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免許更新の視力検査。老眼世代は締め切りギリギリでの更新は要注意!

「パソコンやスマホの画面が見づらい」と思いながら、メガネを作らずにいたり、視力の合っていないメガネをかけ続けていませんか? 特に、ゴールド免許の人は要注意! 老眼世代は5年ごとに平均0.1近く視力が落ちることがわかっています。

免許更新の視力検査。必要な視力の合格基準は?

普通免許の場合は視力0.7以上が必要。その他は下記のとおりです。

▼適性試験の合格基準

免許の種類合格基準
原付免許、小型特殊免許両眼で0.5以上、又は一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.5以上であること。
中型第一種免許(8トン限定中型)、準中型第一種(5トン限定準中型)、普通第一種免許、二輪免許、大型特殊免許、普通仮免許両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上、又は一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上であること。
大型第一種免許、中型第一種免許(限定なし)、準中型第一種免許(限定なし)、けん引免許、第二種免許、大型仮免許、中型仮免許、準中型仮免許両眼で0.8以上、かつ、一眼がそれぞれ0.5以上であること。
警視庁のウェブサイトの情報をもとに作成

50代になると、視力0.5未満が半数以上に!

「マクロミル」が行った調査によると、裸眼での視力0.5未満の割合は40代では52.4%なのに対して50代になると58.2%と上昇。普通免許での合格基準が0.7以上ですから、この結果から、40代以降の半数以上の人が、免許更新の視力検査で基準値に満たない可能性あることがわかります。

■『裸眼での視力 右目・左目の平均』(単位 %)

年代別の視力平均
「マクロミル」2018年調査データをもとに作成

下記のグラフからもわかるように30代後半から50歳までの視力はほぼ横ばいですが、51歳以降は5年ごとで着実に視力が低下します。ゴールド免許で、前回の免許更新が40代後半だった人は5年後には50代に突入。前回の免許更新で0.7以上だったとしても、安心はできないのです。

年齢と静止視力・動体視力
引用: https://www.kracie.co.jp/ph/k-therapy/product/symptom/eye/

免許更新の視力検査を不合格になったら

視力検査で不合格になったとしても、しばらく時間をおいて再検査をするか後日改めて検査ができます。それでも、合格できない場合はメガネやコンタクトレンズを新しく作る必要があります。そこで注意したいのが免許証の有効期限です。免許更新の期間は2か月ありますが、更新日ギリギリで手続きを行った場合、メガネを作る余裕がなくなって更新日に間に合わなくなる可能性もあります。

免許更新の視力検査。「既成老眼鏡を持っているから大丈夫!」と思っていませんか?

運転する時にはメガネをかけていなくても、日常生活で浸かっている既成老眼鏡で視力検査をすればいいのでは? と思うかもしれません。老眼鏡は近くを見るためのメガネであり、遠くを見る必要のある運転には向きません。必ず運転用のメガネを用意しましょう。

老眼世代の免許更新は、余裕をもって出かけましょう

メガネが必要になった場合、まず眼科で視力検査を行う必要があります。メガネ店によっては視力測定ができるお店もありますが、目の病気が原因で視力が低下している場合もありますので、まずは眼科での視力検査をおすすめします。

視力低下が症状として現れる白内障は、高齢者の病気というイメージがありますが50代でも40%~50%の人が発症する可能性があります。白内障の手術が必要な場合、手術の準備だけでも1か月~3か月を要する場合があるため、老眼世代の人は特に「視力が落ちたかも…」と感じたらできるだけ早く眼科を受診しましょう。

また、大型免許などの更新の場合は通常の視力検査の他に、遠近感の測定ができる深視力測定が必要です。遠近両用プロショップには、この深視力計が置いてあるお店もありますので、不安な方は、更新の前にチェックしておくと安心でしょう。

免許証に「眼鏡」の文字が入ったことで、「老眼」になったとショックを受ける人がいるかもしれません。まずは、メガネ店に足を運んでみてください。今はデザインのバリエーションが豊富で、素敵なフレームが揃っていて、かけることで魅力的にみえるフレームがたくさんあります。そして、ご自身の視力に合ったメガネを試着をしたとき、目の前の景色がクリアになって、これまでメガネをかけていなかったことを後悔することでしょう。そして何より、運転がラクになりますよ。

  


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