老眼対策

初めての老眼鏡、相談とアドバイス、購入体験談

少し前に「老眼鏡、どうせ買うなら近々両用がお奨めです!」という記事を投稿させて頂きましたが、正にドンピシャな事例がありましたので、その時に受けた相談とアドバイス、そして購入後の感想など一連の流れを体験談としてご紹介していきます。個人的な主観の入った、体験談となりますが、何かの参考になれば幸いです。

気づきから相談まで

先日、義妹が老眼鏡の一種である「近々両用メガネ」を購入したのですが、義妹は基本的には目が良い人で、今までメガネやコンタクトを使った経験がありませんでした。

仕事は体を動かす業務もありますが、経理などの事務的な作業もしているそうです。

趣味は本を読むこと。時間さえあれば読んでいるそうで「本が読めなくなるのは絶対に無理!」と言っていました。

ただ最近は、文字を見る時はちょっと離したほうが見やすく感じるそうで、目の疲れも自覚し始めたそうです。

そんな義妹ですが、何気なく義弟の老眼鏡を掛けてみたところ、あまりの見やすさにビックリ!「凄~い!近づけても見える!」、「これって私も老眼ってこと?」 そこで筆者に相談が来ました。

あくまでも個人的な主観の入った、体験談とはなりますが、参考になるかもと思ったかたは、その辺りも踏まえて、是非、ご覧ください。

相談内容

義妹:もしかして、私は老眼なの?

筆者:うん。老眼だねぇ。まだ50前だけど、あと数年で50代だからね。

義妹:老眼ってもっと年を取った人がなるもんだと思ってた。

筆者:最近はスマホなどの影響で、昔より早い対処が必要になってきたんだよ。昔は新聞を広げて、結構離して見ていたけど、スマホはもっと眼に近いところで見てるでしょ?

想像してもらうと分かると思うけど、見たいものまでの距離の差だね。

義妹:あ、でも、義弟の老眼鏡を掛けたら凄く良く見えたんだけど使っても良いの?

筆者:義弟の老眼鏡はどこで買ったの?

義妹:近くのホームセンター。

筆者:試し掛けとか、ちょっと見るだけなら構わないけど、長時間の使用は、あまりオススメしないかな〜

義妹:どうして?

筆者:なるべく多くの方に使用してもらえるように作った製品だから、両眼が同じ設定なので、左右で度数の違いが大きい方などには、適していない場合もあるからね。でも、ホームセンターで買った既製品で違和感がないという事なら、少しの時間ならばそれを使っていても良いんじゃない。

でも、義弟の老眼鏡を奪っても平気なの?

義妹:返せって言われている。

筆者:じゃあ、ホームセンター行って、いろいろ試し掛けをしてみると良いんじゃない。度数は+1.50、+2.00、+2.50みたいに書かれていて、数字の大小が度数の強弱になるから、見たい距離で見る事が出来る一番小さい数字を選ぶと良いよ。

義妹:因みに、テレビCMしてた何とかルーペでも良いの?

筆者:ルーペは拡大鏡だから文字を大きく見せるための道具。見たい距離にピント合わせをしてくれる道具は老眼鏡だね。別物なんだけど、その部分をハッキリ伝えないCMだったから混同するかもしれないよね。

義妹:そうなんだ。

筆者:それにルーペは眼や脳の錯覚を使って文字を大きく見せているので、長時間の使用にはあまり向かないんだよ。

因みに、遠近両用って聞いたことある?

1本のメガネで遠くから近くまで見えるメガネで、特に近視で遠くが見えない人が老眼になった時に使うことが多いメガネなんだけど、遠近両用は掛けたまま歩けるし、車の運転も出来るのね。

その遠近両用とも混同しちゃって、そのルーペを掛けたまま歩いてしまって、転んで怪我したという事例が消費者庁に寄せられているから、気を付けて欲しいんだ。

義妹:そっか~、いろいろ大変なんだね。

そうなると、ちゃんとしたメガネの方が良いってこと?

