合う位置は遠くなっています。つまり、老眼という現象は思ったよりずっと若い時から始まっているのです。

「画面がぼける」「スマホを見ていると疲れる」という自覚がある人は、目の調節力が衰えている証拠。20代・30代の人は、遠視ではない限り「近く」を見るための目の筋力は残っていますので、「シフトオン」や「リラクシー」で目の負担を和らげる対策をされるといいと思います。

  

疲れ目サポートメガネ

はじめて「疲れ目メガネ」を作るなら、まず眼科で検診を!

――リモートワークが通常の仕事スタイルとなってきて、目の良い人でも「疲れ目用のメガネならかけてみたい」という人が増えています。

加藤 初めてメガネを作る場合は、まず眼科に行って目の度数を測ってもらってください。目が良いと思っている人でも「遠視」の可能性があります。遠視は遠くを見る時にも毛様体筋を使う目なんです。ですから近視よりも疲れやすい目と言えるでしょう。軽い遠視の場合、日々の生活に支障はないため自覚症状がない人もいます。また、眼精疲労や頭痛、肩こりがひどい人は「斜位」の場合もあります。「斜位」の人は物を見るときに正常な目の人と比べて強い緊張状態が続くため、眼精疲労や頭痛、肩こりになりやすいのです。

目の不調は病気が原因ということもありますので、これまでメガネをつくったことのない人は、眼科に行って目の状態をしっかり診断してもらいましょう。目の良い人ほど、1度は眼科に行くことをおすすめします。

   

\今回ご紹介した「疲れ目」サポートレンズはこちら/

●リラクシー

リラクシー

●リラクシーデュオ

リラクシー

●シフトオン

シフトオン

今回お話をうかがった

加藤 宏太郎 さん

株式会社ニコン・エシロール 
エデュケーション/プロサービス本部長 
株式会社ニコンメガネ 
取締役社長

https://www.nikon-lenswear.jp/

    


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