メガネレンズが外れる原因
●メタルフレーム
メタルフレームの場合はネジの緩みがほとんどです。使っているうちに、また、持ち運びの振動でどうしても緩んでしまうからです。
特殊な液体を使ってネジを緩みづらくすることは可能ですが、いざと言う時に外れなくなる可能性がある事から100%の対応方法ではありません。
●ハーフリム(ナイロール)
ハーフリム(ナイロール)の場合は糸が切れてレンズが落ちることがあります。これはナイロン糸の劣化によるものなので、定期的な張替えで事前に防ぐことが可能です。
●セルフレーム
セルフレームの場合は原因がいくつか考えられますので一概には言えないのですが、寒暖差によってレンズが収縮して外れてしまう事もあります。フレームの捻じれや部分的に力が加わることによっても外れることがあります。
メガネレンズが外れた時の対処方法
●メタルフレーム
ネジが外れた場合はレンズを枠で抑え、ネジを入れ直せば元の状態に戻せますが、以下の点に注意が必要です。
先ず、ネジが小さくて扱いにくく、無くしやすいことにご注意ください。ネジを締める際は、机に胸(お腹)をくっつけて隙間を無くし、机上に布を敷いてネジが跳ねないようにすると紛失の確率が減ります。
また、ドライバーの先端でレンズにキズを付けたり、抑えている指に刺してしまうケースが多いのでご注意ください。
ドライバーはネジの溝に合うサイズのものを使用し、垂直に力が加わるようにゆっくりと締めてください。直角になっている机の端を使うとネジ締めしやすい場合もあります。
ネジの溝に合うサイズのドライバーが無い場合や不安な場合は、外れたレンズとネジもご持参の上、眼鏡専門店にお持ちいただくことをお奨めします。
●ハーフリム(ナイロール)
ハーフリムの場合は切れた糸を外して新しいものに張り替える必要がある為、ご自身で直すことは難しいです。無理せず眼鏡専門店にお持ちください。
どうしてもという事であれば、釣り用のナイロン糸をちょうど良い長さに切って、フレームに開いている穴に片方が2回通るようにして張り、糸を引っ張ってレンズの溝に糸を滑り込むようにはめ込めば出来ないことはないです。
ただ、糸が短すぎるとレンズが入りませんし、長すぎると上手くホールド出来ません。何度も長さを調整していると糸が劣化しますし、レンズにキズを付けたり、フレームを変形させる可能性もありますのでご注意ください。
●セルフレーム
セルフレームの場合、コツを知っていればご自身で入れ直すことも可能ですが、無理して入れようとするとレンズが損傷したり、枠が切れることも考えられますので、やはりこの場合も眼鏡専門店にお持ちいただく方が安全です。
その場で何とかしないとならない場合も考えられますが、その場合は鼻側の尖った部分を先に入れ、両手の人差し指でフレームの耳側を下から抑え、両手の親指で押し込むように入れてあげるとレンズを入れることが出来ます。
●乱視が強い場合
枠入れの際にレンズの角度がズレてしまうと乱視軸が狂い、見え方が悪くなる場合もありますのでご注意ください。
●怪我に注意
レンズの角は通常は面取り加工してありますが、それでもある程度は尖っている可能性があります。その部分を擦るようにすると、手や指を切る可能性がありますのでご注意ください。
メガネレンズが外れた時にやってはいけないこと
フレームの種類を問わず『接着剤で止めるのだけは絶対にしないでください。』最悪の場合、レンズやフレームの損傷に繋がります。
また、外れたレンズをそのままの状態でケースにしまわないようにしてください。外れたレンズがケース内でフレームに当たって傷がつく恐れがあります。ティッシュやメガネ拭きで包んでケースに入れてご持参ください。
メガネレンズが外れた!…最後に
●日々のメンテナンスが重要です!
メガネを購入された店舗にて、定期的にネジの締め直しや超音波洗浄、ナイロン糸の交換等の「メンテナンス」をして頂くことをお奨めします。
尚、ネジの締め直しや超音波洗浄は、購入した店舗以外でもやってくれることが多いので、お気軽に眼鏡店の店員さんに声を掛けてみてください。
●予備メガネを持っておく
中~強度の方はメガネが無いと遠くが見えず危険です。古くなったメガネを捨てずに「予備メガネ」として保管しておくことをお奨めします。
また、車の中に予備メガネを入れておくこともお奨めします。
●外れたネジも持って行く
眼鏡店で在庫しているネジは、通常「銀色」のものが多く、一部「金色」のものもありますが、「黒・茶・青・赤・ピンク・グレー」等の有色のものはありません。
よって、眼鏡店のネジを使った場合、色が合わないことになりますので、それが嫌だという場合はご持参いただく方が良いと思います。
ただし、ネジ山が劣化している場合などは、色が合わなくても眼鏡店のネジを使う場合もありますので、その際はご了承頂きます。
●メガネ屋さんに持って行くこと
レンズにキズを付けてしまったり、フレームを壊してしまう可能性がありますので、基本的には自分で直さずに直ぐに「メガネ屋さんに持って行く」ことをお奨めします。
遠近両用プロショップでは、お客様の用途に合わせた快適なレンズをご提案させていただいております。特に遠近両用レンズを初めてご使用になる方。もしくは、一度試したが慣れなかった方など、是非、遠近両用プロショップへお気軽にご相談ください。