疲れ目対策

40代の疲れ目対策 … メガネにひと工夫で“勝手”に対策してくれる状況を作り出す!

疲れ目対策には色々な方法がありますが、わざわざ行う事って長続きしないものですよね。そこでお奨めなのが「メガネにひと工夫」して、気が付くと勝手に疲れ目対策されている状況を作り出す方法です。普段から眼鏡を掛けている方には絶対にお奨めです。

お奨めはメガネにひと工夫!

一般的に疲れ目対策として有名なのが「十分な睡眠時間」と「緑黄色野菜などの食事」ですが、これって働き盛りの40代には厳しいですよね。
となると、物理的な方法として「目薬」が候補になると思いますが、直ぐに使わなくなっちゃうんですよね。私は過去に一度も一本使い切ったことはありません。やはり、わざわざする事って続かないものです。
そこでお奨めなのが「メガネにひと工夫」する案です。
普段掛けているメガネに疲れ目対策をしておくことで気が付くと勝手に疲れ目対策されている状況を作り出すことが出来るのです。では、その方法をご紹介していきましょう。

サポートレンズでメガネにひと工夫!

40代の疲れ目対策にお奨めなのが、サポート(アシスト)レンズを使う事です。
サポートレンズは、基本的に近視や乱視用と同じ単焦点レンズなのですが、レンズの下半分が少し弱い度数になっているレンズです。
弱くなっている理由は、近くを見る時に使う眼の中の筋肉の働き(調節力)をサポートすることで、目の疲れを和らげる効果を期待するからです。

サポートレンズ サポートレンズの設計 

遠近両用レンズを知っている方からすると「遠近両用と同じでは?」と感じる方がいるかもしれませんが、遠近両用ほど近くを見る為の度数が入っていない為、近視や乱視用の単焦点レンズと遠近両用レンズの中間に位置するレンズと考えて頂くと良いでしょう。
ただし、サポートレンズについて先に知っておいて頂きたい事として、掛けて直ぐに「見える」とか「楽になる」という明確なものではない為、その効果は1週間程度使ってみないと確認できない事です。
しかも、「目の疲れが楽になる」という効果は個人差があるものですし、感じ方も異なりますので、その点をご理解いただく必要があります。

サポートレンズの掛け替えイメージ
単焦点からサポートレンズ

とは言え、近視の方がいきなり遠近両用に掛け替えるより、サポートレンズを使ってから遠近両用に掛け替えた方が、使い方に慣れるのも早くなりますのでお奨めです。
実際に眼鏡店の店員さんも、疲れ目を感じ始めた時にサポートレンズを使うことが多いので、選択肢の一つにサポートレンズを加えて頂くことをお奨めします。

ブルーライトカットでメガネにひと工夫!

次にお奨めしたいのが一時期大流行したブルーライトカットです。
パソコンやスマートフォンの画面から発せられる刺激が強いブルーライトをレンズ表面のコーティングで反射させたり、レンズ素材で吸収して眼に届かないようにするものです。

ブルーライトカットの種類

このブルーライトカットも掛けて直ぐに「見える」とか「楽になる」という明確なものではない為に、1週間程度使ってみないとその効果を感じることが出来ませんし、感じ方も異なりますので、その点をご理解いただく必要があります。
因みにサポートレンズをベースにして、その上にブルーライトカットのコーティングを施すことも可能であり、設計的なアプローチとコーティング効果のダブルの疲れ目対策を、使っているだけで勝手にしてくれますので非常にお奨めです。

調光レンズでメガネにひと工夫!

まぶしさが原因で眼の疲れを感じる方で、普段からメガネを掛けている方にお奨めなのが調光レンズです。
調光レンズには紫外線を浴びると色が濃く変化する紫外線調光と、紫外線と可視光線の両方で色が変わる可視光調光の2種類がありますが、共に光の量によって変化しますので、室内ではほぼクリアな状態、屋外での曇りの日は薄い色に変化、屋外で快晴の日は濃い色に変化します。

調光レンズの色変化

ただし「瞬時に色が変化するものではない」という事を事前にご理解頂きたいと思います。色は徐々に変化するもので、クリアな状態から濃い色に変化するまでにかかる時間は数十秒、逆に濃い色からクリアな状態に戻るには数分間かかります。
これにより購入前のイメージと異なる事がありますので注意が必要なのですが、調光レンズは一本のメガネで、メガネとしてもサングラスとしても使えることから大変便利であり、掛け替える必要が無く、荷物も減らせるというメリットもある機能レンズです。
因みに調光レンズはコーティングの一種なので、サポートレンズとの組合せも可能です。

偏光レンズでメガネにひと工夫!