筆者:そうだね。個人に合わせて作ったメガネの方が安心して長時間使えるしね。

個人差があるので何とも言えないけど、合わない時は凄く疲れる場合もあるから、筆者としては眼を測定してメガネを作ることを奨めるけど。

でも、既製老眼鏡なら百円均一にも売っているし、ちょっと見栄えの良いものでも2~3,000円で買えるけど、メガネだと最低でも5~6,000円、ちょっと良いものだと数万円かかっちゃうよ。

義妹:それくらいのお金は出せるけど。

筆者:お金の心配もさることながら、メガネを使うのが初めてだと、メガネの使い方に慣れてないから壊しちゃうんじゃない?

義妹:あ~、確かに。メガネって使い慣れていないと少し不安かも。

筆者:うん。それに無くしちゃう可能性もあるでしょ?

義妹:あ~、そっちの心配もあるのか~。

筆者:そういった意味で既製老眼鏡から始めるというのもありかもしれないね。

義妹:なるほどね~。

でも、どうせ買うならちゃんとしたものが良いかなぁ~。

筆者:じゃあ、近々両用っていう設計のレンズを試してみたら?

義妹:近々両用って老眼鏡じゃないの?

筆者:いや、老眼鏡の一種。老眼鏡より見える距離が長くなるというか、ピントが合う場所が広がるというか、手元だけじゃなく、ちょっと先まで見えるワンランク上の使い勝手が良い老眼鏡だよ。

義妹:へ~、そんなのあるんだ、それは良いかも。

筆者:うん。老眼鏡だと本の文字しか見えないけど、近々両用は机の上やパソコンの画面まで見えるように設定できるから、使い方さえ覚えてしまえば楽になるよ。

義妹:使い方が違うの?

筆者:今まで物を見る時に、目線や顔の角度とかって意識したことないでしょ?

義妹:ない。

筆者:近々両用レンズの設計イメージは、下半分が近いところを見る為の老眼の度数が入っていて、上半分が少し離れたところを見る老眼の度数が入っている感じ。

言い換えると、下半分が強い老眼鏡、上半分が弱い老眼鏡ということ。

でも上下がいきなり変わるんじゃなくて、徐々に度数が変化するようになっているから、顔の角度を変えることでいろいろな距離にピントが合うようになっているのよ。その角度合わせに慣れるまでは、若干、訓練が必要になるけど、まあ1~2時間使ってもらうと理解できると思うよ。

義妹:へ~、それ良いかも。パソコンも使いやすい?

筆者:画面って本やスマホを見る距離より離れているでしょ?単なる老眼鏡だと顔を近づけないとボケるかもしれないけど、近々両用だと少し上目使いにするか、アゴを引けばピントが合うから、楽な姿勢で見る事が出来るようになるよ。

義妹:それなら近々両用が良いよね?

筆者:そだね。義妹が事務作業するのって自宅だよね。それならパソコンの前にメガネ置き場を作っておけば無くさないだろうし。

義妹:確かに。近々両用にするわ。

アドバイス

筆者:じゃあ、とりあえず家の近くの眼鏡専門店に行ってみて、「老眼鏡を作りたいのですが、近々両用っていうのが良いと聞いたので、老眼鏡の見え方と近々両用の見え方の違いを体験させて欲しいです」って言ってみて。

義妹:体験できるの?

筆者:眼鏡専門店にはテストレンズがあるので、簡単に体験できるよ。

体験すれば「少し離れたところまで見える」とか「顔の角度調整でピントが合う」ことを理解できると思うし。

義妹:分かった。行ってみる。

筆者:じゃあ、他にも初心者向けのアドバイスをしておくね。

先ず、老眼は老眼鏡を使おうが使うまいが70歳前後まで進むから、見づらくなってきたら度数を上げないといけなくなるものだって覚えておいて。

義妹:え~、一度、老眼鏡を作ればいいってものじゃないんだ。

筆者:そだね。老化現象の一つだから徐々に進んでいくんだけど、初めは1~2年、長くても2~3年で買い替えになるね。

メガネ初心者は取扱いに慣れてないので壊す可能性が高いってこともあるけど、初めのうちは老眼の進行が早く感じるから、お手頃価格のメガネから始めると良いよ。

でも、老眼が進んで買換えが必要になるまでの数年間、問題なく使えることが重要かな。買換えを余儀なくされる前に、何らかの理由で買い替えるのは金銭的に負担が増えちゃうし。

義妹:え~、それってどういうこと?

