老眼対策

老眼鏡と遠近両用の違い

「最近、目が疲れるようになったし、近くが若干見づらくなってきたんですよ。私もそろそろ老眼鏡が必要なのかなぁ~?と思って。でも、遠近両用っていうメガネもよく聞きますよね。老眼鏡と遠近両用って何が違うのかな~」と言う方に。

老眼鏡は、近くを見るためのメガネなの?

簡単に言うと、老眼鏡は近くを見るためのメガネで、遠近両用は遠くも近くも見るためのメガネです。

共に近くが見づらくなる老眼になった方が使うメガネですが、見たい距離(見える距離)、目的や使い方、誰にお奨めなのかが異なります。

老眼鏡と遠近両用の違い 老眼鏡と遠近両用の差 リーディンググラスと遠近両用の違い

老眼鏡と遠近両用の見たい距離(見える距離)の違い

老眼鏡は「近く」が見えるように度数を調整したメガネです。距離は一定ですが、レンズ全てが近くを見るための度数になりますので、見える範囲(横幅)は広くなります。

対して遠近両用は「遠く」から「近く」までいろいろな距離にピントが合うように設計されたレンズですが、中間部や近くを見る部分が狭くなっていますので、見える範囲も狭くなります。

表現が少し過激かもしれませんが、イメージ的には「遠くを見るためのメガネに、おまけとして中間と近くをくっつけたもの」と紹介される場合もあります。

老眼鏡と遠近両用の目的・使い方の違い

老眼鏡は「近く」を見るためのメガネであり、近くを見たい時だけ掛けるメガネです。

対して、遠近両用は「遠く」も「中間」も「近く」もあらゆる場所が見えるようにしたメガネですので、一日中、掛けっぱなしにして使う事を基本としています。

老眼鏡と遠近両用が誰にお奨めなのかの違い

遠くはよく見えるという目の良い方は、近くを見る時だけ老眼鏡を掛けるのが一番手軽な方法です。

対して、遠くが見えないという方、具体的には近視や乱視、遠視などで一日中メガネを掛けっぱなしにしている方は、近くが見づらくなってきた時に遠近両用レンズへの変更が必要になります。

遠近両用が嫌だ!という事であれば、遠くを見るためのメガネと近くを見るためのメガネを掛け替えながら使う方法もあります。

老眼鏡(リーディンググラス)について、もう少し詳しく

先ず、老眼鏡は100均、スーパー、ホームセンター、コンビニ、ネット等で販売されている既製品の老眼鏡と、眼科や眼鏡店で視力測定を行ったうえで作るオーダーメイド品に分かれます。

それこそ既製品は100円で売られているものから数千円で販売されているものまであり、大量生産品となります。

対してオーダーメイド品は店舗にもよりますが10,000円未満で販売されていることも多く、ブランドフレームや薄型レンズを使った高価なものは数万円になることもあります。

どちらが良いかは言うまでもありませんが、お試し程度なら既製品でも“アリ”だと思います。ただし、個人に合わせて作られたものではありませんので、長時間のご利用はお奨めできません。

遠近両用について、もう少し詳しく

近くだけでなく遠くも見えない方が掛ける遠近両用は、基本的にオーダーメイド品なので、眼科や眼鏡店で視力測定を行ったうえで作ります。

老眼鏡と遠近両用の違い 新旧遠近両用の違い

旧・新 遠近両用と記載しましたが、左側の遠近両用は遠くを見るためのメガネに、近くを見るための度数を貼りつけたものという設計です。

右側の遠くから近くまで、徐々に度数が変化する累進多焦点の遠近両用が発売される以前から使われていたもので、今でも販売は続いているものの、その割合的には5対95(一説にはそれ以下)にまで減っています。

かたや新タイプの遠近両用はどんどん進化し、1万円台から作れるリーズナブルなものから、レンズだけで10万円を超えるフルオーダー品まで揃っています。

その価格差は、イラスト内に緑色の文字で記載したユレ・ユガミを感じやすい部分の大小で、フルオーダー品となるとほとんどユレ・ユガミを感じることなく、レンズの隅々まで綺麗に見えるほど視野も広がります。

