メガネ選びのポイントレンズのはなし

カラーレンズで職場での印象が良くなるお話/メガネスタイリスト・里和さん連載⑥

眩しさを軽減して視界をクリアにするカラーレンズ。興味はあるけれど「色付きレンズを職場で使うのは…」とかけるのをためらっていませんか? ビジネスシーンに向いていて、好感度も上がるカラーレンズの選び方についてご紹介します。

お話をうかがいました

里和(さとわ)さん

帽子とメガネのスタイリスト

2006年より帽子作家として活動。銀座三越や京王百貨店(新宿)などでグループ展を行った際、「似合う帽子の選び方」を知りたいお客さまがたくさんいることに気づき、「似合う帽子を見つける3つのポイント」を帽子理論として独自で体系化。その後、帽子スタイリストとして活動を始める。同時期にメガネの相談を多く受けるようになり、現在はメガネと帽子のスタイリストとしても活動。メガネの買い物同行サービスやプロ向けの講座「メガネと帽子のプロ養成カレッジ」なども開催している。

https://satowa-hat.com/

カラーレンズとは?

カラーレンズはサングラス用のレンズのひとつ。サングラスの定義は「日差しや強い照明から目を保護するために使われるもの」でレンズの濃度が30%以上のものは屋外用、10%~25%までくらいの濃度が屋内用に向いています。サングラス用のレンズにはカラーレンズのほかに「調光レンズ」「偏光レンズ」などがあり、種類によって機能が異なります。

調光レンズと偏光レンズの違い について詳しく見る

カラーレンズには、眩しさを軽減し、視界を鮮明にする効果があり、ブルーライトカットやUVカット機能を付けられます。グレー、ブラウン、グリーン、ブルー、ピンク、イエローなどカラーバリエーションが豊富で、濃度が10%以下でしたら透明に近くビジネスシーンでも使うことができます。

サングラスというと下記の写真のようなイメージですよね。

このようにレンズの濃度が濃いと、メガネをかけたまま仕事ができる職種は限られてしまいます。そこで、職場でかけることができて、印象アップにもつながる薄いカラーレンズについて里和さんに提案していただきました。

カラーレンズのビジネスマナーとは?

――「職場にカラーレンズ」ってNGなのでしょうか?

里和 ブルーライトカットレンズが標準になったことで、カラーレンズの敷居はだいぶ低くなっていると感じます。ブルーライトカットレンズが流行り始めた頃は、レンズがギラついてカラーレンズのように見えていたこともあり、レンズに薄い色が入っていても「ブルーライトかもしれない」とあまり気にならない風潮になってきていますね。

――ビジネスで使うならレンズの濃度は薄めがいいですよね。

里和 職種にもよると思いますが、色がついていることがほとんどわからない25%〜10%の濃度の薄いカラーレンズでしたら営業や事務職の方でもかけやすいと思います。

\濃度10%なら/
屋内はもちろん、夜間運転でもそのままかけられます。

――取り入れやすい色、なりたい印象づくりのためにおすすめの色は?

里和 一番取り入れやすいのは肌の色と同化しやすい薄い茶系ですね。女性が多い職場やジャケットとパンツスタイルなどのカジュアルスタイルがOKな職場でしたら、柔らかな印象を作るために茶系のレンズをいれると良いと思います。

アリアーテAI 薄いカラーレンズ フェアブラウン10% 取り入れやすいブラウンカラー

里和 次に取り入れやすいのはグレー系のレンズです。スーツスタイルに合いますし、薄いグレー系は顔を締める効果がありますので、スタイリッシュにキリッと締まった雰囲気をつくりたい人におすすめです。

アリアーテAI 薄いカラーレンズ トゥルーグレー10% 顔を引き締めるグレーカラー

里和 カジュアルな装いがOKな職場であれば、肌の血色がよく見える薄いピンク系もいいと思います。疲れ顔や老け顔に見られがちという悩みがある男性なら、ローズ系ピンクのレンズをいれると生き生きとした印象になります。

