メガネ初心者Q&A … メガネは目が悪い人が掛けるもの?
Q:メガネはそもそも目が悪い人が掛けるものですよね?
A:はい。元々は視力矯正のための道具ですので、近視や遠視、乱視等で遠くが見づらい方や、年齢を重ねて老眼になった方が使うものです。
ただし、最近はブルーライトカットなどの機能メガネを掛ける方や、ファッション感覚でメガネを掛ける方も増えていますので、それはそれで障壁が下がって良いことだと思います。
メガネ初心者Q&A … 高齢者の方が掛けている人が多い?
Q:メガネって若い人より、高齢者の方が掛けている人が多い気もしますが?
A:はい。たぶん老眼の影響があると思います。
また、若い方はコンタクトレンズを使っている方も多く、外ではコンタクト、自宅ではメガネという使い分けの影響もあると思います。
メガネ初心者Q&A …「遠く」が見えないから「遠視」?
Q:「遠く」が見えないから「遠視」、「近く」が見えないから「近視」?
A:いいえ。“遠”や“近”という文字が距離を表す言葉と、眼の状態を表す言葉の両方の言葉に入っているために、混同されているのだと思われます。
一般的に「近視」の方は、若い時は「遠く」が見づらく「近く」は比較的に見やすいのですが、老眼の症状が出始めると「近く」も見づらくなってきます。
また、遠視の方も弱度なら「遠く」が見えるのですが、強度になると「遠く」が見づらくなります。
よって、見たい距離と眼の状態は別物と捉えてください。
メガネ初心者Q&A … メガネを掛けると目が悪くなる?
Q:メガネを掛けると目が悪くなると聞いたのですが・・・
A:昔から言われていますが、メガネを掛けたから目が悪くなるということは基本的にはありませんが、メガネを掛けることで、見えなかったものが見えるようになると、メガネを掛けた時と外した時との見え方の差の大きさから、度が進んだように感じる方もいらっしゃるようです。
また、「近視」の原因のひとつに「調節ラグ」という目の調節力不足が最近指摘されており、若年層が近視のメガネを掛けて近業作業を長時間行うと、その調節ラグの影響で「眼軸」と呼ばれる角膜から網膜までの長さが長くなってしまい、近視が進行してしまうという報告もありますので、そういった影響も考えられます。
メガネ初心者Q&A … メガネを掛けたり外したりは良くないの?
Q:メガネを掛けたり外したりするのも度が進むと聞いたのですが?
A:メガネを掛けたから目が悪くなるという話と同じように、メガネを掛けたり外したりしても目が悪くなるということは基本的にありません。むしろ、見たい距離に合わせて別のメガネを用意したり、場合によっては、掛け外しを行った方が良い場合もあるようです。
メガネ初心者Q&A … 私は若いから老眼にならないの!
Q:「私は老眼にならない」という人がいますが、老眼にならない人っているのですか?
A:いいえ。老眼は加齢現象の一つですので、基本的には誰でもが老眼になります。
考えられる事としては、弱い近視の方は老眼鏡が必要となる年齢が遅くなる場合がありますので「老眼にならない」と主張しているのかもしれません。
また、近くを見る事が極端に少ない方は、他の人と比べて老眼鏡が必要となる場面が少ないことから「老眼鏡が必要ない=老眼にならない」と仰っている可能性もあります。
メガネ初心者Q&A … 老眼鏡を掛けると老眼が進む?
Q:老眼鏡を掛けると老眼が進むと聞いたのですが・・・
A:メガネを掛けたから目が悪くなるという話と同じで、老眼鏡を掛けたから老眼が進むという訳ではありません。目の調節力が衰えてくる影響が主な原因です。
個人差はありますが、30代半ば頃から目の疲れや肩こりを感じ始め、40代になると症状が顕著になり、早い方ですと40代半ば頃から老眼鏡を使い始め、50歳前後には誰もが老眼鏡、もしくは老眼を加味したメガネ(遠近両用・中近両用・近々両用)が必要となります。
その後、老眼は65~70歳頃まで進行し続けますので、早い方ですと40代半ば頃から2~3年に一度の割合で、老眼鏡を新しく作り変える必要があります。
これは老眼の症状が進むからであり、個人差はあるものの、老眼鏡を掛けようが掛けまいが同じように進行していきます。
メガネ初心者Q&A … 老眼鏡は掛けた方が良いですか?
Q:老眼を感じ始めているのですが我慢すれば見えます。それでも老眼鏡を掛けた方が良いですか?
A:老眼鏡を掛けようが掛けまいが、老眼は年齢と共に進行していきますので、むしろ目や体に負担をかけないためには老眼鏡を使うことをお奨めします。
また、老眼鏡を我慢することで文字を読まなくなり、生活の質が落ちてしまう事の方が問題になるかもしれません。
例えば、情報収集や新たな知識の習得に対して億劫になってしまうことも考えられますし、お薬の注意書きや電化製品の取扱説明書、各種契約書等を読まなくなると、重大な事故につながる可能性もあります。
これらの影響も考えて老眼鏡を使うことをお奨めします。
メガネ初心者Q&A … 既製品の老眼鏡でも大丈夫ですか?
