メガネ選びのポイント

強度近視さんにお奨めの小さいメガネ・小ぶりなメガネ

強度近視さんのお悩み「レンズが厚くて見栄えが悪い」「メガネが重くてずり下がる」「目が小さく見える」「フェイスラインがへこんで見える」等を少しでも和らげる方法として、小さいメガネ・小ぶりなメガネをご紹介させて頂きます。

強度近視さんのお悩みとは?

<左上>レンズが厚くて見栄えが悪い

近視の方が使う凹レンズは周辺部に行けば行くほど厚みが増しますので、フレームからレンズがはみ出てしまい、いかにもと言った感じになってしまいます。

<左下>メガネが重くてずり下がる

度が強いとレンズは厚くなりますので、結果的に重くなってしまいメガネが下がりやすくなります。

<右上>相手から見ると目が小さく見える

近視の方が使う凹レンズの特徴として、相手から見た時に目が小さく見えてしまいます。

<右下>フェイスラインがへこんで見える

目が小さく見えるのと同じように顔も小さくなってしまう為、輪郭がへこんで見えるようになってしまいます。

強度近視の悩み
「レンズが厚くて見栄えが悪い」「メガネが重くてずり下がる」「目が小さく見える」「フェイスラインがへこんで見える」

強度近視さんの悩みを和らげる方法

1.レンズの屈折率や設計の選択で薄く仕上げる方法

強度近視の方のメガネは、レンズの屈折率や設計のグレードを上げて薄く仕上げるのが一般的な対処方法となります。

レンズの屈折率は1.50、1.60、1.67、1.74と数字が大きくなればなるほど仕上がりが薄くなりますし、設計のグレードに関しては基本が球面設計、薄型が非球面設計、最も薄くなるのが両面非球面設計となります。

この屈折率と設計の組合せを選択して薄くしていくのですが、ランクを上げれば上げるほどお値段も高くなりますのでお財布とのご相談になってしまいます。

実例として、下記に同じ度数と設計ですが、屈折率が異なる1.60と1.74のレンズを撮影してみましたので違いを比較してみてください。

レンズの厚さ比較

2.レンズに見栄えを良くする加工を施す方法

薄型加工はレンズの耳側の端(角)の部分を大きく削って薄く見せる加工(アシスト加工)であり、横から見た時の見栄えを改善する方法です。 あくまでもレンズを削って薄く見せる加工ですので、レンズ自体が薄くなる加工ではありませんが、下記の図のように結構大きな違いを感じると思います。

薄型加工 アシスト加工

3.レンズの中心に近い部分だけを使う(レンズを小さくする)方法

近視のレンズは中心部が薄いのですが周辺に行けば行くほど厚くなるレンズですので、より中心部に近い場所だけを使って作ることで、薄く見せるという方法があります。 単純に言うと、大きいフレームより小さいフレームの方が薄く仕上がるという事です。

レンズの中心に近い所だけ使う

4.レンズの中心をフレームの中心と合わせる方法

上記のレンズの大きさと同じような内容になりますが、レンズの中心とフレームの横幅の中心の位置を合わせる方法があります。 この方法を使うと、鼻側と耳側のレンズの厚さが同じになりますので、結果的に薄く見えます。逆に、中心が大きく鼻側に寄っていると耳側が厚くなってしまいます。

フレームの中心とレンズの中心

強度近視さんの悩みを和らげるフレームとは?

強度近視さんの悩みを和らげる方法の中の1番と2番はレンズに関する内容となりますので、今回は3番と4番を実現させるための方法をご紹介します。

それはズバリ!「小さい(小ぶりな)フレーム」を使う事です。

ただし、小さいフレームが良いからと言って子供用のフレームを選択すると、顔幅が合わないために大人は使えない場合が多いです。

では、大人が使える小さいフレームとはどういったものでしょうか。

それはレンズサイズを小さくした分「ブリッジ」や「ヨロイ」が長めに作られていて大人の顔幅に合っているものとなります。 「そんなフレームあるの?」という方の為に、次の項目でフレームをご紹介します。

強度近視さんの悩みを和らげる“小さいフレーム”

●人気のEYEs CLOUD(アイクラウド)から強度数近視用モデルが登場

樹脂素材で軽く、弾力性に富んだ掛け心地が良いフレームとして人気のEYEs CLOUD(アイクラウド)から、強度数近視用モデルが2型6色の12バリエーションが新登場。

レンズの横幅を小さくした代わりにブリッジの幅を広めにし、元々軽い素材とシリコンパッドと弾力性でずり下がりも抑え、しかもレンズを入れるリムの耳側を7割増しの太さにしてレンズの厚みを隠す形状になっています。

さらに頭部の曲線に合うように段階的なカーブをつけ、弾力性のあるテンプルで大人でも掛けられる顔幅を実現しています。

アイクラウド強度近視用の特徴

フレーム価格は16,000円(税込17,600円)ですが、店舗ではレンズ付価格で販売されていることもありますのでご確認ください。

<EC-1098>

遠近両用にも対応可能な、上下幅が34mmもあるボストンジェイプ

アイクラウドEC-1098

<EC-1099> とにかくレンズを小さくしたい方向けのオーバルシェイプ

アイクラウドEC-1099

●メタルフレーム&小さめ&お手頃ならスリムリーがお奨め

「より軽く・より薄く」を合言葉に、フロントが軽くて丈夫なチタン素材、テンプルが弾力性のあるβチタン素材で作られたスリムリー。

レンズを入れる部分が小ぶりで、ブリッジの幅と左右のヨロイの張り出しが長めで、弾力性のあるβチタンのテンプルが適度なホールディング感を作り出し、掛け心地を良くしてくれます。

