メガネ選びのポイント

【サングラスの正しい選び方】目の紫外線対策のために抑えるべきポイントは?

「サングラス」は紫外線から目の守る重要なアイテムです。ただし、レンズに色が入っていればいいというわけではありません。目の健康や肌を守るために必要なサングラスの条件とは? 今回はサングラスの正しい選び方のお話です。

サングラスは約90%の紫外線量をカットします。

日本の夏の暑さは梅雨明け頃から暑さが増し、8月頃にはピークを迎えます。では、紫外線量はどうでしょうか? 下記のグラフは気象庁が2020年に観測した「日最大UVインデックス」をまとめたデータです。グラフを見ると8月の数値は8.6。数値が8~10は外出をできるだけ控える目安の紫外線量の強さなのだとか。8月に紫外線対策をせずに外出するには、かなり危険な行為なのだということがわかります。

また、標高が1000m上昇するごとに紫外線は10%~20%増えるとも言われていますので、特に夏登山を楽しむ人はサングラスが必須です。

気象庁2020年観測「日最大UVインデックス」

世界保健機関(WHO)では、このUVインデックス(UV指数)を活用した紫外線対策の実施を推奨し、国内では環境省が以下のような紫外線対策をすすめています。

●紫外線の浴びすぎを防ぐ対策は?
①紫外線の強い時間帯を避ける
②日陰を利用する
③日傘を使う、帽子をかぶる
④衣服で覆う
⑤サングラスをかける
⑥日焼け止めを上手に使う

環境省が発行する『紫外線環境保健マニュアル2020』によると、紫外線防止効果のあるサングラスを適切に使用することで、目の紫外線ばく露量(紫外線にさらされている量)を最大で90%カットできるそうです。

サングラス 紫外線

目から入る紫外線で肌が日焼けする▶

正しいサングラス選び①紫外線透過率をチェックする。

紫外線から目を守るには、目の紫外線ばく露量をカットできるサングラスが必要です。まずは、UVカット仕様のレンズのものを選びましょう。選び方の基準としては、「家庭用品品質表示法」で製品スペックへの記載が義務付けられている「紫外線透過率」を確認します。例えば「紫外線透過率1%」でしたら紫外線を99%カットするという意味です。購入するときは、ラベルをしっかり確認しましょう。

正しいサングラス選び②顔とレンズのすきまがなく、レンズサイズは大きいものを選ぶ。

太陽光は正面だけでなく、上方、側方、下方、そして後方から照射しています。レンズサイズの小さいタイプや顔の骨格に合わないサングラスでは、正面以外の方向からの紫外線に対して十分な効果が期待できません。強い太陽光から目を守るためには、ゴーグルタイプや顔にフィットした大き目なレンズサイズのサングラスを選びましょう。 

目と目もとへの紫外線反射をカットするレンズ
「シーコートネクスト」

レンズ裏面に反射して目や目もとにはね返ってくる裏面反射UVを約97%カットするレンズです。

シーコートネクスト

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正しいサングラス選び③使用目的にあった可視光線率をチェックする。

可視光線率とはレンズが光を通す割合を数値化したものです。透過率が低いほど光をカットします。

・登山や海のレジャーなど強烈な日差し対策には、10%以下
・スポーツなどでのまぶしさ対策には、15%~25%
・曇天時の紫外線対策には、30%~50%
・夜間や暗所での運転やジョギングには、75%以上

正しいサングラス選び③色の濃いサングラスは逆効果です。

「色の濃いサングラスの方が紫外線をカットする」と思いがちですが、それは大きな間違いです。濃いサングラスは目に入る光の量が少なくなるため瞳孔が普段より大きく開き、結果的に紫外線が目にたくさん入る危険性があります。最適なレンズカラー選びについては、メガネとレンズの専門知識をもったプロのいるメガネ専門店『遠近両用プロショップ』に相談することをおすすめします。
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最後に、紫外線は白内障のリスクを高めるといわれています。いつまでも、健康な目で過ごすためにも、日常的にサングラスをかけることをおすすめします。

●お出かけ前に、紫外線指数(日本気象協会)をチェック!

 

 

参考文献:環境省発行『紫外線環境保健マニュアル2020』2020年3月改訂版

 

 


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