メガネ選びのポイント

メガネの国際展示会でみつけた、2024年メガネの新トレンドは?|メガネスタイリスト里和さん連載⑭

毎年秋に開催される、国内最大のメガネ見本市「国際メガネ展ーⅰOFT-」。メガネフレームやレンズの最新トレンドや最新技術が一同に集まるイベントでメガネスタイリストの里和さんと一緒に注目のアイテムを見つけてきました!

お話をうかがいました

里和(さとわ)さん

メガネと帽子のスタイリスト

2006年より帽子作家として活動。銀座三越や京王百貨店(新宿)などでグループ展を行った際、「似合う帽子の選び方」を知りたいお客さまがたくさんいることに気づき、「似合う帽子を見つける3つのポイント」を帽子理論として独自で体系化。その後、帽子スタイリストとして活動を始める。同時期にメガネの相談を多く受けるようになり、現在はメガネと帽子のスタイリストとしても活動。メガネの買い物同行サービスやプロ向けの講座「メガネと帽子のプロ養成カレッジ」なども開催している。

https://satowa-hat.com/

メガネスタイリスト 里和さん

最新モデルがいち早く発表されるアジア最大級のメガネ見本市

アジア最大級のメガネ・サングラスの展示会「国際メガネ展—ⅰOFTー」が2023年10月15日~17日の3日間、東京ビッグサイトで開催されました。福井鯖江の国産メガネから海外有力ブランドまで多数出展! 数ある展示品のなかから、店頭でみかけたらぜひチェックしていただきたいアイテムをご紹介します。

国際メガネ展ーⅰOFTー

【注目のメガネ①】3Dプリンターを使用した、国産のおしゃれな女性用メガネが登場

サンリーブさんの「CRAFSIS」
つや消しゴールドのメタルフレームとざらっとしたマットな質感がおしゃれ。

まずは、メガネの産地・福井県鯖江市にあるメガネメーカー「サンリーブ」のブランド「CRAFSIS(クラフシス)」からご紹介。3Dプリンター使用したデザインというと、どこか武骨で男性用のイメージが強かったのですが、眉の部分のみを3Dプリンターでつくり、とても繊細で女性らしいデザインのメガネになっていました。この素敵なメガネは、2024年2月発売予定の新作です。

里和 以前、外国製の3Dプリンターメガネを見た時、マットでざらっとした質感が面白いとは思いつつ無骨な感じがして、どちらかというと男性向けのメガネだなという印象でした。サンリーブさんの「CRAFSIS」は最新の3Dプリンターの利点を活かした繊細なデザインが素敵ですし、やわらかなニュアンスカラーの製品が女性らしくかわいいイメージで、女性向けのメガネとして魅力的だなと思いました。

それにしても、この細かなデザインが可能なのは3Dプリンターならではですね。メガネのデザインの幅が広がっていきそうで楽しみです。

3Dプリンター製のメガネは重量があるように見えるかもしれませんが、とても軽いですよね。かけた時、その軽さにびっくりするかもしれません。

フレームのサイドにレースの柄。
フレームの上部に透かし模様。3Dプリンター製ならではのデザインです。
ツーブリッジもあります! とても軽くてかけ心地も快適。
こちらは3Dプリンターメガネの別ブランド「i-S.P.I.C D3アイスピック ディースリー」のカラーバリエーション。

【注目のメガネ②】マサキマツシマから、ついにクリップオンサングラスが登場

マサキマツシマ クリップオンサングラス 2024

人気のブランド、マサキマツシマから待望のクリップオンサングラスが登場。2024年2月に発売予定。レンズカラーが選べるのもうれしいですね。

【トレンドの丸メガネ】大人の女性には、オフ用のメガネとしてかけるのにおすすめ

海外では大きな丸メガネがセレブの間で人気。日本では、どちらかというと10代や20代の若い層のファッションアイテムとして人気ですが、50代以降の女性にとっては大きなメガネというとあられちゃんの黒縁のメガネの印象が強いかもしれません。

ちょっと気恥ずかしさはありつつも、実際にかけてみたらレンズの大きなメガネは視界が広くてラクそう…ということで、里和さんに大人女性が大きなメガネを選ぶなら、どんなシーンでかけるのがおすすめか教えていただきました。

里和 これから日本でも大きなフレームが流行りそうな予感です。ただ、大人の女性がかけるのであれば、まん丸なラウンドタイプより写真のメガネのように目の上が強調されているブロータイプを選ぶと良いかもしれませんね。ブロータイプでしたら、丸みのある大きなメガネでもきりっと凛とした印象になります。
また、フレームの太さは細めのものがオススメ。メガネが強調されすぎずラフにかけることができます。

大き目なメガネは視野が広くなりますので、リラックスできますよね。自宅用のメガネとして手元用か遠近や中近の累進レンズを入れて使ってみてはいかがでしょうか?

