疲れ目対策

遠近両用メガネが疲れる方は、中近両用レンズを試そう<後編>

「遠近両用メガネは疲れる」という方が最近、増えています。原因を断定するのは難しいのですが、もしかしたら目的距離とレンズ設計が合っていないのかもしれません。屋内や室内で過ごす時間が長い方は中近両用レンズの方が向いています。

前編に続き、後編では「使用目的との相違」に関して、縦方向の目線の実験結果を合わせてお伝えします。前編をご確認いただいていない場合は、前編から見て頂くことをお奨めします。

前編はこちらから →

遠近両用レンズと中近両用レンズの比較 … 縦方向の視線

上下方向の視線に関してご説明したいと思いますが、実験結果を元にお伝えしていきます。

視線を確認する実験方法

実験方法ですが、私が普段使っているメガネを掛け、デスクトップのパソコン画面を見た時、キーボードを見た時、それぞれ視線の通る位置の間にスマートフォンを差し込み、写真を撮り、そこにレンズの設計イメージを重ね合成しました。

ご注意いただきたいのは、全てが全てこうなるというものではなく、あくまでも一例ですので、元の目の状態や度数、レンズの種類や距離設定によって異なることを前提とさせて頂きます。

遠近両用レンズでパソコンを見た時の視線

遠近両用レンズでパソコンをするときの視線と設計

先ずは遠近両用メガネです。

パソコンの画面を見る時は、距離的には中間を見る位置や近くを見る位置を視線が通ってほしいのですが、実験結果からすると遠くを見る位置を視線が通過しているのがお分かりいただけると思います。結果として老眼の度数が入っていない遠くを見る部分で画面を見ているのですから疲れるのは当たり前という事になりました。

さらに、キーボードを見る時ですが、実験の結果では中間距離を見る部分で見ているのが分かります。これも老眼の度数が不足して疲れる原因になっていると考えられます。

正直言うと画面、キーボード共に調節力を使うことで見えることは見えるのですが、自分自身の調節力を使いまくって見ている状態ですので、直ぐに疲れてしまいます。

では、中近両用レンズの場合はどうなるでしょうか?下記の図をご参照ください。

中近両用レンズでパソコンを見た時の視線

中近両用レンズでパソコン作業を行うときの視線

中近両用レンズでは、画面を見る時の視線が中間を見る位置に来ています。また、キーボードを見る視線は近くを見る位置にあります。

結果、遠近両用レンズとは違い、見たい距離の場所を目線が通っていますので、必要以上に調節力を使う必要が無くなり、見やすく疲れも軽減されるという事がご理解頂けると思います。

近々両用レンズでパソコンを見た時の視線

近々両用レンズでパソコン作業をするときの視線の実験

因みに、近々両用レンズというお手元専用の老眼鏡より少し先まで見えるレンズでも試してみました。それが上の図です。

結果、近々両用レンズが一番良い結果です。見たい距離の場所をきちんと目線が通っているのが確認できました。人によっては中近両用レンズより、近々両用レンズの方が見やすいという方もいらっしゃいます。

ただし、私の場合は中度の近視なので、近々両用では遠くの見え方が不足してしまい、キーボードや画面から目線が外れた瞬間に強くボケを感じてしまう事から、正直、使いづらさや違和感を覚えてしまいほとんど使っていません。

過去に同じような中度~強度の近視で近々両用を使ったことがある業界関連の方数人に話を聞いたことがありますが、半々から7対3ぐらいの割合で、近々両用は遠くが見えな過ぎて使いづらいと言っていました。

この近々両用レンズは、遠くはメガネ無しで見えるという正視系の方にお奨めです。遠くを見る時や席を立って歩くときはメガネを外せばいいので、デスクワーク専用として使われると集中力も高まりとても使いやすいと思います。

遠近両用レンズを使っているミドル世代

いかがでしたでしょうか?

