メガネ選びのポイント

メガネと帽子のコーディネートのお話/メガネスタイリスト・里和さん連載④

「メガネをかけていると帽子が似合わない」と思っていませんか? メガネのスタイリングだけでなく帽子のスタイリストでもある里和さんに、メガネとの相性が良い帽子の見つけ方やコーディネートの仕方について教えていただきました。

お話をうかがいました

里和(さとわ)さん

帽子とメガネのスタイリスト

2006年より帽子作家として活動。銀座三越や京王百貨店(新宿)などでグループ展を行った際、「似合う帽子の選び方」を知りたいお客さまがたくさんいることに気づき、「似合う帽子を見つける3つのポイント」を帽子理論として独自で体系化。その後、帽子スタイリストとして活動を始める。同時期にメガネの相談を多く受けるようになり、現在はメガネと帽子のスタイリストとしても活動。メガネの買い物同行サービスやプロ向けの講座「メガネと帽子のプロ養成カレッジ」なども開催している。

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メガネと帽子のコーディネート①顔周りがすっきり見えるバランスを見つける

――「メガネと帽子は似合わない」と思ってしまう原因は何なのでしょうか?

里和 まずは、メガネ×帽子の姿にご自身が見慣れていないからだと思います。3回目の連載でお話したウィッグとメガネのお話に戻るのですが、脱毛症がだいぶ良くなってきて地毛でも出かけられるようになったとき、ウイッグ姿のときにかけていた丸いメガネをかけてみたら「あれっ?! なんだか 違和感がある…」と感じました。ウイッグはボブスタイルで地毛は超ベリーショート。ベリーショートで丸みのあるメガネをかけた時、頭全体の丸みが強調されて見えたことと、メガネが目立って見えたように感じたことが違和感の原因だったようです。

違和感を感じつつも、3日間くらいベリーショートに丸いメガネをかけ続けてみました。すると「違和感がある」「似合わない」と感じていた丸いメガネが「ベリーショートでも似合うかも」と思えるようになってきたのです。日ごろから皆さんに慣れることについてお伝えしていますが、改めて「見慣れるって大事だな」と思いました。

――ヘアスタイルも美容室で切った直後は似合わないと思っても、数日過ぎると目が慣れてきて気にならなくなります。それと同じですね。

里和 そうですね。そして、「似合わないを解消する」ためにもうひとつ大切なことは顔周りをすっきりさせることです。メガネや帽子の初心者の方は特に、顔周りに色々な要素が集中してしまうと、メガネと帽子が喧嘩してうるさく感じたり、派手に見えたり、重く感じるなど、それまでとのギャップが大きいからこそ「似合わない」と思い込んでしまいます。そんな時は、足し算と引き算の考え方でコーディネートをすると良いですよ。

――足し算と引き算…。具体的にはどうしたら良いのでしょう?

里和 例えばボリュームのある帽子や形が特徴的な帽子なら、メガネはフレームの太さが細くシンプルですっきりとしたものを選びます。それとは逆に、フレームが太かったり存在感のあるデザインのメガネをかける場合は、帽子は小振りでシンプルなタイプを選んでみてください。メガネと帽子のボリュームバランスを調整することで、似合う組み合わせがみつかりますよ。

メガネと帽子のコーディネート②メガネと帽子のテストを合わせる

里和 メガネと帽子のテイスト(雰囲気)が合っていないことも、「似合わない」と感じる原因になります。テイストを合わせた方が統一感が出るので、顔周りはもちろん、全体がすっきりしてなじみやすくなります。

男性に多いのですが、仕事用として使うことをメインにしてメガネを選んで、その1本しか持っていない。休日にキャップなどカジュアルな帽子をかぶってキリッと見える仕事用のメガネをかけると、ちぐはぐ感がでてしまいます。

\メガネと帽子がなじんでいるのはどちらの男性?/

帽子と洋服は同じ2名の男性。左はメタルのメガネ、右はセルのメガネをかけています。顔なじみが良いのは、どちらの男性でしょうか?

メガネと帽子のコーディネート③帽子の種類別

里和 メガネと帽子のラインを合わせるのも、似合うコーディネートをつくるポイントでです。帽子の種類別で顔になじみやすいメガネの形がありますので、参考にしてみてください。

●カンカン帽、中折れ帽

里和 直線的なラインの帽子の時はウエリントンやスクエアなど、どこかに直線が入っているメガネを選ぶと良いでしょう。もし堅苦しくなると感じたら、ウエリントンでも角に丸みのあるソフトなウエリントンがおすすめです。

●ボーラーハット、キャスケット

里和 丸みのある帽子のときは、ボストンやクラウンパントなどレンズに丸みのあるメガネを合わせると顔になじみやすくなります。もし丸みが気になる場合は、オーバルのように丸みがありつつも細身のフレームで締めてみてください。

●ベレー帽

里和 丸いベレー帽と角ばったベレー帽がありますので一概に言えないのですが、皆さんがすぐ思い浮かべるは丸いベレー帽ですよね。その場合は、丸みのあるメガネがおすすめです。まん丸のメガネだとコミカルな雰囲気やアーティスト感が出てしまいますので、ボストンくらいさりげなく丸みが入っているタイプがおすすめです。

●ニット帽

里和 ニット帽はカジュアルテイストの帽子ですから、メガネも雰囲気がカジュアルなタイプが合います。形というより素材感の方が大切ですね。メタルとセルだとセルの方がカジュアル感が出るので合わせやすいと思いますが、メタルでもラウンドのようなカジュアルな形のものやデザインが面白いものであれば似合いますよ。「雰囲気がカジュアル」というメガネを探すのが難しかったら、お店のスタッフに相談してみてくださいね。

――

「メガネと帽子は似合わない」と思って、ファッションの選択肢を狭めてしまうのはもったいない! 里和さんのアドバイスを参考にして、ベストマッチなメガネと帽子のコーディネートをみつけてくださいね。

\里和さんの連載はこちら/
似合うメガネを選んでくれる店の選び方/メガネスタイリスト・里和さんの連載①

婚活メガネは「話しやすい」印象づくりが大切!/メガネスタイルスト・里和さんの連載②

ウイッグとメガネのお話。/メガネスタイリスト・里和さんの連載③



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