Q:100円均一やホームセンター、スーパーで売っている既製品(出来合い)の老眼鏡を使っても大丈夫ですか?
A:答えは△です。
既製品の老眼鏡は安価で気軽に試せるのが最大のメリットですが、万人に合うように作られた大量生産品ですので、メガネを掛けない裸眼の状態よりも見やすいとのことであれば「短時間」のご使用や「お試し」には良いと思います。
ただし、既製老眼鏡を掛ける事で視界がクラクラしたり、頭痛、不快感があるようであれば、即、使用を中止したほうが良いです。
それでも既製品の老眼鏡を試したいという場合は、売場で実際に掛けてみて、文字が見える度数の中で一番弱い度数の物をご購入されることをお奨めします。
尚、既製老眼鏡は元々、眼が良い(正視、弱度の近視・遠視・乱視)方用のものですので、近視や乱視で普段からメガネを使っている方は、度数が合わないことが多くなります。
メガネ初心者Q&A … 老眼鏡を使い分けても良いですか?
Q:既製品の老眼鏡を見たい距離や文字の大きさによって使い分けても良いですか?
A:前のQ&Aと同じで、答えは△です。
老眼鏡をどこに置いたか分からなくなるので、キッチン、トイレ、テーブル、電話帳の付近、枕元など、いろいろな所に老眼鏡を置いておくという方もいらっしゃいますので、一概にダメとは言えないのですが、出来れば「短時間」のご利用をお願いしたいです。
メガネ初心者Q&A … 遠近両用は老眼鏡の一種ですか?
Q:よく聞く「遠近両用」って老眼鏡の一種ですか?
A:はい。「遠近両用」は老眼鏡の一種です。
「遠近両用」は1本のメガネで遠くから近くまで見る事が出来るメガネとなりますので、近視や乱視等で普段からメガネを使っていた方が老眼になった時に使うと大変便利なメガネとなります。
また、「遠近両用」以外に「中近両用」や「近々両用」という見える距離が違うメガネもあります。
メガネ初心者Q&A … 眼が良い人でも遠近両用を使えますか?
Q:元々、眼が良い人でも遠近両用を使えますか?
A:はい。使えます。
老眼鏡は近くを見たい時だけ掛けるメガネのために、掛け外しの動作が必要になるのですが、この掛け外しの動作が「いかにも老眼っぽく見える」との事で、特に女性から嫌われており、最近は掛け外しの動作が少ない「遠近両用」や「中近両用」を掛ける方も増えています。
メガネ初心者Q&A … メガネレンズの種類を教えて!
Q:メガネのレンズにはどんな種類があるのか教えてください。
A:大きく分けて6種類、細かく分けると数10種類あります。
下記のイラストの左から順に「近視・遠視・乱視用」の単焦点レンズは、主に遠くを見る為のレンズで、老眼になっていない方が使うレンズです。
その隣の「サポート(アシスト)」は、近くを見る時に使う調節力をサポートするレンズで、基本的には「近視・遠視・乱視用」の単焦点レンズと「遠近両用」レンズの中間に位置するレンズであり、疲れ目が気になる若年層から40代までの方にお奨めのレンズです。
濃紺の「遠近両用」レンズは、主に「近視・遠視・乱視用」の単焦点レンズ、もしくは「サポート(アシスト)」レンズを使っていた方が老眼になった時に使うレンズで、1本のメガネで遠くも近くも見ることが出来る大変便利なレンズです。
オレンジ色の「中近両用」レンズは、「遠近両用」レンズの中間と近くを拡大したようなレンズで、事務作業やパソコン、お料理や家事など主に室内で使いやすいレンズです。
その隣の「近々両用」レンズは、一番右側の老眼鏡と比べ少し先まで見えるレンズで、パソコンや読書、手芸、クラフトといったお手元の作業を楽にしてくれるレンズです。
最後に一番右の老眼鏡は、お手元専用のメガネとなります。主に、老眼になるまでメガネを必要としなかった方が使うレンズです。
メガネ初心者Q&A … レンズの決め方は?
Q:メガネを買う時、メガネレンズはどのように決めるのですか?
A:元々の眼の状態とどのように使いたいか?どこを見たいかによって決まりますが、ご自身で決めるのは難しいので、眼鏡専門店の販売員と相談して、見え方を確認しながら決めていきます。
また、先程のイラストでお伝えしたレンズの設計以外にも、レンズの厚さやコーティング、特殊機能等も検討する必要がありますし、何よりもご予算の都合もありますので、販売員にご要望を伝える事が重要です。
メガネ初心者Q&A … フレームの決め方は?
Q:メガネを買う時、メガネフレームはどのように決めるのですか?
