度付きスイミング(水泳)ゴーグルは、0.1以下の近視の人が使っても、かなり満足度が高いものでした。
普段、遠近両用メガネを使っている筆者が感じたのは「この価格でこれだけ見えれば文句なし」でした。
それもそのはず、少し良いグレードの遠近両用を作ると30,000円以上は軽くしてしまいますが、スイミング(水泳)ゴーグルは度付きなのに2,000円台後半~3,000円台後半で作れてしまうからです。
実は、水中やプールサイドでは細かい文字を見ることもありませんし、段差に気が付ければよい程度の要望しか持っていない為に見えることで満足してしまうのです。
もちろん近くも遠くも両方が見えるわけではありませんが、メガネに比べて圧倒的に安い価格で遠くのものがちゃんと物が見えるようになってしまう為、その価値は大きいと思います。
これからスイミング(水泳)を始めようかなぁと考えている方で、道具から入るタイプの方がいらっしゃいましたら、是非、度付きスイミング(水泳)ゴーグルを試してみてください。
詳細を下記にご報告させて頂きます。
度付きスイミング(水泳)ゴーグル 各項目の感想
1.度付きゴーグルの見え方について
近視の人にとって一番重要となる見え方ですが、SPALDING のスイミングゴーグル、VIEWのスイミングゴーグル共に大満足です。
ゴーグルの度数は、普段使っているメガネより数段階下げて作ったにも関わらずです。
水中では空気中の約30%物が大きく見え、さらに約25%物が近く見えるという話だったのですが、見え方に違和感を覚えませんでした。裸眼ですと全然見えないので、それと比べれば全然問題になりません。壁もコースロープもしっかり見えました。
プールサイド等では段差がありそうなところでは度付きゴーグルを掛け、段差のない所やジャグジー等で休む時はゴーグルを外して過ごしました。
2.度付きゴーグルの色について
比較しやすいようにSPALDING のゴーグル、VIEWのゴーグル共に同じグレー系のレンズにしてみました。
本来、グレー系のレンズは屋外や明るい室内用との事でしたが、あまり明るくない室内の市民プールでの使用でも、それほど暗く感じることはなかったです。
強いて言えば、VIEWのゴーグルの方は少し青みがかったレンズの為、若干、明るく感じました。
尚、ブルー系の度付レンズも発売されており、ブルー系は爽快感がアップすることは知っていましたが、子供用のゴーグルに感じてしまい購入しませんでした。
3.度付きゴーグルのクッションの有り無しについて
アイカップと肌の設置部分にクッションがついていないものは競技用です。今回はフィットネススイミングでの使用ですのでクッションの有りの選択でした。
4.度付きゴーグルのサイズ感・フィット感について
これはあくまでも個人的な感想になりますが、SPALDING とVIEWを比較した感じでは、VIEWの方がアイカップは少し大きいのかなぁと感じました。
上の写真を見て頂きたいのですが、一見するとVIEWの方が大きく見えますが、クッション部分の大きさで比較すると、実は2つのゴーグルにそれほど大きな違いはありません。 そこでサイズを測ってみました。
実測すると横幅はSPALDINGが1~2mm大きく、天地はVIEWの方が1~2mm大きくなっています。また、SPALDINGはシャープな形状に、VIEWは丸みを帯びた形状になっています。
つまり、形状の違いがゴーグルを着けたときの感覚に繋がっているようです。
眼球が治まっている目のくぼみの形状は人それぞれです。顔が違うのですから骨格も違って当たり前ですよね。結果、僕の顔にはVIEWの丸みを帯びた形状のゴーグルの方がピタッと来るように感じました。
この違いは買う前に試着して、試していただいた方が良いと思います。
5.度付きゴーグルのくもり止めの効果について
ゴーグルを装着して長時間泳いでいると、徐々にレンズが曇ってしまうのですが、長時間泳げないので正直言って分かりませんでした。
また、どちらのゴーグルにもくもりどめ加工が施されているのですが、それぞれ性能は違うものの、どちらのゴーグルも曇ることはありませんでした。
たぶん、フィットネススイミング程度なら気にしないでも大丈夫かと思います。
度付きスイミング(水泳)ゴーグルの豆知識と使用方法
山本光学の「SPALDING(スポルディング)」&「SWANS(スワンズ)」に施されたくもりどめ加工と、タバタの「VIEW(ビュー)」に施されたくもりどめ加工は、取扱い方法が異なりますのでご注意ください。くもった時にする行動も異なりますので、ご自身が購入したものに合わせて対応してください。
1.度付きゴーグル 山本光学の「SPALDING(スポルディング)」&「SWANS(スワンズ)」のくもりどめ
<裏面(中面)を擦ってはいけないタイプ>
使用方法
・くもり止めは水で濡らすことで効果を発揮します。
・レンズの内側をよく濡らしてからご使用ください。
・レンズ内側は濡れるとヌルヌルした感じになります。この時にレンズの内側を触らないようにご注意ください。
・レンズの内側を指でこすったり、タオルで拭くとくもり止め効果が低下します。キズの原因にもなりますのでご注意ください。
・汚れや油分でもくもり止め効果が低下します。
・ご使用後は水道水ですすぎ、水分を切り、陰干しで自然乾燥させてください。
・シャンプーやリンス等で洗浄するとくもり止め効果が低下することがあります。
2.度付きゴーグル タバタの「VIEW(ビュー)」のくもり止め(スワイプアンチフォグ)
<スワイプアンチフォグは裏面(中面)を擦って良いタイプ>
・自社製品比較で10倍くもり止め効果が持続するスワイプアンチフォグが発売中。
・スワイプアンチフォグはレンズ内側を擦ることでくもり止め効果が復活します。
・擦り耐久テスト1,500回をクリアしています。
・スワイプアンチフォグは水に濡らしてから、5~10回指で擦ってから、軽く水ですすいでからご使用ください。
・水に濡らすとレンズ内側がヌルヌルしますが、くもり止め加工なので問題ありません。
・くもり止めは永久ではありません。
・長期の使用でくもり止め効果が無くなった場合は、指定のくもり止め液をご使用ください。
・市販のくもり止め液は使用しないでください。