調光レンズと同様に、まぶしさが原因の疲れ目への対策の一つとして、通勤やお仕事で車の運転をする方には偏光レンズがお奨めです。
運転時のまぶしさを抑えるためには、濃い色のサングラスが必要となる事が多いのですが、反射光まで遮ってくれる偏光レンズは路面や水面の反射も抑えてくれますので、疲れ目対策としても注目されています。

偏光レンズの見え方比較

写真は、左からサングラスを使っていない時の見え方、真ん中が普通のサングラス、右が偏光サングラスを使った時の見え方です。
先ず、上の段のフロントガラスへの映り込みの比較ですが、左側の写真にはダッシュボードの上に置いた雑誌がフロントガラスへ映り込んでいるのが分かると思います。これが普通のサングラスでは全体的に薄くなるだけで消えてはいないのですが、偏光サングラスにすると、映り込みがほぼ消えています。
似たような場面の二段目の路面に関しても、偏光レンズを通すとラインがハッキリ見えるようになりますよね。
三段目の水面に関しては、ギラギラとした光がカットされることで水中の魚まで見えるようになっています。
一番下の雪面でも効果テキメン!これが偏光レンズの実力です。

ソフトカラーでメガネにひと工夫!

光に敏感な芸能人がテレビ出演時にも掛けていることから、徐々に世間に受け入れられた感のあるソフトカラー(ライトカラー)のサングラス。
オヤジ世代には色が濃いイメージがあるRay-Banのサングラスからもソフトカラーが発売されていて、特に若い方達には人気が高いようです。
ファッション的にも見栄えが良いと思いますが、正直言ってまだまだ仕事でつかえる職種は少ないかもしれませんね。
しかし、相手の眼が見えないと恐怖感を覚えてしまう日本人にとっては、ソフトカラーのサングラスは受け入れやすい存在でもありますので、これからもっと広まるようにも思います。
尚、ソフトカラーのサングラスも、サポートレンズとの組合せが可能です。

ネオコントラストでメガネにひと工夫!

偏光や調光と比べるとマイナーかもしれませんが、人が一番眩しさを感じる黄色い光をメインにカットするネオコントラスト・シーコントラストというレンズを使う方法もあります。
効果としては眩しさをカットすること以外にも、コントラスト向上効果がありますので、文字の輪郭がクッキリして道路標識などは読みやすくなります。特に50歳以上の方にご利用いただいた場合、色が綺麗に見える効果も望めます。
さらに、夜間運転も可能ですので、一日中使えるところも大きなメリットです。

ネオコントラストの見え方比較

ナイトアシストでメガネにひと工夫!

ナイトアシストという黄色いレンズは夜間運転時に効果を発揮するレンズで、対向車のヘッドライトやテールランプなど、圧倒的に眩しさを抑えてくれます。バックミラーやサイドミラーに映る後続車のヘッドライトもかなり和らげてくれます。
下の写真は車の前で撮影したものですが、左側がナイトアシストを掛けた状態、右側が何もない状態です。対向車と仮定して見比べて頂くとその効果が分かります。

ナイトアシストの見え方比較

メガネにひと工夫 … まとめ

いかがでしたでしょうか?疲れ目の原因はいろいろあると思いますが、メガネによる対処方法もいろいろありますので、ご自身がどのような時に疲れ目を感じるのかを自覚することから始め、「わざわざする」のではなく、「掛けているだけで勝手にしてくれる」を選択するのがお奨めという事をご理解頂けたと思います。
また、メガネのレンズは、元々の眼の状態、見たい距離、使い方、機能による効果等によって非常に多くのレンズが存在し、その中から自分に合ったレンズを選択するのは非常に難しい事となりますので、是非、遠近両用プロショップの店員までお気軽にご相談くださいませ。


遠近両用プロショップには、多くの眼鏡作製技能士が在籍しております。プロショップスタッフからお客様の用途に合わせた快適なレンズをご提案させていただいております。特に遠近両用レンズを初めてご使用になる方。もしくは、一度試したが慣れなかった方など、是非、遠近両用プロショップへお気軽にご相談ください。


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