フレーム価格は中国製が16,000円(税込17,600円)、日本製が22,000円&24,000円(税込24,200円&26,400円)となっていますが、アイクラウドと同様に店舗ではレンズ付価格で販売されていることもありますので店舗でご確認ください。

<中国製>

お手頃価格の中国製フレーム

スリムリー中国製

<日本製>

品質が良い日本製フレーム

スリムリー日本製

強度近視さん用の小さいフレームと普通のフレームの比較

「フロントが小さい枠って掛けたことないんだよね~」とか「小さいと変なんじゃない?」とか「私は顔が大きいから・・・」という方の為に、体が大きく顔も昭和サイズの筆者が掛け比べてみました。

フレームは、上からアイクラウドEC-1098(遠近対応)、アイクラウドEC-1099(とにかく小さく)、スリムリーSU-121(日本製メタル枠)、一番下は筆者が普段使用している遠近両用メガネです。

強度近視用フレームの掛け比べ

実は掛けようとして手に持った瞬間、思わず「ちっちぇ~」と言う言葉が出てしまったのですが、実際に掛けてみると顔幅に対するサイズ感は不思議と小さく感じなかったのです。

これはブリッジが長めに作られていること、ヨロイの張り出しが長めであること、テンプルの弾力性が高いことの影響だと思います。

そこで真正面からだけでなく少し上からも撮影して、テンプルが無理な広がり方をしていないかチェックしてみたのですが、意外と普通に収まっていました。

因みに、実際にどれくらいレンズが小さいかは、私のメガネの上にそれぞれのデモレンズを乗せて比較した下記の写真を見て頂くと分かると思います。

普段使いのメガネと強度近視用メガネの大きさ比較

以上の事から、強度近視さんの為に作られた大人用の小さいフレーム・小ぶりなフレームは、意外と誰でも掛けられることが分かりました。

強度近視さん用の小さいフレームの問題点

次に視野の話もしておきましょう。

と言うか、買う前は見栄えの問題が中心なのですが、買った後は見え方・使い方の話となってくるので、メガネ屋さん的には視野の話がとても重要なのです。

何故?

それは、レンズが小さいという事は『視野が狭くなる』という事だからです。

視野が狭くなるということは、今まで見えていたものが見えなくなってしまう事が考えられます。特に横目で見ていたものです。

フレームサイズ別の視野比較

この場合、見たいものに顔を向けて見て頂くことになりますので、掛け替えた直後は使い方を練習する必要がありますし、車の運転などは慣れてから行う必要がありますので、普通に使えるようになるまで少し時間が掛かってしまいます。

また、フレームが目に入って煩わしさを感じる場合もあります。

これは店頭で試し掛けをしていただいた時に判断が付きますが、正直言って違和感が強いようなら避ける方が良いでしょう。

因みに前記のフレーム比較で感じたことを記載しておきますと、最上段のアイクラウドEC-1098はメーカー側が遠近対応と言っているだけあって、上下方向の視野は広いと感じました。実測でも34mmと筆者が普段使っている遠近両用より2mm広くなっています。

ただし、左右の視野は若干狭く感じ、フレームも少し眼に入りました。

次に2段目のアイクラウドEC-1099(とにかく小さく)は、普段使用している遠近両用と比べると圧倒的に視野が狭いというだけでなく、顔が大きい筆者ではフレームが眼に入ってしまい邪魔に感じてしまいました。

まぁ、上下幅が無いので遠近両用には向きませんが、近視で遠くを見るだけの方か、老眼鏡として使う方なら良いと思います。

最後に三段目のスリムリーSU-121(日本製メタル枠)もアイクラウドと同様に視野の狭さを感じたのですが、メタル枠が故にフレームが細いため、あまり邪魔に感じることはありませんでした。

強度近視さん用の小さいフレームの視覚効果

小さいフレーム・小ぶりなフレームを使うことで、強度近視さんの悩みを和らげることが出来るという事をご理解頂けたと思いますが、最後に視覚的なお話もさせて頂きます。

エビングハウス錯視・デルブーフ錯視という眼の錯覚をご存知でしょうか?

エビングハウス錯視 デルブーフ錯視

例①と例②で左右の図形を見比べて頂くと、左側にある大きい図形の中にある黒い丸の方が小さく見えますよね?特に周りを黒い丸で囲った例②の図形は、左側の黒い丸が小さく見えると思います。

あくまでも図形の中心にある黒い丸の大きさは一緒なのですが、眼の錯覚でそう見えてしまうのです。

これを利用したのが例③のメガネを掛けたイラストなのですが、メガネが小さい方が目は大きく見えますよね。

こういったことからも強度近視さんには小さいフレーム・小ぶりなフレームがお奨めと言えるのがご理解いただけると思います。

強度近視さん用の小さいフレームまとめ

もし、強度近視さんの為に作られた大人用の小さいフレーム・小ぶりなフレームが気になるようでしたら、必ず眼鏡店での試し掛けを行い、「似合う・似合わない」や「レンズをどれくらい薄く仕上げられるか」だけでなく、『視野の狭さを許容できるか』や『フレームが視線を邪魔しないか』もチェックすることをお奨めします。

また、遠近両用などは、入れられるフレームとお奨めできないフレームがありますので、遠近両用プロショップの販売員に事前にその旨を伝えご相談いただく方が良いでしょう。

最後に店舗には上記以外にも強度用のフレームがありますので、是非、お気軽にご来店ください。