また、メインとして見たい距離・お仕事の内容・生活スタイルに合わせて作られた中近両用や近々両用というものまであります。

中近両用と近々両用の違い

パソコンやスマートフォンを使う事が増えた現代社会では、人によっての違いや、お仕事内容での違い、パソコンの種類によっても異なりますが、おおよそ50歳を超えたあたりからは遠近両用だけでなく、中近両用や近々両用を併用したほうが楽に物を見る事が出来るようになりますので、是非、ご検討して頂くことをお奨めします。

老眼鏡の上手な使い方

老眼鏡は掛け外しの手間が必要になり、外した後の管理も必要になるため、外した老眼鏡をどこに置いたか忘れてしまいがちという “あるある” 系の問題が発生します。そういった方にお奨めの使用方法をご紹介しておきます。

老眼鏡を使いそうな場所「すべて」に老眼鏡を置いてください。

一般的に考えられるのは、固定電話の近辺、新聞を読む場所、リビング内の自分の場所、作業場、お台所、トイレ、枕元等々です。前にご説明した既製品の老眼鏡であれば価格はお手頃ですので、費用のご負担も少ないと思います。是非、試してみてください。

老眼鏡 = 老け見え …「老け」が嫌だ!と言う方に

老眼鏡の掛け外しは「老け見えする」という話をよく耳にします。確かに近くを見る時だけメガネを掛け外しするのですから、そう見えるのは当たり前ですよね。この仕草はとても嫌われているのです。

そこで最近の流行をお伝えしておきましょう。

遠くが見える方にとっては、本来、遠近両用は必要ないかもしれないのですが、掛け外しによる「老け見え」を避けるために、一日中掛けっぱなしで使う遠近両用を掛ける方が増えています。

最初はメガネを掛けるうっとうしさはあるものの、メタルフレームで目元に光を与えたり、レンズの色で顔色を明るくしたりというアイメイク効果も期待できることから、お洒落の一環として前向きにメガネを楽しむ女性が増えています。

男性には屋外に出て紫外線を浴びると色がついてサングラスになり、室内に入ると無色に近くなってメガネとして使える調光機能を持った遠近両用レンズも人気です。

老眼鏡と遠近両用、どちらにするか迷ったら!?

遠くが見える目の良い方なら、とりあえず100均で老眼鏡を買って試してみるのが良いと思います。

その時に気を付けるのは、試し掛けをして近くの細かい文字が見える度数の中で一番弱い度数を選ぶことです。度数は+1.00、+1.50、+2.00、+2.50、+3.00と数が多くなると強くなっていきます。

尚、購入後は長時間、既製品の老眼鏡を掛けないように気を付けてください。もし、長時間使いたいようであれば、眼科や眼鏡店で視力測定をしてオーダーメイドの老眼鏡を作ることをお奨めします。

遠くが見えない近視や乱視の方は、昔使っていた近視の度数の弱いメガネが老眼鏡の代わりになりますので、先ずは掛けてみて細かい文字を見てみてください。

もし、見やすくなるようでしたら、その度数の弱いメガネを使う事も可能ですが、度数の弱いメガネは遠くがハッキリ見えませんので、遠くもハッキリ見たいようであれば遠近両用に買い替えることをお奨めします。

「確かに目の疲れを感じるようになってきたけど、まだ30代とか40代前半だから老眼は早いんじゃない?」という方でしたら、近くを見る時に使う目の力を補うサポートレンズというものもありますので、次回、メガネを購入する時の候補にして頂けると良いと思います。

遠近両用プロショップ 遠近両用体験コーナー
※ 体験コーナーは店舗により設備が異なります。

因みに、遠近両用プロショップでは、老眼鏡や遠近両用、中近両用、近々両用などの見え方や使い方の比較体験が可能です。もし、迷っているようであれば、一度店舗で体験してからご購入されることもお奨めします。


遠近両用プロショップでは、お客様の用途に合わせた快適なレンズをご提案させていただいております。特に遠近両用レンズを初めてご使用になる方。もしくは、一度試したが慣れなかった方など、是非、遠近両用プロショップへお気軽にご相談ください。


画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: sidetop-banner@2x.png