それぞれのレンズの設計と視線の関係から、遠近両用レンズより中近両用レンズの方が、中間と近くが見えることが必要になってきている現在の老眼世代のメガネ生活に合っているのがお分かり頂けましたと思います。

最後に実例として私自身のメガネ生活を記載したいと思います。50を過ぎたオッサンのメガネ生活なんてご興味ないと思いますが、遠近両用を約10本、中近両用が確か4本、近々両用も2本作製経験がありますので、何かの際の参考にして頂ければ幸いです。

近視の方には、遠近両用レンズと中近両用レンズの併用がお奨め

私の場合は中度の近視で、視力測定で使われる一番大きなCのマーク(正式名称:ランドルト環)の0.1の開いている方向すら分かりません。よって、遠くが見えるようにする必要がありますので、遠近両用レンズが絶対に必要であり常用メガネとなります。

平日の電車通勤、朝と夜に家でのんびり過ごす時間、休日の車の運転等も遠近両用メガネを使っています。

ただし、会社でも自宅でも仕事の時は中近両用レンズを使っています。最近、パソコン作業を行う時に遠近両用では辛くなってきたからです。長い時は1日8時間以上パソコンの前にいますので、遠近両用を掛けて見やすい場所に顔の角度を合わせると、かなりアゴを出すような姿勢になる為、直ぐに首が痛くなります。画面を見るときも、画面の数字と手元の書類の数字を見比べる時などは、なかなかピントが合わなかったり、行を間違えやすくなってきました。

もちろん頑張れば見えるのですが、目がチカチカするような感じだったり、モヤが掛かるような感じだったり、目の奥が熱く感じたりで疲れ?辛さ?を感じます。

とうとうその時が来たか~(調節力が少なくなってきた=老眼の度数が進んだ)といった感じで、半年前から遠近両用レンズと中近両用レンズを併用するようになりました。 毎朝、出勤してきてパソコンのスイッチを入れ画面を見始めた時に「そうだ、掛け替えなくっちゃ」という感じで中近両用メガネに掛け替えています。

手前から普段使いの遠近両用、仕事用の中近両用、手元から少し先まで見える近々両用

因みに、私の中近両用レンズはパソコン作業の距離に合わせて作っています。顔の上げ下げが少なくても見えるように度数を調整していますので、メガネレンズの上の方でもパソコン画面が見えますので、目線の移動だけで画面もキーボードも見えて首がラクなのです。

逆に私の中近両用メガネは遠くがほとんどボケてしまい見えません。どちらかと言うと近々両用に近い手元重視の中近両用です。

でも、事務所内は慣れた環境ですし、多少見えなくても問題が無いので社内で歩き回る時もずっと中近両用メガネを掛けています。

困るのは壁掛けの時計やカレンダー等が見えない事です。でも、画面の右下に時間と日付が出ていますから特に問題ありません。

余談ですが、遠近両用レンズと中近両用レンズの掛け替え生活にご興味が沸いた方にアドバイスです。掛け替えたメガネは鞄に入れておくことをお奨めします。

掛け替え生活を始めて半年が経過しても中近両用を掛けたまま退社してしまいます。液について初めて気が付くのですが、電車通勤なので問題は無く帰れてしまいます。

ただし、車通勤の方は遠くが見えないことで危険が及ぶ可能性がありますので、特に注意が必要です。中近両用は仕事用だからと机に置きっぱなしにするのは避けた方が良いです。

尚、遠近両用プロショップにご相談いただければ、見たい距離が見やすいメガネを作ることはいくらでも可能ですが、パソコン一つとってもデスクトップなのか、ノートなのかによって距離や角度が変わってしまいますので、ご相談する前に距離だけでも測ってから眼鏡店に行くことをお奨めします。

遠近両用と中近両用の掛け替えが面倒という方に

どうしても掛け替えが面倒だという場合は少々お値段が高くなってしまいますが、インディビジュアル設計という最高グレードのフルオーダーメイドレンズの近方重視の遠近両用を選ぶことで対応可能な場合もあります。

お選びいただいたフレームの角度や目からの距離を加味し、個々のデータや度数から最適な見え方を考慮してレンズを作ることが可能です。

こちらもお気軽に遠近両用プロショップにご相談ください。

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