A:基本的には似合う・似合わないで決めて頂いて大丈夫ですが、ご自身の度の強さや機能、フレームの形状等から、中には向かないものや作製が難しいものもあります。
また、レンズと同様にご予算の都合もあると思いますので、販売員とご相談の上、決めて頂くこととなります。
メガネ初心者Q&A … 似合う・似合わないの判断基準は?
Q:似合う・似合わないの判断基準はありますか?
A:顔の形や眉の形に合わせてアドバイスをしているサイトも参考になりますが、最終的には大きさや色の問題もありますので、店舗で試し掛けを行い、ご自身で決めて頂ければよいと思います。
もし、ご自身で決めるのが難しいというのであれば、ご家族やご友人と一緒に店舗へ行き、似合う・似合わないをズバズバ言ってもらうのが良いと思います。
メガネ初心者Q&A … メガネって、いくらで買えるの?
Q:メガネを作る時って、いくら位で買えるのですか?
A:正直言ってピンキリですね。
低価格均一ショップに行けば5,000円(税前)前後から購入できますが、有名百貨店に行くとレンズのみで10万円以上、宝石付きのフレームですと数百万円というものまであります。
これでは参考になりませんので、あくまでも一般論でお話しすると、近視用のメガネで1~3万円位、度が強い方ですと2~5万円位でしょう。
遠近両用・中近両用・近々両用等の場合は、初めての方で2~4・5万円位、老眼が進行した状態ですと3~7・8万円位です。
価格はレンズの厚さやコーティング・機能等の選択を考慮し、フレームもプライベートブランド品なのか、有名ブランド品なのか、外国製か日本製かを考慮して幅を持たせています。
尚、フレームやレンズの選択次第では、もう少しお値段が上下する事がありますので、何卒ご了承ください。
メガネ初心者Q&A … メガネを作る時間は?
Q:メガネを作る場合、どれくらいの時間が掛かりますか?
A:メガネを購入する時とメガネのお渡しまでの期間に分けてご説明します。
先ずメガネを購入する時ですが、フレームを決める時間、レンズを決める時間、視力測定や見え方の体験、使い方のご説明等で、15分から1時間程度かかると思ってください。特に、初めて遠近両用を作る場合は、見え方の体験や使い方の説明が長くなりますので1時間以上かかると考えてください。
次にお渡しまでの期間についてですが、近視・遠視・乱視・老眼鏡用の単焦点レンズは、店舗に在庫があって、尚且つ人員の余裕があれば30分から1時間程度でお渡しすることが出来る場合もありますが、遠近両用やカラー染色、特殊コートや特殊機能があるレンズの場合はオーダーメイドとなりますので、1週間から10日間程度のお時間を頂くのが一般的です。
また、極一部、ヨーロッパから取り寄せるレンズの場合は1か月以上かかるものもありますので、お出かけなどのご予定がある場合は、早めの作製をお願いします。
メガネ初心者Q&A … 度が合わなくなった場合は?
Q:近視や乱視、老視等が進行して度が合わなくなった場合はどうしたら良いですか?
A:イメージを変えたい場合や新しいフレームに変えたい場合は、まるまる1本、新しいメガネを作り直すことになります。
また、フレームがまだまだ使える状態であれば、レンズのみ新しいものに交換することも可能です。フレームが使える状態かどうかは、ちょっと見ただけでは分からないこともありますので、眼鏡店にご相談ください。
メガネ初心者Q&A … 掛け心地の再調整は可能ですか?
Q:掛け心地の再調整は可能ですか?
A:はい。可能です。
メガネは日々、掛けているうちに形が歪んできて、掛け心地が悪くなってしまう場合がありますので、ご購入いただいた眼鏡店に行けばクリーニングも兼ねて再調整してくれます。
尚、パーツ交換等が無ければ普通は無料で対応してくれますし、手が空いていれば5~10分程度で再調整可能ですので、掛けにくくなる前に早めに眼鏡店に行くことをお奨めします。
メガネ初心者Q&A … メガネって修理が可能ですか?
Q:メガネが壊れた時は、修理が可能ですか?
A:はい。一部の素材を除き、ほとんどの物は修理が可能ですが、新品同様の仕上がりになる訳ではありませんので注意が必要です。
また、素材によっては購入価格より修理代金が上回ってしまう場合もありますし、別途、パーツ代金が必要になる場合もありますので、現物を持参し事前に見積りをお願いするなど、眼鏡店にご相談頂くことをお奨めします。
メガネ初心者の方へ
メガネを掛けることで完璧に見えるようになると思っている方がいらっしゃいますが、眼が良かったころや若い頃と同じように見えるとは限りません。
メガネはあくまでも道具の一種ですので、その性能や使い方を十分に理解し、上手に使う事で最大限に効果を引き出すものです。
よって、メガネをご購入される時は、いつ、何時間、どのように使いたいか、どこが見えるようになりたいか等、出来るだけ多くの情報を眼鏡専門店の販売員に伝え、一緒にメガネを作っていくような感覚を持たれると良いでしょう。
その為に、先ずは信頼できる眼鏡専門店にご相談いただくことをお奨めします。