アリアーテAI 薄いカラーレンズ スパーキーピンク10% 血色良く若見え効果のピンク系

――美容師さんや美容関係のお仕事をしている男性でしたら、おしゃれ感が欲しいという人もいらっしゃいます。

里和 美容関係ですと顧客に女性の方が多いと思いますが、おしゃれなイメージだからと言って黄色やオレンジのレンズを入れると、女性に軽薄なイメージを持たれてしまうことがあります。ブルー系やグリーン系なら、話しやすさや爽やかな雰囲気を出せますし、おしゃれ感も出ると思いますね。

ファッションや美容関係で微妙な色の違いを見る必要があるなど、クリアレンズがよいシーンもありますが、お客様との打ち合わせなどに薄いカラーレンズを上手に取り入れたらよいと思います。

アリアーテAI 薄いカラーレンズ ブリーズグリーン10% 爽やかなグリーン系
薄いグリーンは話しやすいやさしい印象に。
アリアーテAI 薄いカラーレンズ ブリーズブルー10% 爽やかなブルー系
薄いブルーは話しやすい爽やかな印象に。

※カラーレンズの装着イメージは「アリアーテAI」を使っています。くわしくはこちら→

 

カラーレンズメガネには、疲れ顔を解消する効果もあります

――薄いカラーレンズは「おしゃれ」なイメージが先行しがちですが、疲れ顔をカバーする効果もあるんですよね。

里和 男性も年齢を重ねていくうちにシミや目の下のクマが気になってくると思いますが、そういった年齢肌の悩みを薄いカラーレンズでカモフラージュすることができます。

ポイントは、同系色のカラーレンズを使うことです。

●シミ隠しには、茶系のレンズがいい
里和 シミは茶系が多いですよね。私自身カラーレンズでシミを隠すのにどんな色が良いかと、色々試した結果、カラーレンズの濃度にもよりますが、シミと同系色の茶色のレンズをかけた時が一番シミが目立ちにくくなりました。

●クマ隠しには、クマの色に合わせてレンズの色を選ぶ
里和 男性はご存じない方が多いのですが、クマには種類があり、クマができる原因によって色が異なります。

\鏡でチェック! あなたの目のクマは何色ですか?/

目の下のクマの種類と原因

里和 シミと同じく、ポイントはクマの色と同系色の薄いカラーレンズです。逆に反対色のカラーレンズだと、より濃く見えてしまうので注意が必要です。

①茶クマの場合
目の下をこするクセのある方や乾燥肌の人にできやすい色素沈着で出るクマです。茶クマの人は茶系のレンズがおすすめです。

②青クマ
ストレスや疲労、睡眠不足、冷えなどの血行不良で起こります。青クマの人はブルー系のレンズがおすすめです。

③黒クマ
涙袋が大きい人が陰になってしまったり、加齢とともに顔の筋肉が衰え、皮膚の張りがなくなったりすると、黒クマが目立ちやすくなります。その場合はグレー系のレンズがおすすめです。

カラーレンズの試着。色のチェックは自然光で行いましょう

里和 誰にでも色に対するイメージや好き嫌いなどの先入観があります。鏡で確認しただけでは、そういった先入観を持ったまま判断してしまうため、鏡で見るだけでなく試着した姿をスマホで撮ってみましょう。それだけで、客観視できます。

自然光の下で色や濃度を確認することも大切です。自然光の方が色の違いがわかりやすいですし、特に薄いカラーはレンズを見ただけではわかりにくいです。店内だと実際の色よりも濃く見えてしまうこともあります。自然光で確認が行えるような環境のお店の場合は、店員さんに断りを入れたうえで、なるべく自然光での見た目の印象や見え方のチェックをしてみることをオススメいたします。

手持ちのメガネをカラーレンズに変えてみませんか?

同じことを言われても、見た目の印象が良い人に言われた方が響くことってありますよね。それなら、職場のコミュニケーションが円滑になるようカラーレンズで好感度アップを目指しませんか? 使っていないフレームのレンズをカラーレンズに交換するのでもOK! お近くの遠近両用メガネプロショップで色んなカラーを試着して、印象が良くなるカラーを見つけてくださいね。

 

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