⇒ 前回の色が濃いサングラスを作るきっかけ、機能や工夫のご紹介はこちらから
※この記事はあくまでも個人の体験からの見解となります。メガネ・サングラス選びの参考材料のひとつとなれば幸いです。
色が濃いサングラスの体験談 ① 色が濃いことについて
色が濃いサングラスって、いかにもサングラスと言う感じがして私は、なんだんか気分が上がります。
コロナの規制が緩和され、観光客が増えた分、サングラスを掛けている人をちょくちょく見かけるようになりました。
日本以外の国では、目の保護という観点からサングラスを掛ける事が普通となっていますが、目を隠すことを嫌う日本人は、サングラスの使用者がまだまだ少ないのも事実です。これからは業界全体でもっと目を守るという意識でサングラスを推奨していくと良いのではないでしょうか。
因みに、色が濃いサングラスを使ったら「若返る」なんてエビデンスも何もありませんが、個人的には「もしかしたら、あるかも」と感じてしまいました。これは実際に色が濃いサングラスを掛けて出掛けてみてもらえると、実感していただけるかもしれません。ほんと、個人的な感想ですみません。
尚、色が濃いからと言って太陽を直視するようなことは危険ですので絶対に避けてくださいね。
色が濃いサングラスの体験談 ② 偏光機能について
今回使用したPolar Max Proには「反射光をカットする偏光機能」、「眩しさ対策&コントラストUP&色彩感度UPのNeo Contrast」、「目への経年ダメージを抑制するCOMPLETE UV」が付いていますが、COMPLETE UVに関しては、現状感じることは出来ませんので説明から除外します。
先ずは「反射光をカットする偏光機能」ですが、周りの車から届く反射光、路面の反射光、白線の反射光は、かなりカットしてくれるのを実感できました。(走行中は写真を撮れないので写真はありませんが。)
夕日を浴びるとフロントガラスに白く反射してしまうような事がよくありますが、これはほぼカット出来ました。 尚、フロントガラスへの映り込みに関しては、7月下旬の18:00頃に撮影した下記の写真を比較してみて頂くとその効果を実感できると思います。
色が濃いサングラスの体験談 ③ Neo Contrastについて
続いて「眩しさ対策」「コントラストUP」「色彩感度UP」のNeo Contrastに関してですが、残念ながら黄色光をカットする眩しさ対策は、濃い色が付いている為にどちらの効果か良く分かりませんでしたし、コントラストUPに関しても度数を一段階上げているので、どちらの効果なのか判断付きませんでした。
しかし、色彩感度UPに関しては、黒い色のサングラスを掛けているのに、色が鮮明になって眼に届いて、私は綺麗に見えました。
もう少し具体的に言うと、人の眼は年齢と共に見ている色が全体的に黄色味がかってしまい、白はクリーム色に、赤はオレンジに、青は水色に、緑は黄緑色なように見えてくるらしく、若い時から徐々に変化していくので気づいていない場合が多いのです。
しかし、Neo Contrastを使って黄色光をカットすることにより、本来の色に近い色で見える傾向になりますので、綺麗に景色を見る事が出来るようです。
もちろん個人差がある事なので断言できませんが、私の場合は思いっきりNeo Contrastの色彩感度UPにハマっていますので、サングラスでも同じ効果があるのは非常に喜ばしいことでした。
因みに、ブラウン系のレンズは視界が暗くなりすぎず、コントラスト機能も高く感じるので、光の強さが変化しやすい場所では使いやすいレンズですが、色味が変化してしまうことが、私的には欠点となりました。
それに対して、グレー(クロ)系のレンズは、色味をあまり変えないで眩しさを防ぐ効果がありますので、そういった点でもNeo Contrastとの相性が良いのかなと感じました。
色が濃いサングラスの体験談 ④ レンズに施した工夫
私なりにレンズに施した工夫は以下の3点です。
・普段使っている遠近両用より一段階、度数を強くした
・レンズの位置を低めに設定した
・累進帯の長さは少し長めのものを選択した
一段階、度数を強くしたのは私には正解だったように思います。何故なら濃い色が付いているのに標識など凄く良く見えるので良かったからです。
レンズの位置を低めに設定したのも、私にとっては正解だったと思います。
これは単純に運転時の姿勢の問題です。乗り始めは良いのですが、私は、疲れてくるとどうしても背もたれにもたれかかるようになってしまいますので。