筆者:これは老眼鏡に限ったことではないんだけど、買い替え理由で多いのは「レンズにキズがついて見づらくなった」と言う声が多いらしい。

度数的にはまだ見えるのに、もったいないよね。

因みに、レンズのキズはぶつけたりしても付いてしまうんだけど、日々の使い方でも変わってくるのよ。

例えば、置き方、レンズの外側を下にして置くとキズの元になるよね。汚れたりホコリだらけのまま、メガネ拭きで拭いてしまうのも小傷の元になるよね。そういう時は流水で洗い流してから拭いて欲しいんだけど、そのまま拭いているよね。

義妹:ガシガシ拭いてるね~。義弟の老眼鏡だけど。

筆者:まあ、人の物っていうこともあるけど、安いものって取り扱いが雑になっちゃうよね。

義妹:そうだね~。

筆者:基本的にレンズってプラスチックだからキズが付いちゃうのよ。キズ防止のコーティングが掛かっているんだけど、それでもキズは付いちゃうのね。だから取り扱いを丁寧にして欲しいんだよね。

あと、掛け外しは両手でやってね。片手で勢いよく外すのはフレームが歪む元になるから気を付けてね。

義妹:やってるわ~。

筆者:あとは、外したらハードケースで保管。ソフトケースだとカバンの中で潰れるから。

もしくはメガネを立てて入れるスタンドみたいなものもあるから、近々両用みたいな必要な時だけ掛けるメガネはパソコンの前とか置き場所も決めておくと良いよ。そこら辺に置く癖がある人は踏んづけて壊しちゃうことが多いから気をつけてね。

義妹:そうなんだ。気を付けるよ~。

購入から慣れるまで(後日談)

筆者:その後、どうなった? 近々両用、買ってみた?

義妹:お奨めされた近々両用を買いました。

筆者:いくらだった?

義妹:なんか、普通のセットのレンズとは違うので少し加算になるって言われたけど、合計で20,000円位だったよ。

筆者:うん。初めてだから、それぐらいだったら良いんじゃないかなぁ。

で、体験させてもらえた?

義妹:意外と簡単だった。

筆者:違いは実感できた?

義妹:なんか、見える所が広いって感じた。「少し離れたところまで見える」とか「顔の角度調整でピントが合う」っていうのも理解できた。

筆者:実際に使ってみて、どんな感じ?

義妹:やっぱ義弟の老眼鏡より見やすいね。本を読むのが楽になった。パソコン使った仕事も嫌じゃなくなった。目の疲れは・・・少し楽になったかも。

でも、慣れるのに1~2時間って言われたけど、直ぐに慣れたよ。

筆者:それは体が若いからじゃないかな。年を取ればとるほど、慣れるまでに時間が掛かるようになっちゃうから、今回は早めに慣れられて良かったよ。

じゃあ~、あとは使い方のコツなんだけど、レンズの周辺部はゆがんで見づらいから、見たい物が横にある時は、目線だけ動かして横目で見るより、顔を見たいものの方に向けながら見た方がハッキリ見えるよ。

義妹:本当だ、確かに顔を動かした方が文字はハッキリするね。

筆者:でしょ。顔を動かして正面で見るのがコツなんだよ~。

あとはパソコン画面の位置を見やすい高さに調整するのもお奨めね。下にコピー用紙の束を置いて、その上に乗せるものありかもよ。

義妹:OK!やってみる。

筆者:あと、老眼鏡や近々両用は掛けたまま歩くのは危険だから、立ち上がる時は外してね。ちゃんと両手で。

義妹:分かった~。

まとめ

いかがでしょうか。義妹との会話を再現してみましたが、ご理解頂けましたでしょうか。あくまでも個人的な主観の入った、体験談となりますので、ご了承ください。老眼鏡購入する際に、何かの参考になれば幸いです。

「老眼鏡、どうせ買うなら近々両用がお奨めです!」という記事も参考になると思いますので、気になった方を、是非、読んでみてください。

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