老眼対策

遠近両用メガネ、中近両用メガネ、近々両用メガネの基礎知識 <中編>

「遠近両用ってどういうメガネですか?」「遠近両用は使いづらいの?」「遠近両用は疲れるって本当?」「遠近とか中近とか近々って何ですか?」といった疑問をお持ちの方向けに遠近、中近、近々の基礎知識をご紹介しています。今回はその続きです。

遠近両用メガネ、中近両用メガネ、近々両用メガネの基礎知識 <前編>はこちらから→

中近両用って遠近両用とどう違うのですか?

中近両用は遠近両用のデメリットとなる中間と近くの視野の狭さを解消した大変使いやすいレンズですが、逆に遠くがあまり見えないことがデメリットになります。

中近両用の設計イメージ

中近両用は設計的には遠近両用の中間と近くを拡大したようなレンズになります。

これにより視野は格段に広くなり、鼻側下と耳側下にあるユレ・ユガミを感じてボケて見える部分がかなり外側に移動していますので、視線に触れることなく楽に使えるようになります。

よって、屋内や室内といった環境では、遠近両用よりも使いやすくなる場合がありますので、事務仕事や主婦の方など室内で過ごす時間が長い方にお奨めのレンズとなるのです。

ただし、遠くを見る部分がほとんどカットされていますので、外出にはお奨めできません。メーカー側もはっきりと「運転には使用できません」と注意書きしています。 尚、近視の方は遠くが見えませんので、中近両用のみで生活するのは難しく、外出時は遠近両用を、屋内室内では中近両用をといった形での併用をお奨めしています。

近視で普段からメガネを掛けていますが、近くが見づらくなったらどうしたら良いですか?

疲れを感じる30代から40代半ばならサポートレンズ、50歳前後なら遠近両用、50代半ばからは遠近両用と中近両用の併用がお奨めです。

近視のレンズ移行プラン

近視の方は遠くが見えないと困ってしまう為、初めて作るなら遠近両用となりますが、40代でサポートタイプのレンズを使っておくと、遠近両用を掛けた時に直ぐに慣れることが出来ます。

また、文字を読む機会が多い方やパソコン作業が多い方は、50代半ばごろから遠近両用だけでなく中近両用との併用をお奨めします。

普段、メガネは使っていないのですが、老眼になった時にどうしたら良いですか?

初めから遠近両用を作ることも可能ですが、お手軽な老眼鏡から始めてみる方法もあります。

普段、メガネを必要としない人は正視、もしくは弱度の遠視系の方が多いのですが、こういった方々は使うレンズの都合上、近視の方よりも早く老眼鏡が必要になりがちです。

メガネすら使ったことが無い方が、いきなり遠近両用を使うとなると障壁が高い事も考えられますので、そういった時は老眼鏡から始めてみる方法もあると思います。

老眼鏡はホームセンターやスーパーで販売されている既製老眼鏡、眼鏡店で作るオーダーメイドの老眼鏡がありますが、短時間の使用なら既製老眼鏡でも良いと思います。

ただし、既製老眼鏡は読書などで長時間使うことはお奨めできませんので、そういった場合はオーダーメイドの老眼鏡を選択するようにしてください。

また、老眼鏡は見える距離が限られていますので、新聞を広げて読んだりパソコン作業をされる場合は、お手元より少し先まで見える近々両用を作ることもお奨めです。

近々両用の見え方と設計イメージ

ご注意いただきたいこととして、老眼鏡は近くを見る時だけ使う道具ですので掛け外しが多くなります。自ずとどこに置いたか分からなくなったり、踏んづけてしまうなどの事故も増えます。

掛け外しが面倒、持ち運びが面倒、保管が面倒と感じる場合は、掛けたまま過ごせる遠近両用がお奨めです。

遠近両用は何歳から使うと良いですか?

慣れやすさを考えると個人差がありますが、50歳が一つの目安です。

老眼鏡に見えないカジュアルフレーム

最初の方のご質問でお答えさせて頂きましたが、遠近両用は老眼の度数が弱いうちの方が慣れやすいといった特徴があります。さらに、個人差はありますが50歳を境にどんどん不便になっていきますので、出来れば50歳が我慢の限界と考えて頂きたいです。 無理して我慢してもご自身が辛いだけですし、最近は老けて見えないようなフレームで老眼鏡や遠近両用を作られる方も増えてらっしゃいますので、前向きに考えて店頭で若々しく見えるフレームを楽しみながら探していただくことをお奨めします。

老眼の度数が強くなった時はどうすれば良いですか?

同ランクのレンズで老眼の度数を強くすると視野が狭くなってしまいますので、上位ランクのレンズにランクアップして頂き、最低でも今までと同じくらいの視野を確保することをお奨めします。

遠近両用の度数アップに伴う視野の変化とお奨めプラン

累進多焦点の遠近両用レンズは、同じランクのレンズで老眼の度数を上げると、近くのピントは合わせやすくなるのですが、見える幅(視野)が狭くなってしまうという特徴があります。

よって、老眼が進行して買い替える時はワンランク上のレンズを選択して、近くが見えるようにすることと同時に、見える幅の確保も行った方が見え心地の良い遠近両用を作れます。 尚、上記の図にはレンズのグレードをハイグレード、ミドルクラス、スタンダードと分けて表示しましたが、厳密には各グレードの中に2~3種類のレンズが存在し、メーカー数も数社ありますので、老眼の度数に合わせてどのクラスのレンズを選ぶかは眼鏡店のアドバイスを聞いて選択してください。

<備考>

元々の目の状態、目の動き、度数の強さ、左右の度数差、使用時間、目的距離等の理由により、いきなりハイグレードのレンズをお奨めすることもありますので、予めご了承ください。

≪後編≫につづく


メガネやメガネレンズにお困りの方はお近くの「遠近両用プロショップ」へ。こちらの「ご相談・お問い合わせフォーム」からお気軽にご相談ください。