ただし、度数が強い人にはレンズが大きいほどレンズの厚さが増すので向いていないかもしれません。注意点としては、レンズの大きいメガネは下がりやすいというデメリットもあります。メガネが下がりやすいと、老け見えの原因となりますので、お店でしっかりフィッティングしてもらうことも大切です。

【体幹を整えるレンズ】話題のフィジカルサポートカラー®レンズを体験!

100人いれば、100通りの体幹が安定する色があるのをご存じですか? 体幹が安定する色のカラーレンズをつけてPC作業をすると肩こりが改善し、仕事の集中力がアップする。頭痛、不眠などからだの不調を改善することもできるそうです。そんな、不思議なレンズ「フィジカルサポートカラー®レンズ」を体験してきました。

フィジカルサポートカラー®レンズ
フィジカルサポートカラー®レンズの体験ブース。

1.片足立ちで赤、黒、白、黄、緑、青色の紙を見ながら体幹の安定感をチェックします。肩を強く押さえてもらい、片足立ちでも身体が傾かない色を探します。

フィジカルサポートカラー®レンズ
黄色の紙を見ると、男性の力で思いっきり肩を押されても身体が全く動きませんでした。

2.テストレンズ。色や濃淡の違うたくさんのレンズ。左右で体幹が安定する色は違うそうです。編集部スタッフは左が「赤」、右が「黒」でした。

フィジカルサポートカラー®レンズ
会場ではテストレンズの数はこれだけですが、店頭で測定する時はもっとたくさんのテストレンズがあるそうです。

3.テストレンズで再び、体幹をチェック。自分の目にあった色のレンズをかけるとどんなに強く肩を押さえられてもからだはびくともしません。しかも、目がとてもラク!

 フィジカルサポートレンズ
右脚を浮かしているのに、身体はびくともしません!

里和 色の違いで、こんなにも体幹の安定感が変わるのかという驚きがありますよね。何度体験しても、不思議だなと思います。ちなみに私の色は、左が青で右が緑です。

私は、数年前からPC作業用のメガネにこのレンズを使っています。

テレビを見るときも使っているのですが、「今日はなんだか疲れるな」と思う時はこのレンズのメガネをかけ忘れていたりして、その効果を日々感じています。このレンズを使うようになってから、目の疲れはもちろんのこと頭の奥の疲れ度合いも違う気がしています。

カラーセラピーや色彩心理などでは、赤は情熱など活動的な色で青は冷静になれる色などと言われますが、フィジカルサポートカラー®レンズの色は心に作用するのではなく、自分の目にとって不快な色・快適な色を選ぶことで、心に作用するだけでなく体幹のバランスが整って運動能力がアップするという研究結果もあるそうです。

説明だけではわかりにくいかもしれません。このレンズを扱っているメガネ専門店がお近くにあるようでしたら、ぜひ1度試してみてください。自分の体幹が整う色が見つかると、とても体がラクになりますよ。


フィジカルサポートカラー®レンズに関して、ご相談したい方は「メガネのアズアイム様」迄、お気軽にご相談ください。

アズアイム アーベイン メガネ 大和市 イオン

店名:メガネのアズアイム(as I’m by Urbane)

住所:〒242-0001

神奈川県大和市下鶴間1-2-1 イオンモール大和3F

Phone:046-200-0316

Fax  : 046-200-0318

URL:http://www.asim-yamato.com/


●こんな不調がある人におすすめです
・眩しさを強く感じてしまいつらい時がある
・頭痛がする
・肩が凝る
・腕が上がらない
・朝がつらい
・腰が重い
・股関節が痛い
・階段がつらい
・眠れない
・疲れやすい

※個人差があります。実際に体感していただくことをおすすめします。

【近未来のメガネ⁈】テンプルに触れるだけで透過率が変わる調光レンズ

右テンプルを軽くタッチするだけで、レンズ透過率が変わる調光レンズ。ミリ秒単位での調光ができます。第27回 日本メガネ大賞2024で「テクノロジー賞」を受賞した話題のメガネです。

調光サングラス
室内外関係なく、テンプルをタッチするだけで透過率が変わります。
調光サングラス
こちらは数色のレンズカラーが変わるサングラス。
調光サングラス
テンプルを軽く触るだけでレンズカラーが変わります。

里和 まさにこんなメガネが欲しいし、あったらいいなと思っていました。調光レンズに興味がある人も色が変わったり、透明に戻るのに時間がかかったりする点がネックになって、普通のレンズにしますという方がいらっしゃいます。私自身もそう思っていて、これまで調光レンズを使ったことはありませんでした。

ちょっともう少し先の未来の話だと思っていたことが、すでに実現できていたことにとても驚きましたね。フレームのデザイン面ではこれだけ大きなサイズの調光メガネやサングラスが日本で受け入れられるのは難しいかもしれませんが、メーカーの担当者さんのお話ではヨーロッパや中国では売れているそうです。


3Dプリンター製のメガネや触れるだけで透過率が変化する調光サングラスなど、デザインやかけ心地だけにとどまらないメガネの進化が垣間見られた今回のイベント。今回紹介したメガネやレンズを店頭でみかけたら、ぜひ試してみてくださいね。

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