100均の老眼鏡を使う事は△です!
既製老眼鏡は安価で気軽に試せるのが最大のメリットですが、万人に合うように作られた大量生産品ですので、個人個人に合わせて作られたものではありません。
よって、メガネを掛けない裸眼の状態よりも見やすいとことであれば「短時間」のご使用や「お試し」には良いと思います。
ただし、既製老眼鏡を掛ける事で視界がクラクラしたり、頭痛、不快感を感じるようであれば、即、使用を中止したほうが良いです。
また、既製老眼鏡は元々、眼が良い(正視、弱度の遠視、弱度の乱視)方用のものですので、近視や乱視で普段からメガネを使っている方には、度数が合わないことの方が多くお奨めできません。
100均の老眼鏡のメリット・デメリット
既製老眼鏡のメリット・デメリットをご紹介しておきます。
☆メリット
・手軽に購入できる
・価格の安さ
★デメリット
・雑貨品としての品質
・長持ちしない
・見える距離が狭い
・デザインが古臭い(いかにも老眼みたいな)ものが多い
・掛け心地の調整が出来ない
・掛け外し、持ち運びが面倒
・個人に合わせて作ったものではないので長時間の使用には向かない
・売場で専門家のアドバイスを聞けないこと
100均の老眼鏡の購入方法
あくまでも「短時間」のご使用や「お試し」用としての使用をお奨めしますが、それでも購入したいという方もいらっしゃると思いますので、購入方法をお伝えしておきます。
既製老眼鏡の強さの表示は、+1.00、+1.50、+2.00、+2.50、+3.00、+3.50と言うような数字で記載され、+1.00が弱く、+2.50のように数字が増えると強くなっていきます。
ご購入の際は、出来るだけ売場で試し掛けを行い、近くを見た時に文字が見える度数の中で一番弱いものを購入することをお奨めします。
万が一、強いものを購入してしまうと、頭痛や吐き気の原因になってしまうことがありますのでご注意ください。
100均の老眼鏡以外の老眼対策
眼鏡店出身の筆者としては、眼鏡店で老眼鏡をオーダーメイドで作製することをお奨めしますが、その前に一度、眼科で目の健康診断をすることをお奨めします。
と言うのも、眼の検査ってほとんどしたことが無いですよね?
老眼を自覚する年齢になると、よく聞く眼病の「白内障」「緑内障」「黄斑変性症」などの危険も徐々に高まってきます。
もちろん何もないことに越したことはないのですが、一度、確認することが大切ですし、眼科の先生から処方箋を処方してもらって老眼鏡を作る方が安心です。
眼科で処方された処方箋を持参し、眼鏡店で老眼鏡を作りたい旨をお伝えいただければ、お手軽価格なものは5,000円から10,000円程度から作製することが可能です。
また、メリット、デメリットの所でご紹介した「見える距離が狭い」「掛け外し、持ち運びが面倒」というデメリットが嫌な方は、少々お値段は高くなりますが、累進多焦点レンズの老眼鏡を作る方法もあります。
累進多焦点レンズには見える距離別に、いくつかの設計が用意されていますので、参考にしてください。
●累進多焦点レンズ「遠近両用」
遠くから近くまで見える遠近両用は、一日中メガネを掛けている方、掛け外しが面倒という方にお奨めです。特に近視の方は遠くが見えないと不便ですので、老眼の対照年齢となった場合、普段掛けのメガネが遠近両用になる方が多いです。
●累進多焦点レンズ「中近両用」
中間と近くを広くした中近両用は、事務仕事や主婦の方など室内で過ごす時間が長い方にお奨めで、イメージ的には室内用の遠近両用といったレンズです。
遠近両用だけですと、どうしても中間や近くにピントが合う部分が狭いので、最近は遠近と中近の用途別の掛け替えをする方が増えています。
●累進多焦点レンズ「近々両用」
お手元からちょっと先まで見える近々両用は、老眼鏡より見える範囲が広いので新聞を読むときや読書、お裁縫などのご趣味にもお奨めです。
また、最近は自宅でパソコンを使いリモートワークをする方が増えていますが、同時に疲れ目を訴える方も増えており、そういった方々に疲れ目対策のパソコン用メガネとしてご利用いただくケースが増えています。
いかにも老眼鏡というのが嫌だという方には
お値段が少々高くなりますが、お洒落なブランドフレームを選択し、レンズはオーダーメイドで作る方法がお奨めです。
肌の色や髪の色に合わせたり、お出かけ用の服装に合わせたり、若く見えるようなデザインを選択することも可能です。
男性なら少し尖ったデザインもお奨めですし、お仕事の都合もありますから賢く見えるデザインも良いかもしれません。
老眼鏡を作るなんて嫌だなぁ~という負の感情ではなく、メガネを掛ける事でどうなりたいか、どう見せたいかを意識して、前向きにフレームを選択することをお奨めします。
遠近両用プロショップでは、お客様の用途に合わせた快適なレンズをご提案させていただいております。特に遠近両用レンズを初めてご使用になる方。もしくは、一度試したが慣れなかった方など、是非、遠近両用プロショップへお気軽にご相談ください。