そういった時でも、若干ですが低めに作ったことで中間距離を見る部分が目線に入らず、私は遠くが見やすいままでした。
個人的には、累進帯の長さを少し長めのものを選択したのも良かったと思います。理由は単純にユレやユガミが少なく、遠方視の広さも確保したかったからです。
私の場合は、運転中って近くはあまり見ないので、近くが多少見づらくなっても問題が無いと判断し、遠方を重視しました。
因みに、累進帯の長さはメーカーによって違いますし、ハイスペックなレンズですと1mm単位で選択可能なので一概には言えないのですが、私なりに感じたメリットとデメリットを記載しておきます。
・私が感じた累進帯が長いメリット
ユレ・ユガミが少ない、度数変化が緩やか、遠中近がバランス良く使える、遠方の視野が広くなる、初心者でも使いやすい
・私が感じた累進帯が長いデメリット
近くを見る時に大きく目線を下げる必要がある、小さめのフレームを選べない
・私が感じた累進帯が短いメリット
目線の上げ下げが少なくて済む、近くが見やすい、近方の視野が広くなる、遠くと近くだけを見る人にとっては使いやすい、小さいフレームでも遠近両用に出来る
・私が感じた累進帯が短いデメリット
ユレ・ユガミが強い、急に度数が変わる、中間部が極端に狭い、遠方の視野も少し狭くなる、初心者には扱いにくい、老眼の度数が強くなると使いにくい
色が濃いサングラスの体験談 ⑤ フレームに施した工夫
私なりにフレームに施した工夫は以下の3点です。
・自分が持っていたメガネ用の枠を使った
・鼻盛りを鼻パッド仕様に変更した
・丁番金具の埋め込み位置を外側に移動した
自分が持っていたメガネ用の枠を使い、鼻盛りを鼻パッド仕様に変更した結果、外を歩く時に「真上から降り注ぐ太陽光が少し気になる」という問題が発生しました。
先ず、サングラス用の枠は光を遮るためにメガネ用の枠より大きめに作られているフレームが多いようで、私は個人的な予算の都合でメガネ用の枠を使ったので、サングラスとして使うには、少し小さかったのかもしれません。
さらに、鼻盛りを鼻パッド仕様に変更したのですが、これも単純に顔から離れることになりますので、周りからの光が進入しやすくなってしまいました。
結果、眉とフレーム上部の隙間が大きくなり「真上から降り注ぐ太陽光が少し気になる」という結果になったのだと思います。
まあ、帽子を被れば解消できるので、真夏に太陽の位置が高い時間帯は帽子を併用しようと思います。
また、鼻盛りを鼻パッド仕様に変更した結果、ショッカーの様に「イ~」と発音して頬の肉を上げても、フレームの下部が自分の頬に当たらないくらい顔から離すことには成功しましたので、当初の目的である「フレームの下部が自分の頬に当たって不快な思いをすることを防ぐ」「フレームが肌に触れることで、レンズが汚れることを防ぐ」は成功したと思います。
目から離して普段使っている遠近両用と目線の角度を合わせることに関しては、近くを見る回数や時間が圧倒的に少ないので、その効果は自覚できていません。
丁番金具の埋め込み位置を外側に移動したのは正解でした。
私の顔が大きいのがいけないのですが、挟まれるような感覚が少なくなったことで、長時間の利用でも疲れることなく使い続けることが出来ました。顔が大きめの方には、オススメかもしれません。
色が濃いサングラスの体験談 ⑥ 感想
先ず思ったのは、単に色が濃いサングラスを作るのではなく、偏光機能や色彩感度UPの機能がついたPolar Max Proを選んで、私の場合は、正解だったなと感じました。
体験談を書く都合上、各種機能について検証しながら使っている為に余計に思う事なのですが、人気のある機能にはそれ相当の効果があると実感できました。
色が濃いサングラスと言う面では、車の運転時の眩しさ対策が強化されたことが一番良かったかと思います。もちろん今まで使っていた可視光調光偏光レンズでも充分に対応出来ていたのですが、やはり夏場の強烈な日差しと反射光、夕日の眩しさに対しては、今回のPolar Max Proの方が使い勝手が良かったです。
また、Neo Contrastの色彩感度UPに関しては、濃い色が付いていても、私の場合は色が綺麗に見えました。これは色彩変化が少ないグレー系のレンズだからという理由も重なると思うのですが、こんなに綺麗に見えるとは思っていなかったので、嬉しい誤算だったように思います。
※ 最後に、繰り返しとなりますが、この記事はあくまでも個人の体験からの見解となります。メガネ・サングラス選びの参考材料のひとつとなれば幸いです。
⇒ 次回、後編のPolar Max Proと可視光調光偏光の比較に続く